女性の働き方

女性の理想の働き方って?これからの自分らしいライフキャリアを考える

社会人になり働き始めて数年たつと、「結婚したら家庭と仕事を両立できるかな?」「こどもが出来たら仕事はどうしよう?」と考えることがみなさんにもあると思います。

世間ではダイバーシティが叫ばれ、いろいろな働き方ができるように社会が少しずつ変わってきました。女性にとっての理想の働き方はどのような姿でどのような選択肢があるのでしょうか。

働く女性が仕事に求めるものは「プライベートとの両立」?

共働き世帯も増え、結婚を期に退職することを検討する女性はずいぶんと少なくなったように感じます。

これからの時代、女性であっても長く働き続けることを考えるのであれば、仕事との付き合い方は考えていきたいところですよね。

今、働く女性は仕事に何を求めているのでしょうか。

調べていくと、興味深いアンケート結果がありました。

 

「仕事の価値観」について 画像出典:ハフィントンポスト

エン・ジャパンの調査によると、20代が仕事に求めることは、

第1位「プライベートを大切に働けること」(59%)
第2位「人間関係の良い職場環境で働くこと」(55%)
第3位「自分らしい生活ができること」(40%)

という結果になってます。

プライベートをおろそかにせず、家族や友人と過ごす時間、趣味など自分の好きなことに費やす時間を確保したい」、そして「ライフイベントがあっても変わらず人間関係が良い職場で仕事をしていきたい」という理想の現れなのではないかと思います。

この結果から「女性が理想だと考える働き方」を考察してみると、大きく2つにわけられそうです。

  1. 仕事もプライベートも満足できるような働き方
  2. ライフイベントに左右されない働き方

今回はこの2つの働き方について、詳しく考察してみたいと思います。

「仕事もプライベートも満足できるような働き方」とは?

みなさんも一度は「ワークライフバランス」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会

(内閣府  「仕事と生活の調和」推進サイト

これをワークライフバランスと呼ぶので、仕事もプライベートも充実した働き方】=【ワークライフバランスのとれた働き方】と言えます。

ここでは”仕事が充実していること”と、”プライベートが充実していること”をわけて考えていきたいと思います。

仕事の充実ってどういうこと?

仕事が充実しているとはどういった状況なのでしょうか。

a.仕事の満足度

仕事の満足度が高い人たちにエン・ジャパンがアンケートを取った結果、満足度に影響する要因として、下記が注目されていました。

第1位「仕事のおもしろさ」(50%)
第2位「人間関係の良さ」(45%)
第3位「休日休暇日数」(33%)

(出典:「仕事の満足度」について

「仕事のおもしろさ」に関しては、知識量が増え仕事の幅が広がるなど自分の成長を感じられること、誰かのためになるのが嬉しい、といったコメントがありました。

b.やりがい

仕事のおもしろさが仕事の満足度につながっており、仕事を通じて学びを得ること、「やりがいを感じる!」という状態が仕事のおもしろさにつながることがわかりました。

エン・ジャパンが2017年に実施した別の調査では「スキルアップや自分の成長を実感すること」(49%)に仕事でのやりがいを感じる、という回答が第1位です。

続いて第2位「自分の提供した仕事に対して顧客が満足すること」(41%)、第3位「興味のある分野の仕事をすること」(38%)となっています。

(出典:「仕事に求めること」について

20代の男女別にみると、女性は「自分の提供した仕事に対して顧客が満足すること」(44%)と「尊敬できる上司や先輩と仕事をすること」(34%)が多い傾向にありました。

ちなみに男性は「昇給・昇進すること」(36%)が多い結果もあり、女性は男性よりも人間関係を重視すること、「誰かのために仕事ができること」がやりがいにつながっているようです。

「仕事が充実している」とは

  • 仕事が面白いこと=自分の成長を感じられること
  • やりがいを感じられること

プライベートが充実しているってどういうこと?

次にプライベートが充実している働き方とはどんなものなのか考えていきましょう。

先の仕事の満足度に関する調査でも、第3位に休日休暇日数が入っていましたね。まずは「年間休日日数」と「有給休暇」についての実態を整理してみます。

a.年間休日日数

日本における企業の年間休日総数は、平均で108日/年です。

計算すると1年365日÷週7日=約52週、週休2日として単純に計算すると年間休日数が105日以上であれば、最低限「完全週休2日」であると言えそうです。一日の労働時間が8時間以内であれば労働基準法もクリアしています。

これに祝日、年末年始の休暇、夏季休暇などを足して最大で120日前後となります。

b.有給休暇

日本の企業における有給休暇付与日数の平均は、約18日/年(労働者1人平均 18.2 日)です。

そのうち取得日数の平均は約9日で、取得率としては50%です。エクスペディア・ジャパンの調査によると、日本の有給休暇取得率は世界30か国の中で最下位だそうです。

(出典:エクスペディア・ジャパン

きちんと休日を確保できるかどうか、休日出勤がある場合でも代休を取得できるか、有給休暇を消化できるか、ということがプライベートの充実につながってきそうです。

また、プライベートの時間をどう過ごすかもポイントになってきそうです。

c.プライベート時間の過ごし方

プライベートの時間をどう過ごすかは人によってそれぞれ違うと思いますが、「プライベートが充実している」とはプライベートの時間を確保できているというだけではないと思います。

「休日に疲れすぎて何もできない…!」というようなことがないように、自分のために休日を使えることも大切なポイント。これには平日に携わる仕事量も関係してきそうです。

早く仕事を終わらせるには、いかに効率よく仕事を進められるか、集中して取り組めるか、が大事ですよね。

仕事もプライベートも充実させるためには、両者の間できっちりと線引きをし、どちらの時間も集中できるように、自分自身が意識することも大切です。

「プライベートが充実している」とは

  • プライベートの時間を確保できること(有給休暇の取得を含む)
  • 余暇を自分の好きなことに費やせること

「ライフイベントに左右されない働き方」とは?

「いつかはこどもが欲しい」と思う女性も多いのではないでしょうか。

しかし出産を考えると、どうしても一度仕事を中断するタイミングが出てきてしまいます。

どんなに「すぐに仕事に復帰するぞ!」と思っていても、こればかりは出産していなければ、その時の自分の体調や家族の状況はわかりません。

また復職できたとしても、新しい生活と仕事を両立していくために時短勤務や職種変更を選択せざるをえず、キャリアダウン・キャリアシフトになってしまう例もあります。

これでは、どんなに「仕事を頑張りたい」と思っても、いつか苦しくなってしまいます。

こうしたライフイベントにも左右されないような働き方はあるのでしょうか。

マネジメントなど、組織内でニーズの高い仕事をする

人を育成し、活かし組織を成長させる「マネジメントスキル」は、いつの時代でも企業ニーズが高いスキルです。

優秀なマネージャーが多ければ、組織としての成長力・企業競争力も高まるため、ライフイベントを迎える前に少しでもマネジメントの経験を積んでおくと、こうした企業の期待に応えることができます。

それはつまり、復職後もキャリアダウンせずに、元のポジションに戻ってこれる可能性が高いとも考えられます。

日本における現在の女性管理職者(課長職以上)の比率は8.6%。年々少しずつ増えてきていますが、政府が目指す2020年30%の目標に対しての進捗はよくありません。

「人生100年時代」を想定し、長く働き続けることを視野に入れ、マネジメントに携われるチャンスを手に入れやすい環境に身を置くことも、「ライフイベントに左右されない働き方」を実現するひとつの方法だと思います。

実際に、出産・育児を経験しながら管理職につき、フルタイムで働く女性もいます。

定時退社するために業務時間中は徹底的に集中し、部下のマネジメントも怠らない、結果、組織内でのポジションを確立することができます。

リモートワークなど、働く場所を問わずに仕事ができる

最近よく耳にするリモートワークですが、ポイントは、「どこで仕事をしても同じ成果を出せる」ことです。

仕事の性質にもよるかもしれませんが、現在はリモートワークを取り入れている企業も増えてきました。

リモートワークを通して、働く場所を問わずに仕事ができる環境を自分の周りで創り出すことができれば、育児などの変動性の高い生活であっても、仕事との両立はしやすいと考えられます。

大手自動車メーカーでは、チャット・音声テレビ会議システムを導入し、全社員を対象に在宅勤務が可能な状態になっています。

業務が一区切りしたら家事に取り掛かれるなど、子育てと両立しながら勤務する場所を問わずに仕事ができるのはありがたいですよね。

ライフイベントでキャリアを諦めない

そもそも女性は「結婚や出産でキャリアを諦めてしまっている」のでしょうか。

「ライフイベントを機に女性がキャリアを変えざるを得ない」というのは、本当なのでしょうか。

出産・子育てを通して得るものは、企業で働いて得られるものとは全く違うものであることは想像に難くありません。尊い経験のひとつであると言えます。それを通じて人としての成長を得られることも確かであると思います。

 

1980年代、女性の就業率のグラフは、20代後半から30代後半の年代で一旦低下する、いわゆる「M字カーブ」を描くとされてきました。

そしてそのカーブはここ30年の間で改善したと言われています。

しかし、30歳代女性の就業率向上は、非正規雇用の増加が要因にあげられています。

こうしてみてみると、キャリアを継続させたいと思う女性でも、キャリアシフトを余儀なくされている状況があるのかもしれません。

しかし中には、結婚・出産を経て育児と両立しながらも、キャリアシフトやキャリアダウンせず、それまで以上の成果を出している例もあります。

オンオフをきっちりわけ、業務時間を無駄にせず集中して効率を上げる働き方を実現し、キャリアもライフイベントも自分らしく働く女性を目指していきたいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。人それぞれ働き方の理想像は異なるものだと思います。

この記事が、みなさんがどのように働きたいか具体的に考えるきっかけになると幸いです。

次は「女性活躍推進法」に焦点を当て、女性の働く環境が変化しているのかどうかをまとめたいと思います。