キャッシュレス決済、使っていますか?
現金を所持することなく、スマホだけで買い物ができるなどの手軽さからキャッシュレス決済を愛用している人は多いかもしれませんね。
「2019ユーキャン新語・流行語大賞」でも、「◯◯ペイ」「キャッシュレス/ポイント還元」と、キャッシュレスに関連する用語2語がノミネートされました。
2020年の東京オリンピックに向け、今後もより身近なものになってくると予想されるキャッシュレス決済ですが、きちんとメリットとデメリットを理解して使うことが大切です。
今回は、そんなキャッシュレス決済についての基本知識や5種類の決済方法、メリットやデメリットについてまとめてみました。
キャッシュレス決済とは?基本知識をおさえよう!
最近では、キャッシュレス決済が可能な店舗も増えてきています。
周りの人を見渡しても、現金をつかわずに買い物をする人を目にすることも多くなりました。
ここでは、キャッシュレス決済について知っておきたいポイントをまとめてみます。
キャッシュレス決済とは
キャッシュレス決済とは、ひとことで言うと「現金以外の方法で支払いをする」こと。
クレジットカードはもちろん、交通系ICカードなどの電子マネー、口座振替などの決済方法を利用して支払いをすることです。
生活の中にはさまざまなキャッシュレス決済方法があり、suica(スイカ)などの交通系ICカードで公共交通機関を利用するのもキャッシュレスの1つ。
キャッシュレス・消費者還元事業とは
2019年10月1日から2020年6月30日まで「キャッシュレス・消費者還元事業」が進められています。
これは、「2025年までにキャッシュレス比率40%」にするという目標をかかげる経済産業省による施策。
2019年10月に消費税が8%から10%に増税されたタイミングで、キャッシュレス決済の利用促進を目的として展開されています。
キャッシュレスの推進により、消費者にとっては多額の現金を持たずに買い物が可能になることや、紛失等のリスクが現金に比べて軽減されること、また事業者にとっては現金管理コストの削減による生産性向上など、日本経済に対しさまざまなメリットが期待されます。
私たちにとっての1番のメリットは、各キャッシュレス決済サービスにより月次の上限はありますが、組み合わせて使うことで、期間である2020年6月30日までなら何度でもポイントを受け取れるということ。
日本はこれまで現金決済が主流で、キャッシュレス化が進展している国では、キャッシュレス決済比率が軒並み40%~60%台に到達する中、日本は18.4%にとどまっています。
今回の「キャッシュレス・消費者還元事業」の後押しもあり、キャッシュレス決済に移行する消費者・店舗が急増しています。
5種類のキャッシュレス決済方法とそれぞれのメリット、デメリット
キャッシュレス決済といっても、その決済方法はさまざま。
正しく賢く活用するためにも、それぞれの決済方法をしっかりと理解して使う必要があります。
ここでは、代表的な5種類のキャッシュレス決済方法についてご紹介します。
1|スマホ決済
スマホ決済とは、その名の通りスマホのみで決済が完了する即時払い方式の決済方法のこと。
スマホをかざす決済方法とQRコードを読み取る決済方法の主に2種類があります。
代表的なサービスは、PayPay(ペイペイ)や、LINE Pay(ラインペイ)。
この他にもスマホ決済を対象としているサービスは数多くあり、すでに使っているという人も多いのではないでしょうか。
1番の魅力は、スマホさえあれば決済が完了する手軽さ。
スマホを紛失した場合も、暗証コードや指紋認証によってセキュリティ面を守ることができます。
【メリット】
- スマホだけで決済が完了する手軽さ
- セキュリティ面が安心
【デメリット】
- 展開されているサービスが多く、お金の管理が難しい
- スマホのバッテリーが切れると利用できない
2|電子マネー決済
電子マネー決済とは、カードや端末に現金をチャージして利用する前払い方式の決済方法のこと。
代表的な電子マネーは、nanaco(ナナコ)や交通系ICカードのsuica(スイカ)、Quick Pay(クイックペイ)など。
プリペイド方式のため、使いすぎの心配がなく、安心して利用することができます。
スマホ決済に続いて、身近なキャッシュレス決済方法として利用者の多い方法です。
【メリット】
- 使いすぎてしまう心配がない
- ポイントを貯めることができるものもある
【デメリット】
- チャージする手間がかかる
- 紛失時、簡単に利用されてしまう可能性が高い
3|キャリア決済
キャリア決済とは、携帯などの通信事業をおこなう会社を利用した後払い方式の決済方法のこと。
携帯料金の支払いと一緒に、利用代金を支払う仕組みです。
それぞれのキャリアによってサービス名称が異なっており、NTTドコモは「ドコモ払い」、KDDIは「auかんたん決済」、ソフトバンクは「ソフトバンクまとめて支払い」として提供しています。
電子マネー決済のようにチャージする必要がなく、携帯料金と支払いをまとめることができるという便利さから、人気の高いキャッシュレス決済サービスの1つです。
【メリット】
- 携帯料金と支払いをまとめられる手軽さ
- 支払い忘れの心配が少ない
【デメリット】
- 格安スマホ(SIM)では利用できない
- 利用額に制限がある場合が多い
4|デビットカード決済
デビットカード決済とは、銀行口座に直接紐づいているデビットカードを利用した即時払い方式の決済方法のこと。
カードの利用と同時に口座から決済金額が引き落とされるため、使いすぎの心配がなく、安心して利用することができます。
代表的なデビットカードは、住信SBIネット銀行やジャパンネット銀行が発行しているもの。
キャッシュカードにデビットカード機能がついているものあり、簡単に発行することができます。
【メリット】
- 即時払いのため、口座の残高やキャッシュフローが明確
- ほとんどの店舗で利用可能
【デメリット】
- キャッシュカードにデビット機能がついていない場合、別で発行する手間がかかる
- 銀行口座に預金がなければ利用できない
5|クレジットカード決済
クレジットカード決済とは、クレジットカードを利用した決済金額が、翌月銀行口座から引き落とされる後払い方式の決済方法のこと。
分割やリボ払いなど、支払い方法を状況に応じて選択することができます。
手元に現金が無い場合でも翌月払いとして支払いが完了するため、使いすぎてしまう心配がある一方で、高額な買い物も分割払いができるという魅力があります。
代表的なクレジットカードは、マイルの貯まるJALカードやsuicaとしても使えるビュースイカカードなど。
クレジット機能以外にも、カード会員ならではの特典が受けられる場合が多く、お得感があり、利用者の多いキャッシュレス決済サービスの1つです。
【メリット】
- 現金が手元にない場合でも決済可能
- 高額な商品やサービスも分割払いで対応できる
【デメリット】
- 使いすぎてしまう可能性が高い
- 支払いが遅れると利用停止
キャッシュレス決済を使う時に心がけたい2つのこと
ここまで、キャッシュレス決済の基本知識と、5種類のキャッシュレス決済方法、それぞれのメリットやデメリットについてご紹介してきました。
今回ご紹介したキャッシュレス決済サービスの他にも、キャッシュレスに関するサービスは数多く存在します。
現金を持ち歩くことなく、手軽に決済ができるキャッシュレスサービス。
これから使ってみようと考えている人も少なくないと思います。
最後に、キャッシュレス決済を使う時に心がけたい2つのことについてまとめました。
1|お金の管理は現金よりも慎重に
便利なキャッシュレス決済だからこそ、お金の管理は現金よりも慎重におこないましょう。
キャッシュレス決済の難点は、自分がいま何にお金を使っているのか見えにくいこと。
特に後払い決済方式の場合は、支出の管理ができていないと使いすぎてしまう原因にもなります。
即時決済方式の場合も、「気がついたら銀行口座の預金が思った以上に減っていた!」なんてことも。
キャッシュレス決済を利用する際は、それぞれのキャッシュレスサービス専用のアプリや、支出管理のアプリなどを活用し、きちんと支出を管理することをおすすめします。
2|現金を持ち歩くことも忘れずに
キャッシュレス決済サービスの利用に慣れてくると、現金を持ち歩く習慣がだんだんとなくなってきます。
ただ、まだまだキャッシュレス決済に対応していない店舗も。
特に、食券を購入する飲食店や、個人経営の店舗などは、キャッシュレス決済に対応していないケースもめずらしくありません。
いざという時のために、現金を持ち歩くことも忘れないよう気をつけましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今話題のキャッシュレスについて幅広くご紹介してきました。
便利さが高い一方で、デメリットもあるキャッシュレス決済サービス。
それぞれのサービスの特徴を理解した上で、自身のライフスタイルやお得な特典などにあわせて利用を考えてみるのも良いかもしれません。
その際は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね!