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時短勤務時の収入ってフルタイムの年収とどのくらい違うの?

今後、結婚・出産などライフイベントがあっても、時短勤務制度を活用しながら共働きを選択する女性も増えてくるでしょう。

そうなると、フルタイムで働いた場合とどのくらい給与に差が出てくるかなど、気になることは増えてきそうです。

今回は、時短勤務を選択した場合の年収や、復帰する際に考えられる仕事スタイルをご紹介します。

時短勤務になると年収はどのくらい変わる?

3歳までのこどもを育てる方が、1日6時間の短時間勤務を選択できる制度が短時間勤務制度です。企業は、従業員が育児を理由とする短時間勤務を希望する場合、それを認め、労働時間を短縮することが義務化されています。

ただし、企業側に短縮した労働時間に対する給与を支払う義務はありません。

そのため、時短勤務になると給与が減額となる場合がほとんどです。実際には、どのくらい減額されてしまうものなのでしょうか。

時短勤務時の年収想定

たとえば、もともと8時間勤務の人が短時間勤務を選択して1日6時間勤務に変更したとします。

この場合、1日2時間分の労働時間が減ることになり、これはフルタイムの25%に該当します。そうすると、これまでの給与の75%が時短勤務時の給与といえます。年齢別の平均年収を75%で計算すると、その結果は下記の通りです。

年齢階級 女性の平均年収 平均年収の75% 差額
25歳~29歳 225.1万円 168.8万円 -56.3万円
30歳~34歳 243.4万円 182.5万円 -60.9万円
35歳~39歳 253.6万円 190.2万円 -63.4万円

月給で考えてみると約4~6万円ほど差が出てくるようですね。

ただし、企業によってはこれに該当しないバックアップ制度を設けている場合もあります。

また同じ正社員でも、職種によって裁量労働制などの労働時間制度を導入している企業は、これに限らず、給与の減額がされない場合もあります。

手取りの減額は想定以上?!給与の内訳もチェックしよう

チェックしておきたい項目
  • 基本給以外の手当て
    (職務手当、時間外手当、住居手当など)
  • 社会保険料
    (該当する標準報酬月額も合わせてチェック)
    ▶標準報酬月額とは? 参考:全国健康保険協会

給与の内訳を見ると、多くの場合、職務手当(役職給)や時間外手当(残業手当)などが含まれています。

もし出産前に残業が多かったり、時短勤務によって職務が変わったりすると、時間に対する給与減額以上に給与が減ってしまう場合もあります。

また多くの場合、給与から社会保険料が天引きされています。給与が8割になっても、社会保険料を決める標準報酬月額は大きく変わらない場合が多く、予想外に手取りが減るということもあります。

上述の通り、もし手当が受け取れず標準報酬月額が大きく変わる場合は、企業に改定を申し出ましょう。

また、時短勤務による給与減額に関しては、「改正育児休業法・介護休業法」により特例措置が取られるため、将来受け取れる年金の金額には影響しません。

時短勤務を考える場合には、まずは自分の勤務している会社の制度を調査してみることをおすすめします。

なかには、時短勤務ではなく、フルタイムで職場復帰する先輩ママもいます。

復帰前にパートナーと相談しながら、生活のイメージを持っておくことが重要かもしれませんね。

あわせて確認しよう!

知れば得する!産休・育休期間中に受け取れるお金・免除されるお金のまとめ

ワーキングママが給与について思うホンネ

実際に共働きを選択しているワーキングママは、給与についてどう思っているのでしょうか。

住居の購入やこどもの教育費など、将来設計の際にベースとなる収入問題。ワーママさんの声をまとめているサイトをのぞいてみました。

「不満な部分もありますが、こどもの預け先などを考えると今以上は働けないなと思っています。子どもの手がかからなくなったら徐々に仕事時間を増やしたいです」

「満足はしていませんが、こどもが小さいので制限はあります。いずれ、自分で自由が利くような仕事スタイルができるといいなと思います」

「満足はしていないです。もっと上を目指したいですが、これ以上仕事の量を増やすのは物理的に厳しいので、ギャランティ(給与)のアップや効率化を目指します!」 

 (出典:ワーママの平均年収は?全国平均額と働くママの声|KIDSNA)

もらえる給与は多いに越したことはありません。

実際、育児と仕事の両立の負担を考えたら、「もっと給与がほしい!」と思う気持ちもあるようですね。

現状では難しくても、ゆくゆくは仕事スタイルを確立させて、給与アップも狙っていきたいと考える方が多いようです。

こどもがいる女性は「年収アップ」「評価の納得」望んで転職している

リクルートキャリアが『リクナビNEXT』の登録者を対象に実施したアンケート調査から、転職活動中の女性の転職理由に関して、興味深い結果を発表しています。

出典:転職活動中の⼥性に聞く「転職理由」とは?|リクルートキャリア

調査結果によると、転職活動中の女性があげた転職理由のうち、こどもがいる女性の転職理由のトップ3は、「年収を上げたかった」「仕事のやりがいを求めて」「成長やキャリアアップのため」という結果でした。

また、転職活動中の女性があげた転職理由のうち、こどもがいる女性は、こどもがいない女性に比べて、「年収を上げたかった」「会社の評価に納得がいかなかった」の項目が5ポイント以上高くなっています。

実際にリクルートキャリアのサービスに登録した方からは、「補助的な業務しか与えられなかった」「昇進昇格の機会を遠ざけられた」といった声もあったようです。

この調査結果からもわかるように、転職活動中の女性のうち、こどもがいる女性の転職理由は、「年収をあげたい」「キャリアを伸ばしたい」「キャリアを積み上げたい」という、年収・キャリア・評価に対する意欲の高さが感じられる結果となりました。

ワーキングママの仕事スタイルは3種類!あなたはどんな働き方が理想ですか?

日経DUALによれば、ワーママの仕事スタイルは大きく分けて3つあるそうです。

復帰後も同じような働き方で大丈夫か。それとも残業がない形でフルタイムにするのか。または16時や17時で退社できる時短勤務形態を選ぶのか。

復帰後の働き方に迷うこともありますよね。

選択肢はさまざまですが、まずは自分が「働き続けること」に何を求めるのか、「仕事」とどんな関わり方をしていきたいのか、その理想のスタイルをイメージしてみることからはじめましょう

仕事を通して活躍したい!「キャリア向上タイプ」

定年まで仕事を持つ人生を選び、管理職に就いたり、専門知識を活かして活躍したりすることを望む方は「キャリア向上タイプ」です。

  • 産後でも、必要なら残業も出張もこなしたい
  • 収入は減らしたくない
  • 第三者に子育て・家事をサポートしてもらうつもり

「キャリア向上タイプ」の場合は、自分の思った通りに仕事をこなしながら、育児との効率的な両立を目指す必要があります。

収入が増えれば、保育料など育児にかかる費用も比例して高くなりますが、これも長期的な視点で、キャリアへの投資としてとらえられるといいでしょう。

家電をつかいこなし家事を効率化するなど、限られた時間のなかでこどもと過ごす時間をつくる努力も必要ですね。職場・家庭の両方で、気持ちの良い協力体制をつくれるように、意識をすることも大切です。

仕事は生活レベルの維持のため「収入目的タイプ」

生活レベルを上げるために、収入を得る手段として共働きを選択するあなたは「収入目的タイプ」。

  • 住宅ローンの組みやすさや生活費を得るために働くことが目的
  • 有給休暇など、会社の制度をうまく使いながら、家庭中心の仕事スタイルに

夫の収入が低く、生活を安定させるためには働かざるを得ない、という場合もこのタイプに該当します。

時短なしのフルタイムを選んで収入を増やすか、時短制度を使って育児・家事とのバランスを図るか、収支を見ながら選択をする必要があります。

大きく給与アップを目指していくというよりは、家庭に重きを置きながらも細く長く安定収入を見込めるように、無理のない働き方のバランスを見つけられるように試行錯誤が必要かもしれません。

社会と関わりを持っていたい「社会とのつながりタイプ」

与えられた仕事はきちんとするけれど、家庭に影響のない範囲にとどめ、育児や家事もできるだけ人の手を借りずに自分でやりたい方は「社会とのつながりタイプ」。

  • 今の会社や仕事にあまりこだわりはないけど、社会と接点を持つことは楽しいし、自分のためになる
  • 時間内の仕事はしっかりおこない、毎日定時で退社し、子どもの健診や病気のときは、有休をしっかり取って休みたい

このように、仕事をすること自体に幸せを感じながらも、家庭中心のスケジュールを組みたい方が多いです。

仕事や育児にやりがいを感じているうちは良いのですが、どちらかが負担になってしまったり、保育園以外に融通の利く頼り先がなく八方ふさがりになってしまうと、精神的に苦しくなってしまいがちのようです。

できれば仕事に対して、定期的に振り返り、ある程度の責任や目的をもち続けられるよう、工夫ができるといいですね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は、時短勤務を選択した場合の年収や、復帰する際に考えられる仕事スタイルをご紹介しました。

ワーキングママの多くは、「年収を上げたい」「キャリアアップしたい」など、働く意欲を高く持っています。

共働きを選択する方も多くいらっしゃるかと思いますが、フルタイムで復帰するのか、時短勤務で復帰するのか、状況によって適した選択が求められます。

苦しいと感じたときに頼れるリソースづくりなど、やっておきたいことも山ほどありますね。

ですが、復帰するときにも、まずは原点に立ち戻り、自分自身が考える働く目的を明確にしたり、理想の仕事スタイルを思い描いてみてください。

人生は選択の連続です。自分自身が納得できる選択をするためにも、復帰前にも、ぜひライフキャリアについて考えてみてくださいね。