もあキャリ

「人生100年時代」とは?自分らしく働きたいひとがおさえておくべき3つのこと

「人生100年時代」という言葉を最近よく耳にしますね。

これは、英国ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏が長寿時代の生き方を説いた著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』で提言した言葉です。

今回は、「人生100年時代」にむけて、私たち個々人が考えるべき「社会人基礎力」、そしてキャリア開発の方向性についてまとめてみました。

自分が自分らしく働いていくために、ぜひご自身の経験・スキルを棚卸しするきっかけにしてみて下さい!

自分らしく働くために知っておきたい3つのこと
  1. 「人生100年時代」とは? それに対する社会の取り組みは?
  2. 新しい時代に求められる「社会人基礎力」
  3. 自分でキャリアを選択し、開発する「キャリアオーナーシップ」

「人生100年時代」とは

グラットン氏は『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の中で、「過去200年間、人の平均寿命は伸び続けており、そこから導かれる予測によれば2107年には主な先進国では半数以上が100歳よりも長生きする」と語っています。

人生が長くなり、多様なライフキャリアを描く社会に

そして、人が100年も健康に生きる社会が訪れる時、これまで80歳程度という平均寿命を前提に考えられてきた三つのライフステージ、『教育を受ける』『仕事をする』『引退して余生を過ごす』というフローを大きく見直さなければならないとしています。

これからは、年齢層によってステージが変わるのではなく、その時々の状況によってこの3つのステージを行ったり来たりするような、マルチステージの人生になると考えられます。

つまり、誰しもが同じ人生コースではなく、多様なライフキャリアを描いていくことになるでしょう。

特に女性にとっては、出産や育児などのライフイベントを考えると、こうしたマルチステージでのライフキャリアの描き方ができると、状況に応じた「自分らしく生きる・働く」を実現できる可能性が高まります。

   【出典】経済産業省 「人生100年時代」を踏まえた「社会人基礎力」の見直しについて

人が100年生きる時代、重要な3つのポイント

グラットン氏は次の3つのポイントが、これからの「人生100年時代」において、重要性が増していくとしています。

  1. 教育
    専門技能を高め、世界中の競合との差別化を実現するもの。自分から必要なものを学び続けることが求められます。
  2. 多様な働き方
    70歳を超えても働き続きけることを想定し、一人ひとりが独立した立場で仕事について考える必要があります。
  3. 無形資産
    お金だけでなく、経験・体験や人的なネットワークが重要な資産となります。

一貫して、『企業や組織に属する自分』ではなく『社会の中の自分』として、仕事やそれ以外の経験を積み上げながら成長し続けることが大切な考え方です。

日本政府の取り組み

下記にあるように、ひとりひとりが自分自身のライフキャリアを考え、さらにブラッシュアップしていくことを支援していく社会の実現のため、さまざまな検討がされています。

一億総活躍社会実現、その本丸は人づくり。子供たちの誰もが経済事情にかかわらず夢に向かって頑張ることができる社会。いくつになっても学び直しができ、新しいことにチャレンジできる社会。人生100年時代を見据えた経済社会の在り方を構想していきます。

【出典】首相官邸 人生100年時代構想

第四次産業革命や少子高齢化などの社会情勢もあり、企業の経営課題も「既存の成功モデル踏襲」ではなく「新しい価値の創造」へと変化しつつあります。

こうした変化を背景として、社会・企業で求められる人材像・素養を「社会人基礎力」として明確化し、教育・育成にいかしていこうという動きが進められるようになりました。

同時にこれからは、働き手側も自らのキャリアを自らの手で描いていくために積極的に「学び」「活かす」ことが大切です。

これからのキャリアは、自分の意志で選び開発する

「人生100年時代」という、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中であっても、できることなら、自分らしく働き、活躍していきたいですよね。

前述の「社会人基礎力」は、そんなライフキャリアの充実のために、向上させていきたい能力です。これは日々の仕事や体験のなかでもブラッシュアップしていくことができます。

経済産業省によって、3つの能力と12の能力要素にまとめられていますので、下記にご紹介します。

「人生100年時代の社会人基礎力」

「社会人基礎力」とは

これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力と定義されています。

【出典】経済産業省 人生100年時代の社会人基礎力について

  1. 前に踏み出す力(アクション)
    (一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)

    主体性 物事に進んで取り組む力
    働きかけ力 他人に働きかけ巻き込む力
    実行力 目的を設定し確実に行動する力
  2. 考え抜く力(シンキング
    (疑問を持ち、考え抜く力)

    課題発見力 現状を分析し、目的や課題を明らかにする力
    計画力 課題の下記欠に向けたプロセスを明らかにし準備する力
    創造力 新しい価値を生み出す力
  3. チームで働く力(チームワーク)
    (多様な人々とともに、目標に向けて努力する力)

    発信力 自分の意見をわかりやすく伝える力
    傾聴力 相手の意見を丁寧に聞く力
    柔軟性 意見の違いや立場の違いを理解する力
    情況把握力 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
    規律性 社会のルールや人との約束を守る力
    ストレスコントロール力 ストレスの発生源に対応する力

キャリアオーナーシップを持って、自分で自分を見つめ直す

「人生100年時代」においては、自身のキャリアを自分で選択し、構築していく「キャリアオーナーシップ」が必要です。「自分自身がどうしていきたいか」「何をしていきたいか」を考える機会を定期的に作ることで、このキャリアオーナーシップは発揮されます。

もし、あまりイメージがわかない、という方は、いままで取り組んできたこと、いま経験していることに対して、どう感じてきたのかを考えてみましょう。

こうした「振り返り」の意識が、転職をする時に作成する職務経歴書のように、いままでの経験・体験に意味づけをしていくことにつながります。

同時に、「社会人基礎力」と照らし合わせ、強み・弱みを明確にするだけで、今後学んでいく方向性が明確になり、キャリアの選択がしやすくなります。

最後に

いかがでしたでしょうか。

「キャリア」という言葉だけ聞くと、バリバリのキャリアウーマンを思い浮かべがちですが、じつはもっと身近な言葉です。

結婚・出産・育児などのライフイベントがあったとしても、夫婦共働きで仕事を続けようと思う女性も増えてきています。

「人生100年時代」において、キャリアと生き方は非常に密接な関係です。

自分らしく、無理なく、生きていくために、キャリアオーナーシップを持ち、積極的に学び・振り返りの機会を作っていってほしいと思います。