もあキャリ

Life Career Interview 01|仕事もプライベートも自分の思うがまま。仕事も人生も自分らしく挑戦する。

今回は、エメラダ株式会社の広報、野澤真季さんのインタビューをご紹介します。
 
証券会社最大手の営業として最前線で活躍した女性が、スタートアップのベンチャー企業に転身した理由、そして転職した先で経験した苦労と、どう乗り越えたかなど、ライフキャリアを考える上で参考にしたい考え方がたくさんありました。
 
「この考え方だったら、私もできるかも!」と吸収するスタンスで読んでみてくださいね!

野澤 真季(のざわ まき)さん| エメラダ株式会社 広報

2009年、新卒で野村證券株式会社へ入社。2012年には同僚の方とのご結婚、旦那様の福岡転勤を機に退職。その後東京へ戻るのに合わせて2013年に野村證券株式会社へ再入社を決意。2016年からは新しい挑戦をするためにフィンテック領域のベンチャー企業へジョイン。

 
エメラダ株式会社(https://emeradaco.com
「テクノロジーと金融ナレッジで金融市場の99%に透明性を」をミッションに掲げ、株式投資型クラウドファンディング「エメラダ・エクイティ」ではオンラインを通じてプロの投資家が目利きをして出資したベンチャー企業に 個人投資家が1社49万円まで投資できるサービスを提供中。
 

大企業で成果を出し順風満帆でも、「一度きりの人生、なにか変化がほしい」と思った

ーーキャリアのスタートを考えた、大学時代の就職活動について教えてください

野澤さん:マスコミの世界で働きたいと志していたので、大学もゼミもマスコミを軸に選択。しかし、そんな私が最終的に入社を決めたのは、全く異なる金融業界で、その中でも特に厳しい印象を持っていた野村證券でした。

就職活動中には他の証券会社も見たものの、野村證券には、熱量高く自己成長したいと思う社員、国内ではなくアジアを制するために意欲で満ち溢れた社風がありました。私もこの環境で成長したいという思いが強く、迷うことなくここしかないと入社を決めました。

入社と同時に想ったことは『男女の性別関係なく働ける環境の中で、自分がどこまで成果を出すことができるのかを試してみたいいう気持ち。

周りがチャレンジしないからこそやる価値がある、と思いました。

大学に入るまでは、両親がとても厳格だったので、ある意味決められたレールの上を走ってきたと思うんです。人生の選択を両親に託してばかりじゃ自分の人生じゃない。自分の人生は自分の感じるままに選択し、後悔なく生きて生きたい。

両親や友人に心配されても、私らしく働くためには、あえて厳しく育ててくれる環境に身を置くことは必然でした。

ーー厳しく教育される環境下で、どんな日々を過ごしましたか?

野澤さん:ファイナンシャルコンサルティングとして五反田支店に配属され、個人投資家や中小企業のオーナー様に対して、資産運用のアドバイスや新規開拓の営業として、私のキャリアがスタートしました。

知識ゼロの状態のまま、お客様に会いに行くこともありました。入り口の玄関のチャイムを鳴らすことさえ手が震えてしまって。でも、3日もすると平気になってきて、全く知識がなくてもお客様にご挨拶して、金融商品の話は全く出来ませんでしたが、他愛もない話をしながら徐々に距離を縮めて行くことができるようになりました。

この経験から、不安を感じている暇があれば愚直に行動して、お客様のために自分ができることを考えることが大事だ、と学びました。

ちなみに、新卒時代の私の習慣は、朝7時に出社して、上司や先輩のデスクの拭き掃除、8時半から始まる会議の資料を印刷することでした。なにかひとつでも、「これは自分がいちばんだ!」と思えることを作ろう、と思って、この習慣だけは徹底しました。

ーー目まぐるしい日々でも、やり続けた原動力はなんでしょうか?

野澤さん:忙しい毎日のなかでも、私の視座を高め続けることができたのは、同期の存在です。

野村證券では、営業の成功事例を全社で共有する習慣があります。この成功事例を同期同士でも電話やメールで共有し合いながら成績を上げるために学び合い、切磋琢磨していました。こうした活発な同期同士のつながりが私の心の支えになっていました。

そんな新人時代が過ぎ、徐々に知識と経験が付いてくると、お客様と近い距離で対話をしながら、自分の想いを自分の言葉で伝えていくことができるようになり、好成績を収めることができました。金融商品は投資をしてもすぐにお客様にメリットを提供できるわけではありません。

だからこそ、お客様に安心していただくための環境を準備することも私の仕事だと感じるようになりました。これこそが、私の介在価値だと思って、他の人がやらないことを全力でやることでお客様からの信頼を得られたのだと思います。

こうしたきめ細かい仕事をお客様に提供し続けた結果、感謝の言葉をかけてくだることが増え、仕事の成果ももっと上がり、仕事の成果が私の自信になりました

ーーそれでも入社3年目にご結婚されて、一度退職されているんですね。

野澤さん:そうです。結婚した当時、夫は福岡に転勤していました。同じ支店は難しいとしても、私も福岡の他の支店で働き続けることができないか相談したのですが、当時の野村證券は身内の転勤にともなう異動をバックアップする制度がなくて……結果としては、大好きな仕事でしたが、退職することを選択しました。

その後、夫の東京への転勤が決まったことがきっかけで野村證券の元同僚に「戻って来ないか」と、有難いことに声をかけていただき、大好きな仕事を大好きな古巣で頑張りたいと思い、再入社をすることに決めました。

ーー再入社してから、どんな目標を持って仕事をされていたのですか?

野澤さん:再び野村證券に入社したとき、私は20代後半でした。既に、若手のメンバーが多く入社していたため、後輩の模範になるような存在になろうと思って仕事に臨みました。

後輩が悩みがちなお客様との会話、提案内容、時には後輩のアポイントに同行しながら、後輩の成果につながることはできる限り対応するように意識していました。

再入社を含めて、延べ7年を野村證券で過ごし、仕事もプライベートもとても充実していましたが、ふと「今の私って変化が足りない。そろそろ次のステップに進みたい」と、感じるようになったんです。

自分の意志次第で変えていける。自分らしく働くためにチャレンジを続ける。

野澤さん:新しい変化・挑戦を求めて、マスコミ志望だったこともあり、同じように情報を発信する広報部に異動したいと伝え続けました。ただ、大きい組織のためなかなか希望通りにはいかなかったんですね。

そんなとき、野村證券の元先輩であり、現在勤めているエメラダ株式会社の代表の澤村から「新しい時代の金融機関をつくりたいと思っている。うちの会社の広報をやらないか」と声がかかったのです。。

チャレンジしてみたかった広報の仕事と、澤村が考えているビジネス構想にワクワクしたことを覚えています。

一方で、大企業からベンチャー企業への転身に不安を抱いたのも事実です。

ですが、「世の中に、新しいビジネス・仕組みを、自ら発信できるという意義ある仕事ができるチャンス。この転職は私の人生にとっていいスパイスになる」と感じ、澤村と2回目の話をしたあとには心は決まっていて、3回目に会うころにはもう、仕事をしに行っていました。

夫には、「転職した」という事実を伝える、事後報告でした。(笑)

ーーはじめての転職、かつベンチャー企業への挑戦。実際に経験してみていかがでしたか。

野澤氏:エメラダへは、創業して2ヶ月目に入社をしたので、ほぼ創業メンバーでした。自分の意思次第で会社の仕事にどんどんチャレンジできることが面白いと感じています。

一方で、創業したてでオフィスも引っ越したばかり、印刷して資料をまとめようと思ったときに「ホチキスがない!」といった状況で、軽いカルチャーショックを感じることもありました。(笑)

あとは、自分の仕事の生産性、責任の重さに関してもギャップがありました。大企業であれば、1人の社員が少しくらい手を抜いたとしても、経営に大きな影響を与えることはありません。ですが、創業2ヶ月のベンチャー企業では、1人でも手を抜いてしまえば事業としてリスクになってしまいます。こうした責任の重さが、私の背筋を伸ばしてくれました

ーー壁に感じるようなことはありましたか?

野澤さん:これはベンチャーならではですが、大企業であればサービスをリリースしたら、すぐに多くの方々に認知されますよね。エメラダは設立間もないベンチャー企業なので、新しいサービスが魅力的でも、何もしなければ世間の人が知ることはないですし、マスコミとのつながりも全くないなかで認知を広げることもできません。

不完全な状況のもとで、私に任された広報の仕事をどう成果につなげていけばいいのか、焦りを感じずにはいられませんでした。

ですが、私の人生のコンセプトである「人とのつながり」が、そのときの私を救ってくれました。今まで築いてきた出会いがあったおかげで、マスコミの方をご紹介いただいたり、ベンチャー企業の広報がやるべきことを享受してもらえました。

多くの方々に支えてもらいながら、私に任された『広報の仕事』を少しずつひも解き、行動に変えていきました。

ちなみに、毎日やらなければいけないことで埋め尽くされていますが、朝10時に出勤して夕方18時には退社できるようにこなしています。

仕事は18時に終わっても、そのあとにさまざまな人々と飲みに行ったり、お食事に行ったりしています。

仕事外で出会った人とのつながりから得られる、新しい気づき、新しい情報、新しい出会い。

いつも私を新しい世界に連れていってくれる人との出会い』は私の財産になっています。これは、仕事であり、プライベートでもあるので公私混同ですね。(笑)

ーーちなみに、家事などは、いつされているんですか……?

野澤さん:家事は朝の時間に取り組んでいます!夕食も家事も、出勤までの朝の時間を使っているので、効率的です。

ライフイベントとキャリアは両立できる。迷ったら、チャレンジしたほうがいい!

ーーライフイベントを考えると、キャリアにチャレンジしにくいと思うこともあると思うのですが、野澤さんはどう考えられますか?

野澤さん:「迷うならチャレンジした方がいい!」と思います。私自身もベンチャー企業へ転職するときに、チャレンジして万が一失敗しても死ぬことはないから大丈夫だと、背中を押されました。

結婚したからといって、キャリアが変わることは少ないと実感しています。

もし今、仕事と家庭の両立を心配している女性に出会うことがあれば、絶対に仕事を諦めないでと、伝えたいですね。

ーーこれからの目標は何ですか?

野澤さん:サービスをリリースして4ヶ月しか経っていないので、このサービスをより多くの方に知ってもらうために、まだまだやらなければいけないことは多いです。

また、引き続き人との出会いを大切にして、視座を高め続けたいですね!

きっと、「人との出会い」を私からとってしまったら、生き甲斐を失うくらい、私にとって重要な人生のスパイスですから。やりたいように、思うがまま動いて、私にしかできない仕事やつながりを作っていきたいです。

ーーライフイベントがあっても仕事は続けてきますか?

野澤さん:もちろん、続けていきたいです。こどもを産んでもそれは変わらないと思います。なので、夫とのコミュニケーション・パートナーシップはとても大切にしています。

できる限り、思ったことはちゃんと夫に伝えるようにしています。夫もそんな私の気持ちを理解してくれていて、本当に感謝しています。

同世代の女性へ

ーー同世代の働く女性へ、ぜひメッセージをお願いします!

野澤さん:「自分が何をしたいか」を問い続けてほしいですし、それが分かったときは素直にチャレンジして欲しいです。そして、自分にもっと自信を持って欲しいです。

自信は小さな「1番」を積み重ねで持つことができます。

会社にかかってくる電話は自分が1番に受電するとか、会食の幹事であれば私に任せてとか、自分が何で1番をとれるのか、日ごろの仕事やプライベートの中で見つけてみてください。その積み重ねが自信に変わります!

最後に

いかがでしたでしょうか。

仕事でもプライベートでも、人との出会いを大切にし、出会った人に自分の介在価値を感じてもらえるような行動をとる姿勢は、1人のビジネスウーマンとして見習いたいことがたくさんありました。

人は学ぶ姿勢を持てばどんなライフイベントを迎えても、成長し続けることができるんだ、と感じさせられました。

大企業で培ったキャリアに固執せず、迷ったら思うがままに選択し行動する大胆さと地道な努力ができることは、次のキャリアでも成功できる大切なポイントかもしれませんね。

今、チャレンジしたいけど迷っている仕事や、昇進のお話などがある方は、ぜひ一歩踏み出してみましょう。

自分に自信をもって、思うがまま生きていく女性が増えることを私も楽しみにしています。