「巻き込み力」について知っていますか?
巻き込み力とは、自分ひとりでは成し遂げられない仕事を達成するために、周りの人を上手に巻き込み、動かしていくスキルのことです。
現代のビジネスシーンには欠かせないスキルの1つとも言われています。
働き方の変化とともに仕事に対する定義も変わっており、今では1人で仕事を成し遂げられる人だけが「仕事のできる人」ではありません。
企業の面接でも、「巻き込み力」についての質問がされることも。
この記事では「巻き込み力」について詳しく解説します。
仕事をもっと効率よく進めるためにも、巻き込み力を身につけていきましょう。
いま注目されている「巻き込み力」って?
巻き込み力とは、周囲の協力をうまく得ながら仕事を達成させるスキルのことです。
ひと昔前は、残業や休日出勤をしてでも自分ひとりで完璧に仕事をこなす人が「できる人」だと言われていました。
しかし働き方改革や終身雇用制度の崩壊により、だんだんと「巻き込み力」が注目されるようになってきました。
どんなに要領よく仕事をこなせる人でも、ひとりでできる仕事には限界がありますよね。
ひとりで仕事を抱え込むのではなく、効率的に仕事を達成させるための手段として「巻き込み力」がいま重要視されているのです。
仕事ができる人は自分の「得手不得手」を知っている
周囲の人を上手に巻き込み、効率よく仕事を進めるためには、まずは自分の「得手不得手」をしっかりと理解していることが大切です。
たとえば「企画を考えることは得意だけどプレゼン資料をつくるのが苦手」という人の場合、どのようにしたら効率的だと思いますか?
プレゼン資料の作成が得意な人をチームに巻き込み、資料の作成を依頼したり、アドバイスやチェックをもらうことで、よりスピーディーに仕事は進みますよね。
良い企画を思いついても、プレゼン資料の作成に膨大な時間をかけていたり、要点がわかりづらい資料を作成したりしていては、決して効率がいいとは言えません。
巻き込み力のポイントは、「やりたくない」「めんどうだから」という理由ではなく、円滑に仕事を進めるための手段であるということ。
特に大きなプロジェクトを遂行させるためには、周囲を巻き込む手段はとても有効的。
すべて自分ひとりでやろうとせず、周囲の協力を得るからこそ達成できるのです。
仕事で周囲を巻き込む「巻き込み力」を身につける3つの方法
周囲を巻き込むためには、自分が率先して動くことがポイント。
ただ単に仕事をお願いするだけでは、うまく巻き込んでいるとは言えません。
自分自身の人柄はもちろん、周囲の人が「協力してあげよう」と思えるような行動をすることも大切ですよね。
では、どのように行動をすればいいのでしょうか。
ここからは、「巻き込み力」を身につける3つの方法をご紹介します。
1|仕事の目標にまっすぐに向き合う
真剣な気持ちが周囲に伝わらなければ、誰も協力しようとは思ってくれませんよね。
まずはあなた自身が目標に対して、しっかりと向き合うことが大切です。
仕事に向き合うポイントは以下の3つ。
- どんな目的でやるのか?
- 自分の役割は何なのか?
- 何をやるべきなのか?
ゴールに向かうためには、目標という名の「目印」を決めて向き合わなければ達成することはできません。
目印が無ければ途中で迷子になってしまうので、自分の役割ややるべきことは何なのかを考えていきましょう。
これらを理解して仕事に取り組むことで、はじめて周囲の人があなたの力になろうと協力してくれます。
巻き込み力を身につけるためには、目標を達成するために何をするべきかを理解し、率先して動くようにしてみましょう。
2|意思決定を早める
周囲を巻き込んで協力を得るためには、「誰に」「何をしてもらうか」を素早く判断して決めることが大切です。
計画から実行までの意思決定の早さが、仕事を効率よく進められるかどうかのポイント。
万が一、トラブルが起きても早めに対処できます。
意思決定を早めるためには、普段から周囲の状況を把握しておくことが大切です。
得意分野や性格などを知っていれば、スピーディーかつ適切に仕事を割り振ることができます。
とはいえ、相手の特性を把握することを難しいと感じる人もいるかもしれません。
そのようなときは、普段のコミュニケーションに意識をおいてみましょう。
「わからない」ではなく「わかろうとする努力」も必要です。
相手の特性を理解することで意思決定が早くなり、周囲の人をうまく巻き込んで仕事ができるようになりますよ。
3|自分の短所や苦手な部分を認める
誰にでも得手不得手はあります。
しかし短所や苦手な部分を隠したままでは、周囲を巻き込んで仕事をすることは難しいでしょう。
何でも完璧にこなせる人に対して、近寄りがたいと思った経験はありませんか?
これは人間の本能で、隙がない人に対しておじけづいてしまう傾向があるからなのです。
あなたが自分の短所や苦手な部分を隠しているのであれば、思い切ってさらけ出してみることも1つの良い方法。
人間は弱い部分を知ることで、相手に愛着や親近感を感じる生き物です。
意地を張って隠していては、ピリピリした雰囲気が伝わり逆効果になる場合も・・・。
自分の短所や苦手な部分を認めることで、周囲の人との関係性もグッと良くなり、巻き込み力を身につけることができますよ。
「巻き込み力」を身につけるとこんなメリットが…!
ビジネスシーンに大きな効果をもたらす「巻き込み力」。
周囲の人を上手に巻き込み、仕事を進めることができれば、自分が不得意な仕事でも無駄な時間をかけずにこなすことができます。
できないことをマイナスではなく、プラスに変えることができるのが「巻き込み力」なのです。
では「巻き込み力」を身につけると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
より多くの評価や信頼を得るきっかけになる
「巻き込み力」のある人は、人を惹きつけることに長けています。
変なプライドがないため、やわらかい雰囲気をかもしだしていることが大きな理由でしょう。
謙虚さを忘れることなく、周囲の人の懐にはいり込むのがうまい。
そのうえ気づかいもできるので、周囲からは「仕事ができる人」と評価をされるのです。
あなたにも、慕っている人やついていきたいと思える人がいるかと思います。
その人がどのような人物像なのか、イメージしてみてください。
きっと謙虚で親しみやすく、多くの人が集まってくるような人ではないでしょうか?
「巻き込み力」を身につければ自分についてきてくれる人がどんどん増えて、より多くの評価や信頼を得るきっかけにつながります。
評価や信頼はあなたの「価値」そのものです。
「巻き込み力」を身につけることで、今後の仕事への影響は大きなものとなるでしょう。
より多くの成功体験を積める
仕事にはさまざまな種類があり、自分ひとりの力では達成できないことがあるのも現実。
周囲の人が協力してくれるからこそ、成功という結果につながるのです。
プロジェクトメンバーひとりひとりが得意分野をこなしていくほうが、スピーディーに大きな成果を出すことができます。
そのためには「巻き込み力」が必要不可欠。
ひとつひとつの仕事に対して「巻き込み力」を発揮できれば、より多くの成功体験を積むことが可能です。
成功体験が増えることで自信へとつながり、次のステップへの活力にもなります。
周囲の人を巻き込んで仕事をこなしていくことで、より多くの成功体験を積むことができますよ。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今やビジネスシーンでは必須スキルである「巻き込み力」についてご紹介してきました。
人に頼らず自分の力だけで仕事を進めたいと思う時もあるかもしれません。
しかし方法によっては、さまざまな人と協力して進めることで、効率よく進めることができたり、より結果を出すことにもつながります。
ぜひ、「巻き込み力」を身につけ、今よりも楽しく仕事と向き合ってみてくださいね!