「転職を考えているけど正直まだ迷いがある」
転職したい!と思っても、そのような思いからなかなか踏み出せないこともあると思います。
転職をすると、少なからず「働き方」が変わります。
「若い今なら頑張れるけど、今後ライフステージが変わったら思うように働けないかも」
「でも、育休取ることを考えたら今の会社のままがいいのかも」
「5年も頑張ったから、今転職するのは惜しいかも」
「でも新しい何かに挑戦してみたいかも」
そんな不確定要素が多い「かも」ばかりが頭をよぎってしまうことも。
ただそんなとき、同時に「この迷いを軽減できたら、もっと自分らしくイキイキと働けるのに」とも思いませんか?
そこで今回は、こうした迷いを解消するために取り組みたいことをまとめてみました。
転職したいと思ったきっかけについて考えてみよう
「転職」という2文字が頭に浮かんだということは、何かそう思うきっかけがあったということ。
ですが、多くの方がこの気持ちの変化に対して深く考えず、「さぁ、転職だ!」という結論に急いでしまいがちです。
転職活動を本格的にはじめる前に、まず現状の「自分の心」と「環境」を整理して、「転職したい」と思う自分と正面から向き合ってみましょう。
「転職したい!」と思ったきっかけを洗い出そう
一般的に転職面接で聞かれる「転職理由」を考え出すと、「ネガティブな理由ではだめなのではないか」と思ってしまいがちですが、違う考え方もできます。
転職を考える理由は、ひとつだけではないと思います。
ポジティブな理由でも、ネガティブな理由でも、まずは素直に書き出してみるといいでしょう。
また、たとえば「仕事にやりがいがない」と感じていることがきっかけだと思ったら、どんな経験から「仕事にやりがいを感じない」と思ったのか、そのときどんな気持ちだったのかなど、内省を深めることができれば整理ができます。
- 転職したいと思うきっかけは?
「仕事にやりがいがない」 - どんな経験からそう思ったか
「毎月・毎年同じサイクルでの業務となり、変わり映えしない。年次を重ねるごとに、営業数字以外で評価されることが少なくなり、給与も伸びていかないと気づく。組閣変動にともない、任される責任範囲も組織も安定せず、決定権もなくやりがいを感じられない」 - そのときの気持ちは?
「楽しいと感じない」「わくわくしない」「苦しい」
「楽しいと感じる」「わくわくする」「快活に仕事ができる」環境を見つけられれば、仕事の悩みが解消される可能性がある!
よくある転職理由
転職理由はポジティブであるに越したことはありません。
たとえ転職を考えるきっかけがネガティブ理由であったとしても、考え方を改め、ポジティブに変換していくことが大切です。
ネガティブな理由は、下記のようにもう一段階深掘りをして、ポジティブに捉えられるポイントを探してみましょう。
よくあるネガティブな理由
- 仕事にやりがいがない
→どんなことが自分にとってのやりがいなのかを再考しよう - 周りとくらべて、給与が安いと感じる
→高い給与がもらえている人と自分の能力の差を考えてみよう - 労働条件が悪いと感じる
→具体的にどんな労働条件であれば満足できるか明確にしよう - 人間関係がうまくいかない
→人間関係がうまくいかない中でもどんな努力をしたのかを明確にしよう
よくあるポジティブな理由
- いろいろな会社で経験を積みたい
- 新しい事業に挑戦したい
- 新しい業種・職種などに挑戦したい
- 結婚によってライフスタイルが変わるので、働き方を変えたい
転職に迷いが…。その不安はどこから?
転職に迷いがある時、その原因は大きく2つあると思います。
ひとつは、自分に自信が持てない場合。
- やりたいこと・やりたい仕事がない
- 転職できるだけの能力・スキルもなく、自分に自信がない
たとえば上記のように、転職をするにしても、そもそも自分の希望をかなえられるほどの実力がないかもしれないと思ってしまっているのかも。
こうした場合は、まずこの3つのポイントについて、自己内省をしてみます。
自分自身の姿と持ち味を明確に把握し、将来への希望・抱負を探索する手掛かりにしてみましょう。
- 自分は何が得意か?
- 自分は本当のところ何をやりたいのか?
- 何をやっている自分に意味や価値を感じられるのか?
もうひとつは、「現状とくらべて、転職が最適な選択であるか」を見極められていないことが原因かもしれません。
この場合は、下記を参考に情報収集をしてみましょう。
転職する?しない?情報を集めることからはじめよう!
「転職」も自分自身のキャリアをつくる手段のひとつ。
そう考えると簡単に転職先を決めてしまうわけにもいきません。
人生は選択の連続ですが、転職も自分の生活スタイルを変えてしまうほどの選択です。
転職に迷いがある時、その不安は、転職をする、しないにかかわらず「損する選択をしたくない」という心理にあるのではないかと思います。
「より良い選択肢が、他にもあったのではないか」「現状維持で選択をしないほうがよかったのではないか」などと考えはじめてしまうと、自分の選択が「間違っていた」「損だったのではないか」と感じてしまいますよね。
転職をするか、しないか。
この判断は、いろいろな情報を集めてみてからでも遅くはないはずです。
自分のなかで納得度の高い選択をするためには、妥協せず情報を集めたり、話を聞いてみることをおすすめします。
自分のまわりの環境・リソースについてリサーチしてみる
情報収集のひとつの軸として、自分が今置かれている環境・享受できるリソースについて、リサーチしてみましょう。
社内にどんな制度があるかを調べる
自分が勤める企業にどんな制度があるか、この機会に調べてみてもいいかもしれません。
「転職」を幅広くとらえれば、企業を変えるだけではなく、社内で違う職種にチャレンジすることも含まれるでしょう。
もし社内で別のミッション・職種などに挑戦する機会を得ることができる制度があるなら、選択肢のひとつとして考えてみてもいいもしれませんね。
また、結婚や出産などのライフイベントをむかえるとき、どんなバックアップがあって、いままでどのくらい活用されている方がいるのかなども、迷いや不安を解消するポイントになりそうです。
【時短勤務で保育園編】働くママの1日のスケジュールを聞いてみた!
復職してから時短勤務で働くママの『ライフキャリアスタイル』をお届け。時短勤務の中で会社に相談・交渉をしながら100%の仕事ができる環境を自ら作る、前向きママに密着!時短勤務ならではの生活・意識の変化も必見!
出産前後休業や育児休業などの制度を調べる
ライフイベント前後の仕事の仕方や、どのくらいの休業期間が必要なのかなど、「知らないこと」が不安につながっていることもありますよね。
こうした女性をバックアップしてくれる制度を調べてみることも、将来への不安や転職への迷いを払しょくしてくれるポイントになるかもしれません。
産休(産前・産後休業)&育休(育児休業)についてのまとめ。産休・育休の違いは?いつまで取得できるの?産休・育休中に利用できるバックアップ制度について。知っておくだけでライフイベント前後のキャリア設計にも役立ちます。
時短勤務の制度について、【育児短時間勤務制度】と【短時間正社員制度】と似たような制度の違いを解説。それぞれの時短勤務の制度概要、適用対象、利用できる期間などもまとめています。
企業研究・職業理解を深める
今まで自分がかかわってきた業界・職種から派生して情報を集めてみてもいいですし、新卒の就職活動のときに興味があった業界・職種を再度調べてみてもいいかもしれません。
どんな方々(顧客・組織の役職など)を相手に仕事をするのかも、合わせてリサーチしてみると、やりたかったことや、ワクワクすることに出会えるかもしれません。
幅広くリサーチするには
業界や職業について、幅広く情報収集をするために、いくつかの活用しやすいツールを紹介します!
業界動向サーチ
120を超える業界を直感的に分かるように分類されています。各業界の詳細ページには、近年の動向やランキングなどが掲載されています。【業界天気図】【シェア】などわかりやすく情報がまとめられています。
マイナビ転職|社会人のための転職業界(業種)研究
業界全体的な知識を網羅している【業界サキヨミ図鑑】や、IT業界編・医療・介護・福祉業界編・不動産業界編などの、業界別の動向や求人ニーズがまとめられています。
DODA|DODA職種図鑑
100職種の職種を網羅したデータ集です。仕事内容をはじめ、年収、転職した人の年齢などさまざまな情報がまとめられています。
20代から考えたい、自分自身のライフキャリアプラン
最近は「人生100年時代」という言葉を最近よく耳にします。
これは、英国ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏が長寿時代の生き方を説いた著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』で提言した言葉です。
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』でも言われているように、これからは、誰しもが同じ人生コースではなく、多様なライフキャリアを描いていくことになるでしょう。
「人生100年時代」とは?自分らしく働きたいひとがおさえておくべき3つのこと
最近よく耳にする「人生100年時代」という言葉。この新しい社会で私たち個々人が考えるべき「社会人基礎力」、そしてキャリア開発の方向性についてまとめています。「自分らしく働きたい」「長く安定的に働きたい」「成長しながら働きたい」「自信を持って働きたい」そんな方は必見です。
そのときに自分が納得するキャリアの選択ができるように、ライフプランという人生の指標を考えてみてほしいと思います。
自己理解・自己分析の大切さ
キャリアと聞くと迷い、悩んでしまう方の中には、まだ起こっていない将来に対して漠然とした不安を感じてしまったり、「30歳までには〇〇しなければならない」と期限を切って自分のキャリアを限定的に考えてしまうかたが多いように感じます。
また、昇進するにつれ「本当に自分にそれができるだろうか」と自分自身を過小評価してしまい、成功体験を自信に置き換えられない方も。
こうした未知への不安や自信の無さから、不安を増強してしまっているかもしれません。
自己理解・自己分析は、自分自身を見つめなおすことができる、とても大切な取り組みです。
また、自分への信頼や、やればできる・やったらできたという感覚を高めてくれる良い機会です。
こうした自己理解・自己分析の時間を、定期的に設けることで、キャリアを選択するときも、その選択軸が見つかりやすくなります。
自分をアップデートする期日を設けよう
女性は特に、結婚や出産をはじめとしたライフイベントがあり、「将来を描きにくい」と感じることもありますよね。
新入社員で入社したときから、結婚する時期が明確に決まっていて、こどもを設ける期日も決まっている、なんて方はほぼいません!
そうすると、ライフもキャリアも定期的に見直し、そのときどきの自分のコンディション・環境によりアップデートをしていく必要があります。
アップデートの期日は3年周期がおすすめ。
3年に一度、自分のこれまでとこれからを見つめ直し、新しいチャレンジに踏み出してみてもいいかもしれませんね。
キャリアは3年ごとに見直そう!女性がキャリアをアップグレードするための3つのポイント
女性のキャリアは3年ごとに見直し、アップグレードすることが大切。その理由とアップグレードのポイントをご紹介します。変化に強い女性になるためにも、ぜひこの機会に考えてみましょう。
ライフキャリアプラン設計で迷わないために
ライフキャリアプランを考えるとき、できれば近くに相談できるパートナーをつくることをおすすめします。
ロールモデルとなる先輩でも、心おきなく話せる友人でもいいと思います。
仕事上のキャリアだけではなく、女性の場合はライフスタイルを含むライフキャリア全体を設計していけるといいでしょう。
未知への不安や、まだわからない将来に向けて進んでいくなかでも、小さなマイルストーンがあるだけで、キャリアの不安も、ライフの不安も小さくなるかもしれません。
もし「相談できるひとが思い浮かばない…」という方は、モアキャリーでも相談に乗っています。ぜひお気軽に相談しにきてくださいね。