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個人ではじめる働き方改革5ステップ!これからの時代に必要な働き手の心得とは?

日本の「働き方改革」は、深刻な労働力不足を解消することをひとつの目的に、「長時間労働の解消」「非正規社員と正社員の格差是正(同一労働同一賃金)」、「高齢者や女性の就労促進」という3つの柱を掲げて取り組まれています。

「働き方改革」が進むにつれ、今までの日本では当たり前だった「残業代で給与を増やす(給与が減る)」「年齢に応じて役職アップする」などの事象がなくなり、より自分自身の実力で仕事を生み出し、評価を勝ち得ることが大切になります。

今回は、改めて「働き方改革」が働き手個人に与える影響と、働き手が意識すべき心得、自分で取り組む働き方改革実践の5ステップをご紹介します。

「働き方改革」の波を前に働き手が心得るべきは、自らのスキルアップの重要性!

「働き方改革」が本格的に進んでいくと、働き手である私たちはさまざまなメリットが享受できるように感じますね。

ただし、大切なのは働き手は与えられるばかりではなく、自身で考えて、行動に移すべきミッションがあるということです。

個人のミッションは残業時間の削減だけではない

働き方改革による「長時間労働の解消」においては、企業側は仕事の配分や組閣の見直しを含めたインフラ整備が求められ、一方働き手には残業時間を削減して、限られた時間のなかで、高い成果を上げていくことがミッションとなり、また評価となります。

また、働き方改革の3本柱にある「非正規社員と正社員の格差の是正」「高齢者や女性の就労促進」においても、個人が意識して取り組むべきポイントがあります。

【1】非正規社員と正規社員の格差の是正=能力によって収入が決まる

非正規社員と正社員の格差を是正するということは、同じ責任度合の仕事をしている場合は、雇用形態に関係なく同じ賃金が支払われるべきだということです。

これを定める同一労働同一賃金の法律は施行に向けて動いています。

そうすると、「同じ仕事をしているのに、雇用形態で給与が違う」という、不合理的な待遇格差は解消されていくでしょう。

つまり、雇用形態や勤続年数に関係なく、スキル・経験・成果によって評価(賃金)が決まることになります。

したがって、同じ仕事で長くキャリアを積むことが安定的に上昇する収入につながることはなくなり、自分自身で仕事の幅を広げたり、秀でた能力を身につけたりしながら収入を得ていくことがポイントとなります。

【2】高齢者の就労促進=定年以降の働き口の確保が必要

労働力不足の解消をひとつの目的として、「希望者全員を65歳まで雇用すること」を義務づけた「改正高年齢者雇用安定法」が施行されました。

定年は引き上げられましたが、今後受給できる年金の縮小を考えれば、定年のその先にも収入源をつくることが、安心した老後になると考えられます。

女性であっても、今後定年を迎える方が増えてくるでしょう。

定年を迎えるその時に、自分が満足できる仕事を選べるように、人脈だけではなく、【スキルや能力】を磨いておくことがポイントですね。

企業も模索する「働き方改革」

ちなみに、「働き方改革法」の施工にともない、企業が模索することは何でしょうか。

それは、「人材戦略=経営戦略」として、組織体制を柔軟に変化させていくことです。

これから企業にとっては、事業を成長させ、企業力を高め続けるために、限られた時間と労働力でいかに生産性を高めていくかが命題です。

組織全体の生産性向上に向けてテクノロジーの効率的な活用が求められ、また生産性向上により余る既存の労働力の再配置が必要になるのです。

また、同一労働同一賃金の施行が決定すれば、従業員に対して合理的な待遇差であることを説明する義務が生まれるため、よりシビアな評価基準が必要になります。

さらに、これまで通りの労働力を維持しようとすれば、もしかしたら人件費アップも避けては通れない壁かもしれません。

国をあげての「働き方改革」を背景に、市場変化に対応できる経営判断をすることが企業の今後を左右するでしょう。

働き手である私たちも、先々の展開を見越して、自分が納得できる働き方を実現する努力が必要です。

個人でも取り組もう!働き方改革実践5STEP

「働き方改革」のなかでも、注目されることの多い【残業時間の削減】。

これは企業側の仕事配分やインフラ整備だけではなく、個人的な取り組みも大切です。

これまでご紹介してきたように、今後は年次や勤続年数などではなく、【能力・スキル・生産性】で評価される時代に必ずなります。

ここからは、個人でも取り組むことができる「残業時間の削減」の実践方法について、フランクリン・プランナー・ジャパン株式会社の提唱をもとにご紹介しますので、ぜひ自分の”働き方”を見直すきっかけにしてみてくださいね!

自分自身の行動を変えることが個人の「働き方改革」!

残業時間の削減とは、つまり時短です。

時短とは「高い成果を上げるための一定時間におけるリソースの使い方」ということもできます。

短い時間のなかで、いかに高い成果を出すかが個人のミッションといっても過言ではありません。

まずは自分自身のタイムコントロールからはじめてみましょう。

STEP1|成果につながった行動を把握する

自分の行動を振り返ってみると、成果につながった行動もあれば、成果につながることなく終わった行動もあると思います。

これらの行動を、それぞれ10個ずつ洗い出してみましょう。

【成果につながった行動】
①リストアップ
②お客様紹介企画
③・・・
④・・・
⑤・・・
【成果につながっていない行動】
①アポなしのお客様訪問
②就業時間前のテレアポ
③・・・
④・・・
⑤・・・

これらを整理すると、成果につながる行動は継続、成果につながらない行動は止めるなど、決断ができますね。

成果につながる行動が何かを把握し、余計な行動を無くすことが時短につながります。

STEP2|自分問題による「時間泥棒」を解決する

「時間泥棒」には、他者によるものと自分自身によるものと2つあるとされています。

他者の行動による「時間泥棒」は想定外の事象であるため仕方ありませんが、自分自身の行動によるものは、起こらないように準備することができますね。

「時間泥棒」とは、主に下記のような項目のことをいいます。

【他者による時間泥棒】

【自分自身による時間泥棒】

【参照元|フランクリン・プランナー・ジャパン

こうした「時間泥棒」を解決するためには、自分がどういった業務において時間が奪われてしまっているのか、ミスが起こってしまうのか分析をしてみることが有効です。

「仕事を受け過ぎて、他者に任せきれていないためにオーバーワークになっている」場合は、仕事量やスケジュールを上司やメンバーと相談する対策が必要だとわかります。

また、「後回しにしていったタスクが多すぎて、納期に間に合わなかった」という場合は、仕事の優先順位どおりに進められていないので、進め方を見直す対策が必要だとわかります。

自分が今どういった状況にあるのか、計画と結果の差を把握することからはじめてみましょう。

STEP3|自分だけの目標をつくる

同じ知識・同じ行動からは、いままで以上の成果は生まれません。

インプットを変えなければアウトプットも変わらないのです。

今までとは違うアウトプット(成果)を得るには、過去の計画を見直し、異なる目標・マイルストーンを立てて行動することが必要であるといわれています。

これまで以上の成果を生み出すために、新しい自分だけの目標を立ててみましょう。

新しい目標を立てるということは、現状を変革していくことです。新しい挑戦をすることはワクワクする反面、時として負荷がかかることもあります。

馴染みのあるやり方を捨てることは勇気がいりますが、より高いレベルで目標を設定し、そのプロセスを一新してみると、新しい気づきが生まれ、自分自身の幅を広げることにもなります。

STEP4|時間をまとめ、集中する

当たり前のことではありますが、時間が限られているからこそ、生産性を上げるためには集中することが大切です。

1時間・2時間などと時間を区切り、その時間内で仕事を完結させられるように進める努力をしましょう。

この時間制限を設けるか、設けないかだけでも、行動は大きく変わります。

また、自分が「集中できた!」と思えたときの環境や時間帯などの周辺情報を記録しておくと、自分にとっての集中ゾーンを知ることができ、仕事の効率配分ができるようになります。

STEP5|自分の時間の1~2割をクリエイティブな学びの時間にする

STEP4までを実行して、自分の生産性を高められると、同じクオリティでも8割程度の時間で達成することができるようになります。

そうすると、自分で自分の時間を創り出すことに成功します。

次はもう一段階自分を高めるために、その空いた時間を、クリエイティブな学びの時間にします。

本を読んだり、社外の人とコミュニケーションをとる時間にしてもいいかもしれませんね!

そうすると、さらに仕事の生産性があがり、自己投資や新しいプロジェクトへの挑戦など、自分で仕事を創り出す好循環につながります。

最後に

いかがでしたでしょうか。

「働き方改革」といわれると、ITツールの活用、サテライトオフィスやフリーアドレスでの働く場所改革、人事制度の改正などをイメージすることが多いですよね。

こうした企業側の「社員の働きやすさ追求施策」をハードウェア(装置)であると考えれば、大切なのはハードを動かすソフトウェア、つまり私たちひとりひとりの働き方改革意識なのです。

行動を変え、仕事の仕方や進め方を工夫し、成果があがる方法を見出すなどの【ソフトの側面での働き方改革】こそ、今必要なものなのではないでしょうか。

「働き方改革」は、私たち働き手の「働き方」や「生き方」を問われることでもあり、個人に対するミッションでもあります。

みなさんのこれからのライフキャリアと働き方改革の参考になれば嬉しいです。