きらキャリ

Life Career Interview 11|「強み」と「好き」の掛け算で、好きを仕事にできる

大学在学中に結婚・出産を経験し、昨年フリーランスとして独立した村田百華さん(以下momoさん)にインタビューさせていただきました。

実は、Instagramで人気のフッションイラストレーターmomoさん(momo_fashiongram)として活動中。

「カップルコーデ編」「旬コーデ編」などイラストで見るコーデは、オシャレのヒントになるとして女性を中心に人気となり、現在は企業からも注目され、国内外問わず幅広く活躍の場を広げていらっしゃいます。

そんなmomoさんに、フリーランスとして社会に出た経緯や現在のお仕事、そして今後の展望をインタビューさせていただきました。

好きを仕事にしたいと考えている女性に、ぜひ読んでいただきたいインタビューです。

momoさん | フリーランス

大学在学中に結婚・出産を経験し、フリーランスとして独立。
ファッションイラストレイターとして、インスタ上で「momo_fashiongram」のアカウントで活動中。

当たり前の概念に従うよりも、自分で次の当たり前をつくる

ーーフリーランスになるまで何をされていたのですか?

momoさん:実は、学生結婚なんです。大学在学中にこどもを授かったため、会社員になることなく社会に出るとしたら、自分で事業をしていきたいと思ってフリーランスを選択しました。

ただ、働きたいと思う反面、こどもを保育園に預ける必要があったため、フリーランスとして独立する準備も含めて、親元で雇ってもらうという選択をしました。

そうは言っても、事務の仕事は私がやりたいことではなかったですし、親のすねをかじり続けるのも申し訳ないと思っていたので、遅くても3年以内で辞めることを伝えていました。

明言したからには、早いうちにフリーランスとして何か強みを活かして事業をはじめたい。もともとイラストライティングが好きで、ファッションも好きだったため、両方使って何かできないか考えてみたんです。

ママになって実感したのですが、ママになるとなかなかファッションを楽しむことができない上に、特に私の場合は、学生結婚だったので、お金がなくて洋服が買えませんでした。

一方で、ファッショニスタになったママさんが、お洒落な服を着て収入を得ている姿をみると羨ましかったんです。

だから、自分の好きなイラストとファッショニスタの両方を掛け合わせて、ファッションイラストで事業をすることを思い立ちました。

お金がなくても好きな洋服を描きながら、夢を描くことができると思ったことが、今の仕事のきっかけです。ちょうど1年半前のことです。

ーーどんなことからスタートされたのですか?

momoさん:はじめにinstagramのアカウント「momo_fashiongram」を開設し、イラストをアップしました。

そうしたら、6投稿目でバズったんです。

嬉しいと思う反面、私は継続力のなさもコンプレックスだったので、絶対にフォロワーが1,000になるまで続けよう、と決めて投稿を続けました。

1,000フォロワーまで実現すると、次は3,000フォロワー、次は5,000フォロワーと、目標を高く設定し続けていったら、10,000フォロワーという大きな数字が見えてくるようになったんです。

早く達成したい気持ちもありましたが、「10,000フォロワーまでは絶対にリアルな友人には伝えずに実現する」と決めていたので、コツコツ進めていきました。

達成することだけが目的であれば友人に伝えることが近道になりますが、自分のイラストをいいなと思う方がフォロワーだとすれば、それを自信につなげていきたいと思っ他ので、自分から友人に言うことは止めようと思ったんです。

そして、スタートしてから半年が経ったころ、10,000フォロワーを達成し、ここではじめてプライベートのインスタアカウント上で「実は、私これをやってました!」と打ち明けました。(笑)

この半年の間、フォロワーが増えただけでなく、私のイラストをみた方々から少しずつお仕事をいただくようにもなったんです。フリーランスとして活動していける可能性を感じましたね。

一方で、こどもを保育園に預けるために両親の会社で働いていましたが、フリーランスとして仕事をしていく道筋もみえてきたので、いつまでも頼っているのは申し訳ないと思い、2017年11月に両親の会社を辞めることにしました。

辞めるとなったら、再び保育園の問題に直面。すぐに転職などの証明書を提出しないと3ヶ月以内に退園させられてしまうんです。

焦りましたが3ヶ月という期限を逆手にとって、この限られた時間で独立の準備をしてしてしまおう、とアクションに移すことにしました。

結果として、2018年1月に無事に開業届を提出することができ、フリーランスとしての独立と保育園の継続を実現しました。

日記に書かないと忘れてしまうような1日にしたくない

ーー同世代が就職するなかで、不安など抱かれなかったのですか?

momoさん:不安というよりも、フリーランスとして働くことが私にとっては理想の選択だったんです。

というのも、母から「お父さんは雇う・雇われるという関係に疑問をもったことがきっかけで会社を創ったんだよ」という話をしてくれたことがあって、なんとなくですが私もそうなるんじゃないかな、と思っていたんです。

どうしても、雇う側と雇われる側ができると思うのですが、やりたいことのために行動する性格なので、会社員には向かないかもしれないなと。

私は、自分にミッションを課してクリアしていく過程が大好きなので、大学在学中はヒッチハイクに出かけては、さまざまな人に出会って、会話をして、新しい気付きを得ていました。

自分で決めたミッションをクリアしたり、いろいろな刺激を受けるうちに、就職して社会人になることを自分のミッションにするよりも、別の手段がで社会人になりたいと思うようになっていました。

最終的には、「みんなと一緒」というと極端かもしれませんが、当たり前のように就職活動をして、当たり前のように社会人になるという選択よりも、自分で行動を起こすことにしました。

就職活動をすることになっていたとすれば、一風変わった会社に行くか、自分で事業をするかのどちらかの選択をしていたと思います。

一風変わった会社に行っていたら、今頃バリキャリを目指して仕事漬けの日々を送っていますね。結婚相手に頼る生活も悪くはないと思いますが、人生の半分を誰かに頼ることは苦手なので、自分の生活は自分でまかなえるような自立した女性になるために、どんどんキャリアの道を進んでいっただろうな、と思います。

そんな私ですが、ひとつだけ不安もありました。こどもを授かり、大学を中退したので、学歴がなくなってしまって、より一層「自分の力でやっていくしかない」という状況になったことです。

ただ、結果的に自分で自分を追い込むことになったことが、今こうしてバリキャリのように働くことにつながっていると思います。(笑)

ーーやりたいことを見つけるときに、意識していることは何ですか?

momoさん:私の場合は、常に自分と向き合うことです。

「何をやりたいのか」「誰のために生きているのか」など、自分と対話するようにしています。それは、悩んでいる友人から相談を受けたときも同じですね。

大学在学中にヒッチハイクばかりしていたのは、イラストの仕事に就きたいと思っていたものの、全然違う大学に入学して、絵の勉強ができない大学生活になったことを後悔したからなんです。

大学に通いならデッサン教室に通ってはみたのですが、自分が描いている絵を見られていると感じると手汗をかいてしまうなど、人前でイラストを描くことに慣れませんでした。

そのとき、はじめてイラストが嫌いになりかけたんです。イラストを描きたいと思いながらも基礎のデッサンすらもできない自分がどうしようもないと思ってしまって。

「生きてるなぁ」と噛みしめられるときって、痛みを感じる時とかもあるかもしれませんが、ワクワクしたり、感動したり、ドキドキしたりするときもそうだと思っているんです。

そういう日々を送るためにどうしたらいいのかを考えたら、自分が見たことのない世界を知ることだな、と思ってヒッチハイクにいきつきました。

ヒッチハイクをしてわかったことは、「日記に書かないと忘れてしまうような1日はもったいない」ということです。

みんな毎日24時間過ごしているのに、何もない空白の24時間と、濃密な24時間があるとしたら、日記に書かないと忘れてしまうような1日にならないように過ごそう、と思うようになりましたね。

ちなみに、ヒッチハイクの途中で出会ったのが今の旦那さんなんです。京都で知り合い、京都で同棲することになり、一緒に旅をしながら毎週いろんな旅人が泊まりにくる生活を送っていました。

ーー好きを仕事にする女性が増えていますが、実現するためには何が必要だと思いますか?

momoさん:重複しますが、自分のことをわかっている必要があると思います。自分と向き合う時間をつくって、実際に自問自答しながら、答えが見つかるまで、あらゆる手段を使ってでも、自分のことをわかっておく必要があると思います。

わからないまま答えが出ることはほとんどなくて、相談にのっても「どうしたいかはあなた次第」ということになってしまいます。

また、好きなことで仕事はしていますが、思い描いたようにならないこともあります。でも、それも全部経験だなと思って、つまづいたことも糧に変えてしまえば、次は思い描くように動かしていけます。

だから、好きを仕事にするためには、自分のことをわかっておくこと、そして良いことも悪いことも糧に変える力が大切なのかもしれません。

好きを仕事にできたから、目の前はやりたいことだらけ

ーー今後はどういったビジョンを描かれているのですか?

momoさん:好きを仕事にできていることもあって、今度は「好きを仕事にしたい」と思っている人に還元していきたい、と考えているところです。

これからもっとアクティブに拡大していきたいと思っているのですが、まだまだ人手が足りないため、インスタを通して一緒に働く人を募集しています。

雇う側・雇われる側というお金でやり取りする関係ではなく、好きを仕事にしたいと思っている方を応援するような形にしたいと思っています。

最終的には、営業チームとインスタ編集部という体制にして、一緒にプロジェクトを抱えながら、実践的な仕事を通して、今はスキルがない人のスキルをあげながら、プロフェッショナル集団になっていきたいと思っています。

今、募集しただけでも、ウェブデザイナーさん、ライターさん、アパレルの店長さん、大手ブランドのデザイナーさんなどが手を挙げてくださっています。

それぞれのスキルを掛け合わせたら、できることの可能性が広がるような気がしています。今後は、YouTube配信や、可能であればヒッチハイクもコンテンツ化していきたいですね。

人を巻き込む人数が多い分、責任も日増しに増えていきますが、可能性と本気の人とのつながりが強くなっていくことにワクワクしています。

まるで小さなベンチャー企業のようです。

ーー家族との時間はどのように過ごされているのですか?

momoさん:今は、夫が寝かしつけて私が帰って寝顔をみるというのが日常です。

朝、夫が息子を保育園に送り届け、お迎えは私が週1日、残りの週4日は私の父か祖母が交替で対応してくれているんです。夫が帰宅する時間まで家で世話をしてくれて、帰ってきたら夫にバトンタッチしてもらっています。

どうしてもプロジェクトメンバーとのMTGが平日の夜になるため、私がいないわけにもいかず、今の生活にしています。

私が早く帰宅できない分、夫が早く帰宅してくれたり、私が出張で家を空けなければいけないときは有給をとってくれたりと、私の仕事を応援してもらっているので、本当に感謝しています。

夫婦間コミュニケーションを定期的にとって、お互いに歩み寄らないといけないと思っていますが、今は夫が私に歩み寄ってくれています。

もともと私と夫は、時間の使い方やお金の使い方の価値観が違うんです。

たとえば、私は電車で1時間かかるところを30分で行けるなら、その30分を買いたいと考えます。でも、夫は、10円でも安いなら安い方がいいと考えます。

なので、話し合った結果、今はお財布を別にしました。

夫婦はお互いに違う価値観をもっていても、上手くやっていくための歩み寄りが大切だなと思った出来事でした。

ときどき「なんで私は家族の時間も犠牲にしてまで仕事をしているんだろう」と思うこともあるんです。原動力って何だろうと。

行きついた答えは「本当に好きだからやっている」ということでした。バリバリ働くのが好きで、イラストを描くことが好きで、何か行動を起こしていくのが好きで、こういう生き方が好きなんだな、と思っています。

なかなか私のような女性と結婚する男性は少ないと思うので、特殊な夫婦に思われるかもしれませんが、ベストパートナーです。

ーー好きを仕事にしたいと考えている女性に伝えたいメッセージは何ですか?

momoさん:好きを仕事にしているからか、友人には「かっこいい」「羨ましい」という言葉をかけてもらうことが多いです。

そんな周りの人からよく相談を受けるのは、好きを仕事にする働き方をしてみたくても、リスクが伴うから、会社員として生きる選択をしてしまっているということです。

そういった友人を見ていると、自分で自分を守れるように力をつける決断をしてもいいんじゃないかな、と思うんです。

確かに、フリーランスのデメリットは安定した固定収入がないことです。でも、今はフリーランスにとって働きやすいサポーター制度(※ワクラク)が整ってきました。

本当に好きなことがあって、それを仕事にしたいのであれば、恐れずにチャレンジしてほしいと思っています。

\momoさんも利用する、デイワークサービス!/
 「ワクラク」は日本最大級のデイワークサービスです。 デイワークとは、「1日単位のワーク探し」「面接なしで雇用契約締結」「給与振込申請」がおこなえるものです。 iOS/Android/Webで利用可能!長期の仕事やシフトを組めないお母さんなども安心して活用できます。

編集部より

いかがでしたでしょうか。

会社員の経験をすることなく、フリーランスとして社会に出たmomoさんのインタビューをご紹介しました。

みなさんのなかには、ファッションイラストをフォローしたり、みたりされた方もいらっしゃったかもしれません。

「毎日24時間過ごしているのに、何もない空白の24時間と、濃密な24時間があるとしたら、日記に書かないと忘れてしまうような1日にならないように過ごしたい」という言葉が印象的でした。

人生は常に選択の連続です。「諦めたのか、諦めなったのか」「留まるのか、踏み出すのか」など、毎日さまざまな選択をしています。

今、好きを仕事にしている方が徐々に増えていますが、もし情熱を注いでやりたいことがあるとしたら、「諦めない」「踏み出す」という選択をして、新しい人生を歩んでみてはいかがでしょうか。