突然ですが、仕事を楽しむことはできていますか?
仕事を楽しみたいと思いつつも、「目の前の業務をこなすことで精一杯、気づけば時間ばかりが過ぎていき、楽しんでいる余裕がない!」ということはありませんか?
仕事を楽しむことはストレスの軽減につながり、心理的な負担を抱えることがなくなります。仕事でミスをしなくなることで自信がつき、新しいことにも積極的にチャレンジできるようになります。
このように仕事を楽しむことは、メリットばかりなのです。
しかし、「仕事を楽しもう」と思っても、どんなこともポジティブに捉えようと思っても、イライラしてしまう。いい面を見つけようと思っても、悪い面ばかりに目がいってしまうという人も多いのではないでしょうか。
実は、仕事を楽しむ秘訣は読書にありました。
今回は、読書がもたらす効果とこれから読書をはじめる方におすすめの本を紹介していきます。
読書をすると仕事が楽しくなる?その理由とは?
本を読むことが苦手な人にとっては、なかなか気が進まないことかもしれません。そんな方のために読書がどのように仕事にメリットをもたらすのかをご説明します。
今の時代、自分が得たい情報はインターネットで簡単に手に入れることができますよね。本ではなく、スマホやPCを通じて、情報を得るという方も多いのではないでしょうか?
しかし、インターネットの情報は断片的です。
部分的な理解は深めることはできたとしても、物事の全体像を順序立てて体系的に学ぶことはなかなかできません。また、自分の知らない情報があることに気がつかない限り、「検索」で新しい発見を得ることはなかなかありません。
「インターネットはダメ」というわけでは決してなく、本とインターネットでは得られる情報に差があることを理解し、場面に合わせて、バランスよく取り入れていくことが重要です。
ここでは、読書が「仕事を楽しむこと」につながる理由をご紹介します。
01:話題が広がる!
本は、その道のプロや成功者からの知恵を体系的に享受できる、新しい情報の宝庫です。
成功プロセスやリアルな体験談など、知識や情報がわかりやすくまとまっています。本の選び方によって、得ることのできる情報は変わってきます。
人は何かしら悩みを抱えているものです。しかし、その悩みに対する対応方法が書かれた本は必ず存在します。
それを読めば自分の苦手克服に関して、有効なアドバイスがもらえるかもしれません。
また、ベストセラーを読めば、自分の認知しえなかった情報に触れることができるでしょう。本の中で別の本が紹介されていることもあります。こうした連鎖でどんどん知識の幅を広げていくことができるのです。
初めて会った時と2回目に会った時で、まったく同じ話題の話をするひと。
常に違う話題で会話が展開できるひと。
どちらに魅力を感じるでしょうか?
人は知識のストックよりも、その人の変化率に興味をそそられるものです。
そもそも簡単に情報を得られる時代にある今、「常に新しいことを学びつづける習慣」こそに人は魅力を感じるのです。
02:表現力、語彙力がアップする!
表現したいことがあるのに、なかなか上手い言葉が出てこないという経験をしたことはありませんか?日本語は同じような意味なのに、さまざまな表現が存在する言語です。
語彙力や、表現力は数日間で身につくものではありません。日々の繰り返しの中で習得していくことが必要です。
言葉には何となく意味がわかるという程度の言葉と、実際に自分の発言や文章内で使いこなすことができる言葉があるはずです。自分の身近な人と話をしていても、使いこなせる言葉は増えていきません。
人によって表現は異なり、使う語彙も異なるため、普段接することのない人の言葉に触れることで、語彙力はついていきます。
また、ベストセラーの書籍は誰もが読みやすい表現を使用しているため、すぐに応用して使うことができます。残念ながら、読むだけで身につけることは大変難しいものです。
人はインプットしたものを使用することで定着に繋げることができます。読書を通して、これまで使うことがなかった表現を見かけるたびに、積極的に日常で使用する必要があるのです。
それによって表現力や、語彙力につながっていきます。表現力や語彙力を身につけることで、自分の言いたいことを的確に表した言葉で説得力を持って話すことができるようになります。
03:文章力が身につく!
当たり前ですが本の筆者はみんな、文章を書くプロフェッショナルです。
プロフェッショナルの文章に触れることで、文章の構成を学ぶことができます。
分かりやすい文章構成がなされている本を読めば、読みやすい文章はどのように文章構成がなされているのかがわかってきます。
そうすると、自分が文章を書く際にも、自然と読み手に伝わりやすい文章構成を書くことができるようになるのです。
上記の表現力や語彙力を高めるのと同様に、意識的に自分のインプットをアウトプットにうつさなければ、文章力の向上も難しいものです。
読み返してみて、自分が読者の時に感じたストンと理解できる感覚が、自分の文章から得られるかを確認してみるといいでしょう。
最初はなかなか上手くまとめられなくても、繰り返しインプットとアウトプットを繰り返すことで、コツがつかめてくるはずです。
03:想像力が高まる(アイデアが生まれる)
人には、さまざまな能力が備わっています。
視覚や聴覚、味覚などの5感が重要な役割を果たします。それらを意識のなかで総合し、理解した上で、考えて言動を選びます。
そのため、自分の考える力が不足していると、その言葉や行動は単純なものになってしまいます。読書の特徴は、文字から場面を想像しながら読んでいくことにあります。
いろいろなテーマや著者の本を読むことで、ありとあらゆる場面を想像することにつながります。そして、回数を重ねることで、想像力は鍛えられます。
また、そもそも人は全く新しいものからアイデア生み出すことはできません。
本を読んでいるときは素通りしてしまう内容であったとしても、しばらくしてから役立つことも多いのです。
仕事やプライベートなどの日常生活を送っている中で困った時、「そういえばあの本で読んだ、あれが使えそうだ!」とアイデアがひらめくこともあるのです。
上司から「この書類を明日までにまとめておいて」と言われた時、必要な資料や情報があらかじめインプットされていて、頭の中で整理できていれば、すぐに仕事に取りかかることができるはずです。
しかし、上司に言われてから関連資料や書籍を探したり、注文したりしているようでは、期日に間に合わせることは難しいでしょう。
つまり、自分の仕事や専門に関する大量の知識や情報が整理・陳列されている状態を普段からつくっておくことが仕事をこなすうえで大変役立ちます。
そのために有効なものが「読書」なのです。
そして、仕事を楽しめる人は仕事で成果を残せる人です。
そういった人は、日頃から先回り発想で読書をし、さまざまな物事をリサーチしたり、情報をマメに集めているものです。そうした、地道な努力で急な仕事の依頼にもすぐ対応できますし、せっかくのチャンスをみすみす逃してしまうことも避けられるのです。
読んだら仕事が楽しくなる!おすすめの本
読書がどんなメリットをもたらしてくれるのかはお分かりいただけたと思います。それでは早速、おすすめの3冊を紹介していきます。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
【参考|amazon.co.jp】
アメリカの研究所に所属する、哲学者が著した一冊で、世界で150万部の売り上げを達成しています。Google、Apple、Microsoftなどなど、数々の有名企業が研修に採用しており、実際にビジネスの場で使える考え方が盛り込まれています。
「身の周りの人間関係はすべて自分が原因で引き起こしている」という考え方をこの本では「箱に入っている状態」と表現しています。
「どうして彼は問題ばかり起こすのか?」
「なぜパートナーは勝手なことばかり言いだすのか?」
こうした問題を、人は「相手の問題」と考えがちですが、本当の問題は「自分」にあると指摘しています。読み進めるうちに、家庭や職場での人間関係を深め、十分な成果を出す環境を作る方法を学ぶことができます。日本でも25万冊以上を売り上げベストセラーとなっています。
この本は続編も発行されており、よりビジネスに特化した内容となっています。この本を読んで、更にもっとビジネスに役立てたいと思われた方は『管理しない会社がうまくいくワケ~自分の小さな「箱」から脱出する方法 ビジネス篇』も合わせて読んでみてください。
『伝え方が9割』
【参考|amazon.co.jp】
史上初、3年連続ビジネス書年間ベスト10入りを果たした1冊です。この本では、著者自身が膨大な時間をかけ、実践で導き出した方法論が整理されています。
誰でも自分自身で、試行錯誤をしながら実践を重ねることで伝え方の技術を身につけることはできます。しかし、それでは辿り着くまでに膨大な時間がかかり、効率的ではありません。この本は、読むだけで魅力的な言葉を最短でつくれるよう構成してあります。
伝え方で結果は変わります。目的は同じでも、それにたどり着けるかどうかはその一言で変わります。「どうしてこの人は動いてくれないんだろう。」といった悩みを解決してくれ、すぐに実践できるようになっているので、内容も共感できるものが多く、サクサク読めてしまう1冊です。
『7つの習慣―成功には原則があった!』
【参考|amazon.co.jp】
世界中で1,000万部以上を売り上げ、ビジネス書として今でもベストセラーを続けている1冊です。著者のスティーブン・コヴィーは、国際的に高い評価を受けるリーダーシップ研究の第一人者です。
本当の成功を果たすためには個人と職業としてのどちらもの有効性をバランス良く備えることが重要だと指摘しています。この本では、この2つの領域でより効果的に行動するためのノウハウが書かれています。
先に紹介した2冊とは異なり、この本は明日から即実践できる内容ではないかもしれません。しかし、人間社会の基本的な原則について書かれいるため、応用が効く内容になっています。他の書籍を読む上でも基礎となり、参考にすることができるので、少し気合を入れて読んでみてもいいでしょう。内容が難しいと感じた方は漫画版も出版されているので、そちらから読んでみてもいいかもしれません。
おわりに
いかがでしたか?これまで本を避けてきたという人も多いのではないのでしょうか?
仕事で成果を残し、評価を受けることで仕事に楽しさを感じるようになってくるはずです。
また、これまではついていけない上司の会話に、読書を通して知識が身につくことでついていけるようになり、つまらないと感じる時間を楽しむことができるようになるのかもしれません。
実際に世の中の成功者は揃って読書家であるそうです。わざわざ読書の時間を作るのは難しいという方も、移動時間を読書にあててみたり、寝る前15分を読書の時間にしてみてください。
読書の面白さがわかってくれば、自然と時間を取りたくなってしまいますよ。