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女性にとって働きやすい会社は結局どんな会社!?ランキングとユニーク制度を調査!

「女性が働きやすい会社ってどんな会社?」と聞かれたら、みなさんは何とこたえますか?

「出産後でも働き続けることができる会社」「給与・待遇に男女の格差がない会社」「労働時間が適正であって、融通が利く会社」などさまざまな意見があると思います。

それは、女性ひとりひとりがライフステージや仕事に対する考え方が異なるため、その時々によって大事なものが変わってくるからではないでしょうか。

ライフステージの変化に合わせて、柔軟に仕事支援をしてもらえる企業に出会えたら、仕事パフォーマンスも上がりそうですよね。

今回は、女性にとって働きやすい会社と制度をまとめました!

女性の職場調査「働きやすい職場」はどんな職場?

2014年にエン・ジャパンが「働きやすい職場」に関するアンケート調査を発表しています。

少し前のアンケート結果にはなりますが、当時の傾向から、女性にとっての働きやすい職場について考察してみたいと思います。

働く中で、女性が感じる「不平等感」

「働く中で、女性であることが不利だと感じたことはありますか?」という質問に対して、「ある」と回答した方は54%

不利と感じる女性の割合は、年代を重ねるごとに上昇(20代:48%→30代:56%→40代:58%)しています。

【参照元|エン・ジャパン

また、不利と感じる理由の第1位は「出産後に仕事を続けにくい」(48%)、第2位は「給与・待遇に差を感じる」(44%)でした。

特に、「給与・待遇に差を感じる」の回答を年代別に見ると、20代が27%、30代が43%、40代で57%と大きく差が出ています。

女性は、ライフイベントを期に、いままで通り働き続けたくてもポジション変更されてしまったり、時間的な制限で希望の仕事ができなかったりと、せっかく復職したとしてもストレスを感じてしまうことも多いようです。

また、一度職場を離れるとその時間を埋めることに苦労したり、男性と同じ成果を上げても昇進のテーブルにのる機会が少なかったりするなど、「女性であること」を「不利だ」と感じてしまう事象もよく聞きます。

【参照元|エン・ジャパン

現在の職場に満足する女性は2割に満たない

「現在の職場は、あなたにとって働きやすい職場と言えますか?」という質問に対しては、「言える」が17%、次に「どちらかといえば言える」が40%という結果に。

今の職場の環境に本当に満足している女性は、実際のところは少ないのが現実です。

【参照元|エン・ジャパン

また、働きやすい理由の第1位は「職場の雰囲気が良い」が57%、次に「労働時間が適正・融通が利く」が52%という結果でした。

人間関係が良好だと結束力が強くなり、協力体制もあって、仕事がしやすいですよね。

経験値が増え、スキルが高まれば、休暇や労働時間も自分でコントロールしやすくなるため、働きやすいと感じる傾向にあるとうかがえます。

【参照元|エン・ジャパン

 

女性が職場に求めるものは「職場復帰支援」の充実

「女性が働きやすい職場にするために必要だと思うことは何ですか?」という質問に対しては、第1位は「職場復帰支援の充実」が58%、次に「育児休暇制度の充実」が57%、第3位は「短時間勤務制度の充実」が51%という結果になりました。

制度があることはもちろんですが、「職場復帰支援」が足りていないと感じる女性も多いようですね。

最近では、産休・育休中でも会社の情報が手に届くようにイントラが整えられていたり、復職前後にどんな働き方がしていきたいかなどの相談体制を整えていたりする企業も多くあります。

【参照元|エン・ジャパン

ここまでのおさらい:女性の働きやすさとは?
  1. 女性は、復帰後の職場環境、給与・待遇に「不平等感」を感じている
  2. 現在の職場に満足している女性は2割弱
  3. 職場の雰囲気、仕事・勤務時間の融通が聞くと働きやすい
  4. 休業制度よりも「職場復帰支援」が嬉しい

休業・復職に関しての制度・支援体制は、実際に自分がその身になってみなければ、気づかぬ「働きやすさ」の指標です。

こうした「女性の働きやすさ」を可視化した企業ランキングがありますので、そちらも調査してみます。

女性が働きやすい会社ランキング

2018年版「女性が活躍する会社BEST100」

2018年5月に日経WOMANが「女性が活躍する会社BEST100」を発表しています。

このランキングは、「働きがい」と「働きやすさ」という2つの観点から調査されています。

働きがいの指標として「管理職登用度」「女性活躍推進度」、働きやすさの指標として「ワークライフバランス度」「ダイバーシティ推進度」の4つの指標を設け、企業における女性社員活用の実態を測定、採点。

それらの合計得点を偏差値化して総合スコアとし、総合ランキングを出しています。

【総合】女性が活躍する会社BEST10

【参照元|日経WOMAN

1位はヘルスケア事業を展開するジョンソン・エンド・ジョンソン。

経営の重要課題としてダイバーシティとインクルージョン(D&I)を重要視し、性別・年齢・民族性・国籍・障害の有無・セクシャルオリエンテーションに関わらず、あらゆる多様性を尊重する風土があります。

近年では、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループにおいて、使い捨てコンタクトレンズ製品を扱うビジョンケアカンパニーに初めて女性が代表に就任するなど、女性リーダーが多数活躍しているのも特徴です。

第2位には、住友生命保険がランクイン。

トップダウンで「働き方変革」に注力していて、パソコンが20時には強制的にシャットダウンされたり、データを外部に持ち出せないようにして持ち帰り残業ができない環境を徹底するなど。業務の効率化に取り組んでいる印象が強い企業です。

上位企業を見てみると、階層別キャリア研修や管理職研修などの女性活躍推進と、残業時間削減などの働き方改革に注力する企業が目立つ結果となっています。

育児・介護と仕事の両立支援をおこなう段階は終わり、その先の「働きがい」を追求し、キャリア実現支援に注力する企業がランクインしているようですね。

▼管理職登用度部門

【参照元|日経WOMAN

女性役員数、管理職に占める女性の割合を評価。こどもを持つ女性管理職の人数も調査した上でのランキングです。

1位のJTBは、課長職の女性比率41%、部長職は27.1%と女性管理職の比率が高い傾向。また、メンタリングプログラムや男女共通の選抜研修を実施し、2019年6月までに女性役員比率7%達成を目指しています。

女性登用にむけて、具体的なアクションを実施し、成果につなげている点がポイントですね。

▼女性活躍推進度部門

【参照元|日経WOMAN

女性活用推進の専任組織の有無や、女性社員向けの研修制度などで評価されています。

1位の日立製作所および日立グループでは、全社でダイバーシティ・マネジメントを推進。「日立グループ女性活用度調査」を定期的に実施し、グループ各社も含めて、現状や目標に向けての進捗状況、課題を見える化する取り組みをおこなっているようです。

金融業界企業の多さも目立ちますね。女性の総合職・営業職が多い傾向がありますので、数値目標を具体的に設定して取り組んでいることがうかがえます。

▼ワークライフバランス部門

【参照元|日経WOMAN

フレキシブルに働ける環境づくりに注力している企業が、上位にランクイン。

年間総労働時間や有給休暇取得率、男女社員の育休取得率などを評価されています。

こちらも金融企業が多い印象ですが、長時間労働になりがちな職種ほど仕事と家庭・プライベートの両立に向けて積極的に取り組んでいることがうかがえます。

▼ダイバーシティ推進度

【参照元|日経WOMAN

女性が長く活躍できるよう、ワークライフバランス施策や両立支援制度拡充などのサポート体制を充実させている企業が上位となっています。

女性社員の比率や勤続年数など定着率を評価し、障がい者雇用率やLGBT理解促進の施策を調査した結果も評価に入っています。

女性に限定するものではなく、働くすべての人の「働きやすさ」を追求している企業が多いですね。

ランキング外でも、女性の「働きやすさ」を応援する制度がある企業も!

女性が働きやすい会社とは、総じて、ライフステージやライフイベントに合わせた柔軟な働き方が実現できる会社、そして働きがいを追求できる会社であることがわかりました。

上記の「女性が働きやすい会社ランキング」に入ってはいなくても、さまざまな企業で「女性の働きやすさ」「働きがい」のある企業はたくさんあります。

下記には、「女性の働きやすさ」を応援する制度・仕組みを設けている企業と、そのユニークな制度を紹介します!

サイボウズ「選択型人事制度」

ライフステージの変化に合わせて働き方を選択できる選択型人事制度です。

育児・介護に限らず、通学や副業など個人の事情に応じて、勤務時間や場所を決めることができます。現在は、9種類から働き方を選択できるそうです。

【参考】サイボウズ
https://cybozu.co.jp/company/work-style/

スタートトゥデイ「ろくじろう」

お昼休みをとらずに働いて15時退社を目指す「ろくじろう」という制度。

8時間労働が当たり前という常識を見直し、働きすぎな日本人に新しい働き方を提案することを目的に実施しています。

ただ「6時間で帰宅していい」ということではなく、短い時間でも生産性を落とさず効率よく仕事をすることが求められます。

【参考】スタートトゥデイ
https://www.starttoday.jp/recruit/welfare/

ランクアップ「17時に帰っていいよ」

8時30分~17時30分を定時としていますが、17時にかえっていいよ制度を利用すると、定時前に仕事が終っていれば30分早く退社できます。

結婚・出産としたライフイベントを迎えてもずっと働き続けてほしいという思いから、ほぼ残業ゼロの会社にするために取り組んでいます。

【参考】ランクアップ
https://www.manara.jp/brand/company/companyphilosophy.html

サイバーエージェント「macalon(マカロン)パッケージ」

制度の目的は「出産・育児を経ても女性が長く継続して働くことができる職場環境」です。次の8つの制度から構成されています。

1.エフ休
2.妊活休暇
3.妊活コンシェル
4.キッズ在宅
5.キッズデイ休暇
6.認可外保育園補助
7.おちか区ランチ
8.ママ報

【参考】サイバーエージェント
https://www.cyberagent.co.jp/way/info/detail/id=20350

ユニ・チャーム「Fresh-Mom Recruitment」

妊娠・出産の予定があるけれど、ユニ・チャームへの新卒入社を希望・応募し、通常の入社試験に合格した女性に対し、最長で30歳になるまで入社資格(内定)を保有できる仕組み。

妊娠・出産予定があるために志望を躊躇したり、不安を感じたりしている女性に、新しいキャリアの積み方を提案している制度です。

【参考】ユニ・チャーム
http://www.unicharm.co.jp/company/news/2014/1195083_3930.html

IHI「キャリアリターン・エントリー制度」

結婚、育児・介護、配偶者の転勤の事由により退職した社員に対して、退職時に再入社の希望を受け付け、一定の条件(再雇用基準)を満たす場合に再入社を認める制度。

その他、女性のキャリア継続支援制度として、時短勤務やケア休暇など、さまざまな制度が整備されています。

【参考】IHI
https://www.ihi.co.jp/recruit/ihi/woman/support/

大光電機「融通の利きすぎる人事異動」

夫婦が社内結婚の場合、夫が東京から福岡に転勤が決まった際に、妻も「福岡に転勤したい」と言った際に、承諾されるような融通が利く人事異動制度です。

また、結婚ではなく交際しているだけでも許可されるというのも驚きです。

【参考】大光電機
http://www.diamond-biz.co.jp/interview/int_52.html

日本郵船「ダイバーシティー活躍推進」

2001年より「総合職・一般職」といった職種区分を廃止。人事制度を一本化し、男女の区別なく活躍できる制度・環境づくりを整備。

2002年の早いタイミングから、都心に企業内保育所「郵船チャイルドケア」を設置し、待機児童問題を心配することなく社員が職場復帰できる環境が整えられています。

【参考】日本郵船
https://www.nyk.com/csr/stk/staff/balance/diversity.html

最後に

いかがでしたでしょうか。

女性が働きやすい会社は、ライフステージやライフイベントに合わせた柔軟な働き方が実現できる会社、そして働きがいを追求できる会社であることがわかりました。

より多くの女性の活躍を期待し、企業側でも、ライフステージの変動による働きにくさを解消できるよう制度を整えているところも多いでしょう。

ただし、その制度や仕組みは、決して女性を甘やかしたり、優遇しているわけではありません。

自分のキャリアについてしっかりと考え、自主的に選択するからこそ、その制度・仕組みの価値が発揮されるのです。

制度や仕組みがあれば賢く利用できるよう、しっかりと事前調査をしておきましょう。

現在働いている会社にそういった制度・仕組みがなければ、ライフステージの変動とともに、自分がキーパーソンとなって新しく制度を整えるアクションをとることも大切な考え方です。