きらキャリ

10年後も今の仕事を続けているイメージがもてない人は必見!”学び直し”でキャリアアップしよう!

みなさんは、10年後・20年後も今の仕事を続けているイメージは持てますか?

「持てる!」と自信を持って言える方もいらっしゃれば、「正直持てない……」と自信のない方もいらっしゃると思います。

女性は男性よりの長生きし、定年後も就業率が上昇していることからも、自分で自分を養う準備が必要な時代を生きています。

そんな今、キャリアアップ・キャリアチェンジ、出産・育児などをきっかけに離職した女性の再就職、専業主婦の社会進出を支援する「学び直し」を助ける給付金制度が注目されています。

今回は、10年後・20年後に、今の仕事を続けているイメージが持ていない方こそ考えてほしい、「学び直し」について、給付金制度と合わせてご紹介します。

働き盛りに働けない、女性の不安

仕事と家事・育児が両立できず離職してしまう理由は?

【参照元|文部科学省

文部科学省の調べによると、国や企業による推進に伴って、女性の就業者数は年々上昇傾向にあります。しかし、グラフからもわかるように、依然として労働力として期待されている30歳~39歳の就業率は各年代よりも低下しているのが実情です。

【参照元|内閣府

また、内閣府の調べによると、第1子出産を機に離職する女性は6割にもおよび、子育て期にあたる30歳代は、働き盛りでありながらも労働力率が低い傾向となっていましたが、現在は約5割が出産を機に離職をし、約5割が復職しているようです。

それでも、20代で培った経験やスキルが抜けてしまっていることから、社会での活躍を希望する女性、高い能力を持つ女性の活躍する機会を増やすために、出産・育児などで仕事を離れた女性が復帰・再就職する支援が必要となっています。

【参照元|厚生労働省

ちなみに、厚生労働省の調査によると、女性が出産を機に退職する理由は、「家事・育児に専念するため、自発的にやめた」「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさでやめた」が上位を占めています。

「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさでやめた」理由の内訳としては、「勤務時間があいそうになかった」「職場に両立を支援する雰囲気がなかった」が上位を占めています。

つまり、「出産後も働き続けたい」と思う女性が多いものの、時間的・制度的な制約が女性の就業を妨げているようです。

また、働く女性4,350名を対象に実施された、アデコ株式会社の「女性の再就職・復職に関する意識調査」では、「職場の人間関係」「仕事をこなせるか」「職場になじめるか」「ブランクが影響しないか」などの意見が再就職・復職を不安に思う理由として挙げられました。

一度職場を離れた女性の復職・再就職率が伸び悩むのは、「出産や育児でブランクが空いてしまい自信が持てない」「違う仕事に携わりたいけど、今の自分ではやっていけるか不安」など、知識やスキルに起因する要素も大きいと考えられます。

今からでも遅くない?!”学び直し”を支援してもらえる給付金制度

「人生100年時代」と言われる現在、出産や育児などのライフイベントが落ち着いたら、職場復帰をすることを視野に入れて置きたいですよね。

そのためにも、いざというときに、自分にあった仕事を「選べる」ように、知識・スキルを身につけておくことは、女性にとってはライフキャリア設計の上で重要なポイントです。

先々のことを考えたら、「今もう一度大学で学びたい」「専門学校に通えたら求めるスキルが身につきそう」など、「学び直したい!」と思う気持ちも出てきますよね。

今は、個々人の成長意欲に合わせて、”学び直し”がしやすい環境が整っています。

平成27年からは「職業実践力育成プログラム」として文部科学省の認定制度が整い、社会人が自己成長のために大学・大学院・短期大学・高等専門学校が提供するプログラムを通して”学び直し”の機会を持ちやすくなりました。

すでにライフイベントを経験している方は「いまさら”学び直し”をするなんて遅いかも」と思うこともあるかもしれませんが、そんなことはありません!

「職業実践力育成プログラム」とは

大学、大学院、短期大学及び高等専門学校における、社会人を対象とした実践的・専門的なプログラムを「職業実践力育成プログラム」として文部科学大臣が認定しています。

認定されたプログラムは、”学び直し”をしたい社会人にとって、さまざまなメリットがあります。

  1. 社会人でも大学や専門学校のプログラムが受講できる!
    体系立てられた大学等のカリキュラムを受講することにより、対象とする職種に必要な能力などをしっかり修得することができる
  2. 通いやすい時間帯のコースが多数
    週末・夜間開講や、集中開講等、社会人の受講に配慮したプログラムのため、働きながら通うこともできる
  3. 実践的で再就職にも効果的!
    企業等の意見を取り入れたカリキュラムとなっているので、より実践的・専門的な講義で、キャリアアップ、再就職等に効果的な教育が受けられる
  4. 社会人の人脈形成にも!
    志の高い多様な背景を持つ社会人学生と交流することにより、幅広い人脈を築き、視野を広げることができる
  5. 厚生労働省認定プログラムは、給付金の対象に!
    教育訓練給付金を活用することにより、受講者に対し、受講料等の一部が支給される

社会人が”学び直し”の場として活用しやすいように、プログラム提供側の大学・専門学校なども、開講時間などを幅広く設けてくれています。

新しい知識やスキルを身につけたり、考え方・視野を広げたりする機会にもなります。

また⑤にあるように、「職業実践力育成プログラム」のなかの一部のプログラムは、厚生労働省により「専門実践教育訓練」として指定されていて、その場合は受講費用の一部を補助してもらえます。

スキルアップ費用の補助が受けられる教育給付金の詳細

教育給付金には、大きく分けて3種類あります。

能力アップの講座や研修、免許取得などの専門課程、そして大学等が提供する「職業実践力育成プログラム」などの費用が、補助対象となっています。

給付金について、それぞれの特徴をまとめてみましたので、ぜひ”学び直し”の参考にしてみてくださいね!

項目 一般教育訓練給付金 専門実践教育訓練給付金 職業実践力育成プログラム
概要

社会人の職業能力アップを支援。

情報処理技術資格者、簿記検定、介護職員初任者研修修了を目指す講座などの費用を補助。

社会人の中長期的なキャリア形成を支援。

看護師、保育士、専門学校の職業実践専門課程の講座費用などを補助。

大学等が提供する社会人や企業のニーズに応じた実践的・専門的な教育プログラムの受講を支援。

厚生労働大臣により指定されたプログラムは、費用補助対象になる。

給付内容

教育訓練経費の20%
(上限10万円)

ただし、その20%に相当する額が4,000円を超えない場合は支給されない。

教育訓練経費の50%
(年間上限40万円)

修了後、資格を取得して雇用された場合は70%が給付される。(年間上限56万円)

受講費の40%
(上限は年32万円)

半年ごとに支給され、受講後1年以内に資格取得などで就職した場合はさらに20%が給付される。(年間上限16万円)

特徴
  • 資格取得など職業能力アップのためのプログラムが対象
  • 給付金は、取得後に申請すると受け取れる
  • 専門職就労のためのプログラムが対象
  • 就労のための免許取得につながる
  • 受講前に申請し、受講後6カ月ごとに受け取れる
  • 体系立てられた大学等のカリキュラムを受講できる
  • プログラムによっては、給付金の対象となり、受講後に受け取れる

このように、資格取得や免許取得のために必要な講座受講などは、その費用の一部を補助してもらえます。

「職業実践力育成プログラム」に関しても、専門実践教育訓練と認定されたものは給付の対象となるので、大学や専門学校でのプログラムを通じての”学び直し”も実現しやすくなります。

女性活躍を目的とした大学講座もあり、就業中はもちろん、離職した女性にも良い機会になりますね!

さらなるキャリアアップはもちろんのこと、異業種への転換を目的としたキャリアチェンジ、再就職の訓練も受けることができます。

「職業実践力育成プログラム制度」で受講できるのはどんなコース?!

2017年12月時点では、123課程が文部科学省によって「職業実践力育成プログラム」として認定されています。

テーマ別にみると、「女性活躍」が32件、「地方創生(地方活性化)」が31件、「中小企業活性化」26件、「非正規労働者のキャリアアップ」11件など、興味深いテーマが沢山ありますね。

こうした「職業実践力育成プログラム」は、1年に一度各教育機関から申請され、厚生労働大臣により、認定されていきます。

現在公開されている「職業実践力育成プログラム」から、働く女性におすすめしたいプログラムをご紹介します!

01|明治大学「女性のためのスマートキャリアプログラム」(昼間)

項目 詳細
概要・目的 結婚、出産、育児等をきっかけに離職して家庭に入った女性を対象に、マネジメント層として活躍し得る能力を養成
プログラムの特徴 マーケティングや金融・財務、ビジネススキル等のビジネス全般にわたる科目で構成され、女性経営者等による講義、ゼミ形式で実際の企業課題の解決、プレゼン・グループ討議などを実施
対象とする職業分野 経営企画、営業等を目指す主婦等
身につく能力
  • 身に付けられる知識、技術、技能
    マーケティング・コミュニケーション、マネジメント・サロン、ビジネスコミュニケーション、実践・財務分析、企業価値評価、ビジネスプレゼンテーション、ブランド・マネジメントなど
  • 得られる能力
    ロジカルシンキング、情報セキュリティ&リテラシー、マネジメント層に求められるコンピテンシー、金融・財務リテラシーなど
受講期間 6カ月
受講料

検定料:3000円、 受講料:118,000円

※専門実践教育訓練給付金制度に認定、給付金対象

受講しやすいポイント こどもが学校等に通う時間帯に開講
連携先

株式会社良品計画、株式会社パソナ、ダイヤル・サービス株式会社、株式会社インテリジェンス

02|関西学院大学「ハッピーキャリアプログラム 女性の仕事復帰・起業コース」

項目 詳細
概要・目的 育児休業からの職場復帰や再就職、起業を目指す女性を対象にして、キャリアをデザインする自分づくりからはじめ、働く力と生きる力を養成する講座で、女性の職場復帰・再就職支援
プログラムの特徴 コミュニケーション力、モチベーション・マネジメント、リーダーシップ、時間管理術から、企画・経理・営業・管理などの専門的なスキルまでをケーススタディやグループワークなどの実践的な方法で身につけ、さらには受講生や修了生など働く女性のネットワークをつくることで、企業の即戦力として働いたり、起業したりすることができるようにする
対象とする職業分野 企画・経理・営業・管理など
身につく能力
  • 身につく知識、技術、技能
    交渉力、プレゼンテーション力、ITスキル、コミュニケーション力、経理等
  • 得られる能力
    マネジメント能力、論理的思考能力
受講期間 6カ月
受講料 入学金0円、受講料約30万円
※前年度実績
受講しやすいポイント
  1. 育児中の女性等が主な受講者となるため、平日の昼間に授業を行っている。
  2. 一時保育施設の紹介・保育利用者への就学証明書の発行を行っている。
  3. 修了後に、当該年度で受講できなかった科目を次年度に受講(有料)できるようにしている
連携先 不明

03|日本女子大学「日本女子大学リカレント教育課程」

項目 詳細
概要・目的 求職活動能力、子育てと仕事のバランス能力、女性が働き続ける意識について、4つの柱をたてている。
プログラムの特徴
  • キャリアマネジメントでは、再就職に必要な実践力を身につけるために、応募書類の作成スキル、面接時に必要となるロジカル・コミュニケーションやアサーションなどを学び、対人関係能力の向上と、再就職後の諸環境を想定して、労働および価値観に再考するスキルを得ることができる。
  • 英語スキルでは、前期は英語スキルの習得としてTOEICのスコア向上、英語検定試験の合格を目指し、後期は必修「ビジネス英語」で社会人の英語の学習を目標とし英語の実践的な状況演習を通して、4つの技能(読む、聞く、話す、書く)運用を徹底することで英語力を定着させる。
  • ITリテラシーでは、ITツールを使いこなすことを目標として育成する。表計算ソフトウェアのによりITに関する基礎知識、文書作成、表計算等の実務に必要スキルを取得する。
対象とする職業分野 事務系(人事・労務・秘書・経理・総務・記録情報管理・営業・貿易・翻訳)、教育(教員・研究助手・事務職)、営業(総合職)、流通(消費生活アドバイザー・販売)、内部監査、IT(WEBデザイン)
身につく能力
  • 身に付けられる知識、技術、技能
    英語スキル(リーディング、会話、ビジネス対応)、ITスキル、社会保険法・労働法知識、会計・簿記スキル、内部監査知識、記録情報管理者知識、消費生活アドバイザー知識等
  • 得られる能力
    求職活動能力、貿易実務能力、人事労務知識、経理的知識、論理的思考、グローバル社会に対応しうる能力、子育てと仕事のバランス能力、女性が働き続ける意識 
受講期間 1年
受講料 入学金:2万円、前期後期:それぞれ12万円
※前年度実績
受講しやすいポイント 週末の開講、長期休暇期間における集中開講、IT活用、補講の実施、託児サービスの実施等(予定を含む)
連携先  大同生命保険株式会社、合同会社西友

ご紹介した3つのプログラムは、現在就業している方、出産・育児によって離職された方、専業主婦の方のどなたでも条件を満たせば受講することができるプログラムの一部です。

今回は女性活躍を中心にご紹介しましたが、これ以外にも120近くのプログラムが認定されています。

気になる方は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!

文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP)認定制度について(概要)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/004/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2016/03/24/1368668_09.pdf

最後に

いかがでしたでしょうか。

10年後・20年後も今の仕事を続けるイメージが持てる人も、持てない人も、大学を卒業して一度は社会に出た社会人(就業有無関係なく)が、「学び直し」をすることで職業に必要な能力や知識を高める機会の場「職業実践力育成プログラム制度」をご紹介しました。

女性は定年後も70歳~74歳まで働くことがスタンダードになっていく日本社会を生きていくことになります。女性こそ自分で生活を支えていく必要があります。

その時になって慌ててスキルを身につけたとしても、できる仕事の選択肢は限られてしまい、やりたい仕事ではなくできる仕事をして生きていかなければなりません。

それよりも、能力や知識を早い段階から取得し、やりたい仕事を自分で選択できる自分であれば、定年後も安定した収入を得ながら、楽しくイキイキと暮らしていけるのではないでしょうか。

生涯学び続ける社会において、みなさんは何を学び直しますか。

みなさんの学び直しを考えるきっかけになれば嬉しいです。