もあキャリ

女性が管理職に就く動機は男性と違う?女性こそ管理職に挑戦してほしい

今、仕事が絶好調の方も、キャリアに悩んでいる方も、管理職になることを考えたことはありますか?

結婚・出産・育児を経験し、職場を離れてしまう女性は6割いるのが現状です。

ですが、最近は「仕事を辞めずにキャリアを積んでいきたい」と思う女性の声も多いですよね。

女性が社会で活躍することを推し進める今、女性が管理職になる機会も増えています。今回は、「管理職になること」について考えてみました。

「管理職になりたくない」女性が半数

2017年度の東京都男女雇用平等参画状況状況調査では、東京都内の企業において課長職以上に占める女性の割合について、調査結果が出ています。

管理職の割合は8.6%と1桁台

課長職以上に占める女性の割合は、8.6%と前年に比べて0.7ポイント上昇したものの、政府が掲げる目標(2020年までに課長職以上の女性管理職比率を30%にする)には、なお遠い状況となっています。

また、係長以上まで対象を広げた場合は、管理職に占める女性の割合は14.5%となり、前年より0.4ポイント上昇。内訳としては、役員は6.8%、部長は6.5%、課長は9.6%。係長は25%という結果になっています。

係長まで広げたとしても、政府目標30%に半分も及んでいないことがわかります。

管理職を「引き受けない」「わからない」女性が5割

「管理職になることを進められたら引き受けるか」という質問への回答は、男性は「引き受ける」が 44.9%と最も高いのに対し、女性は「引き受けない」の29.1%が最も高くなっています。次いで、「仕事内容や条件によっては引き受ける」の28.4%が高くなっており、女性は「引き受けない」「わからない」が約5割強をいう結果でした。

さらに、女性に「管理職を引き受けない理由又は現時点ではわからない理由」についての質問では、「現在の自分の能力では自信がないから」が最も多く、次いで「仕事と家庭の両立が困難だから」という理由となりました。

女性活躍推進の後押しがあるなか、女性自身が「管理職になりたくない」割合は5割を超えているのが現状のようです。

「次世代のリーダーになりたい」から管理職に挑戦

女性の管理職について調べていると、どうしても「管理職になりたくない」ことに対する話題や調査が多く、「管理職になりたい」と思う15.9%の女性に対する話題は少ない気がします。

ですが、今後、管理職に挑戦する女性も増えてくるでしょう。男女問わず活躍できる社会をつくっていくためにも、「管理職になること」について考えてみましょう。

女性が管理職に挑戦する理由は?

日経BPの調査によると、「管理職に対して、どう感じますか?」という質問をしたところ、メンバーの36%が積極的、32%がやや積極的と答えています。

女性の声をまとめてみました。

自分自身がこれからの女性たちのロールモデルになりたい

会社をもっと良くするには、それなりのポジションが必要

仕事に対する評価として素直に受け入れるし目指したい

仕事の内容と自由度が広がる、幅が広がると実感している

マネジメント業務に興味がでてきた

こうした前向きな意見が多くあるようです。

「出世したい」「高いポジションの仕事がしたい」「評価されたい」といった声もあるとは思いますが、一般的な出世の動機ではないことがうかがえます。

モアキャリー世代の皆さんは、仕事においては管理職のチャンスを得る時期、そしてプライベートでは今後むかえるであろう結婚・出産・育児などのライフイベントとの両立に不安を感じる時期でもあると思います。

確かにチャレンジしたことがなかったり、周囲にロールモデルになる女性がいなかったり、ロールモデルがいたとしても「私にはできない」と思ったりすることがあるかもしれません。

ですが、「後輩のために」「もっと会社をよくするために」「期待に応えたい」といった、人や組織、よりよい未来のために管理職に挑戦しようとしている方がいることは、励みになりそうです。

女性が管理職に就くメリットは多い

管理職に就く場合、ライフイベントのことが頭をよぎり「現在の職場では自分のキャリアがみえない」という思いから、管理職にチャレンジできない方もいらっしゃるかもしれません。

実際に、女性が転職を考える20代後半から30代前半は、「今の職場でキャリアが描けない」という理由で転職することも少なくありません。

女性活躍推進に加えて、働き方改革法案も施行されることが決定した今、より柔軟に仕事との関わりを選択できるようになります。

こうしたバックアップを利用し、女性が積極的に管理職に挑戦することで、自身にも周りにも大きなメリットをもたらします。

▷自分メリット

自分でものごとを動かすことができる

役職が上がれば、仕事の内容が変化し、求められる成果の内容も変化します。

責任ばかりが重くなると思ってしまいがちですが、管理職になるということは、その分自分の決断でものごとを動かすことができるということです。

また、プロジェクトや事業のかじ取りに関わることができれば、ビジネス感度も高まり、お金には変えられない、やりがい・経験値につながるでしょう。

仕事に活かせる強みが増える

管理職にチャレンジすることで、自分ができる仕事・業務の幅を広げることができます。

こうしたスキル・経験を自分にタグづけをしていくと、自分自身の市場価値が高まっていくのがわかりますね。

自信をもって「これができる」と言えると、自分の周りのさまざまプロジェクトにアサインされる機会が多くやってきます。タグが多ければ、「希少人材」として、働き方の自由度も増えていくかもしれません。

管理職に挑戦する経験は、間違いなく「仕事で活かせる強みはなに?」と質問されたときに、堂々と答えられる武器になります。

▷会社や社会のメリット

長時間労働の是正

現在、残業含めた長時間労働によって評価される時代から、成果や生産性によって評価される時代に変化しています。

とはいえ、まだまだ浸透していない企業のほうが多いのが実情です。

女性が男性社会のなかで男性のように働く社会ではなく、決められた(限られた)時間のなかで、最大パフォーマンスを出せることが大切。

こうした考え方がスタンダードになるような企業文化醸成に向け、女性の管理職挑戦は企業にとっても嬉しいことなのです。

柔軟な勤務形態の導入推進

共働き世帯が増え、働きながら育児・介護をする日常がスタンダードになりつつあります。個人、世帯ごとに事情は異なるため、誰もが同じ勤務形態で働き続けることは、限界に近いかもしれません。

これからは、育児・介護などの事情によって仕事を諦めることなく、そのときどきの事情にあわせて、柔軟に働き方を選択できる勤務体制の導入が期待されています。

こうした個々人の柔軟な勤務形態に理解を示し、柔軟な組織運営ができる管理職育成に関しても、女性の活躍が躍進力になります。

産休・育休・介護休業制度の設置・利用促進

仕事と両立した育児・介護にともない、育児休業や介護休業の取得も増えることになります。

現状、制度への理解や利用促進において理解が進んでいない企業も多いですが、女性の管理職が増えることによって、制度の設置や理解、女性だけでなく男性の利用促進につながることが期待されます。

最後に

女性が管理職に就くことは、プレッシャーがまったくないわけではありません。

しかし、もし上司から「管理職になってみないか」とアサインされた場合は、一度チャレンジしてみてほしいです。

周りの女性の方々が管理職に就く動機は、今回ご紹介したように、後輩のためであったり、会社のためであったり、必ずしも「出世」がすべてではありませんでした。

また、女性が管理職に就くことで得られるメリットは、周りのメンバーにも働き方の選択肢を増やし、自分自身にとっても働きやすい職場をつくることにつながります。

今、管理職にアサインされて迷っている方も、これからチャレンジする方も、一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。