転職を考えた時に、転職活動をはじめる方法には、転職エージェントや求人広告を活用して進めるなどさまざまな方法がありますよね。
今回は、その中でも「転職エージェント」についてまとめてみました。
転職エージェントについて、こんな疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。
「そもそも転職エージェントとは?」
「女性の悩みに共感してもらえる転職エージェントっているの?」
「転職エージェントの活用方法って?」
こうした疑問を解決して、転職方法の選択肢を広げていただけたら幸いです。
転職エージェントとは?女性が効率的に転職活動を進められるサービス
転職を思い立ち、いざ転職活動をはじめようと思っても、「はたして上手くいくのか」と不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その中でも特に、転職方法は悩みますよね。
ベースメントアップス株式会社が実施した「転職エージェントの利用状況」によると、「転職エージェントを利用してみたいと思う」と回答した人は全体の約4割。
【画像引用|PR TIMES】
「転職のたびに毎回利用する」と回答した人は約1割で、まだ転職エージェントを利用したことのない層もある程度いるということが考えられます。
しかし、「利用してみたい」という回答割合がもっとも大きく、転職エージェントを利用することの有意性は理解されつつあるようです。
転職エージェントとは?
転職エージェントは、キャリア相談をベースに求人企業を複数紹介、そして入社までをトータルサポートしてくれる転職サービスのことです。
キャリアアドバイザーが転職活動の相談に乗ってくれるため、自分に合った転職先が見つかりやすくなるとして人気を集めています。
また、面接対策や履歴書の添削など、転職希望者の要望に沿った転職活動支援もしてくれるので、現在の仕事を続けながら、スムーズな転職活動ができます。
こうした転職活動サポートが無料で利用できることも、転職エージェントの魅力の1つです。
転職エージェント以外のサービスとの違いは?
転職方法としては、転職エージェント以外にもさまざまな方法があります。
ここでは、転職エージェントとそれ以外のサービスを比較してみます。
転職サイト(求人広告サイト)との違いは?
転職サイトを活用した転職と、転職エージェント利用の場合の差は、転職活動にかかる手間や取得できる情報量にあるでしょう。
転職サイトで就職活動をすると、自分で企業を探し、直接自分で企業とやり取りをする必要があります。また、特に女性が知りたい働き方や休暇制度の取得状況などの情報は、転職サイトでは掲載されていない可能性もあります。
一方で、転職エージェントを利用すると、担当のエージェントが自分の代わりに求人を見つけて提案してくれるなど、転職活動にかかる手間が省け、忙しい中でも充実した転職活動ができます。
さらに、企業とのやり取りも代行してくれるので、転職サイトに掲載されていない情報を教えてくれたり、時には条件交渉をおこなってくれたりすることもあります。
- 転職サイトは、自分のペースで転職活動した時に便利
- 現職が忙しい場合は、エージェントが便利
直接応募との違い
直接応募と転職エージェントの違いも、転職サイトを活用する場合と同様、転職活動にかかる手間や取得できる情報量にあります。
最近では、採用広報として、WebページをはじめSNSなどで採用情報を発信している企業も多くなりました。
転職サイトに情報が掲載されていなくても、企業オリジナルの方法で募集をしているため、自分で直接応募することができます。
しかし、この場合も自分で企業を見つけてやり取りをしなければなりません。
一方で、転職エージェントでは自分の代わりに求人を探してくれ、提案をしてもらえます。
志望する企業が決まっておらず、誰かに相談しながら転職の方向性を見定めたい場合は、転職エージェントの活用が有効です。
- 直接応募は、志望する企業が決まっていれば便利
- 転職の方向性に悩む場合は、エージェントが便利
友人や知人からの紹介との違い
友人や知人からの紹介と転職エージェントの違いは、相談できる内容にあります。
友人や知人からの紹介の場合、距離感が近い人からの紹介なので信頼感がありますが、今後の付き合いを考えると込み入った相談がしづらいのが欠点です。
一方で、転職エージェントを利用すると、ひとりひとりにキャリアアドバイザーがつくため、職場として譲れないポイントや要望を隠さずに相談できるでしょう。
また、転職条件を元に、幅広く求人を探してもらえるため、効率的に転職活動を進めたい場合にも有効です。
- 友人や知人から紹介は、転職したい企業が決まっていて志望度が高ければ効果的
- 効率的かつ幅広く転職活動をしたい場合は、エージェントが便利
転職エージェントはどんなサービス?
これまで転職活動といえば、転職サイトを利用した方法が一般的ではありましたが、現職が忙しい場合でも、しっかり転職活動をバックアップしてくれる転職エージェントを利用する方も増えてきています。
特に育児と両立中であったり、現職でマネジメントを実施していたりする場合は、エージェントサービスが力になってくれることもあるでしょう。
ここでは、転職エージェントを利用するとどんなサービスが受けられるのかをまとめてみます。
1キャリア相談
転職エージェントを活用すると、まずキャリア相談からはじまることが多いです。
プロによるキャリア相談は、特に女性が転職する際には心強いサービスです。
なぜなら、女性は結婚や出産といったライフキャリアを考慮した上で、自分にあった転職先を見つけたり、今後のキャリアを考えたりすることも多いからです。
このため、仕事内容やスキルだけでなく、広くライフキャリアという観点で一緒に考えてくれる転職エージェントを選ぶことがおすすめです。
2求人の紹介
キャリア相談後には、相談した内容をもとに、自分にあった求人情報を紹介してもらうことができます。
転職エージェントのみが扱っている非公開の求人情報もあるので、より多くの選択肢の中から転職先を選ぶことができます。
3企業とのコミュニケーション代行
応募する企業が決まったら、応募書類の提出や面接設定のやり取り、条件交渉などが必要となります。
本格的な転職活動となれば、同時期に複数の企業の選考に進むことになりますが、現在の仕事を続けながらこれらのすべての対応をするのは大変です。
転職エージェントの場合は、各企業の採用担当とのやり取りを一括して代行してくれるため、煩雑なやり取りに慌てる必要はありません。
また、転職エージェントは企業の人事関係者と直接やりとりしていたり、訪問していたりするので、働き方や職場の雰囲気などを把握していることもあります。
実際の働き方や休暇の取得情報など、採用担当には直接聞きづらいことであっても、フラットに相談することもできるので、頼りになります。
4その他の転職支援サポート
転職エージェントは、転職活動そのものに対するアドバイスや職務経歴書の添削、面接対策といった転職支援サポートもしてくれます。
特に、面接対策では模擬面接をしてもらえたり、面接の基本から指導してもらったりすることもできます。
また、同じ企業の採用選考に挑戦した人が過去にいる場合は、当時面接で聞かれた質問や、面接の雰囲気を教えてもらえることもあります。
女性が転職エージェントを活用するメリット・デメリット
ここでは、女性が転職するにあたって転職エージェントを活用するメリット・デメリットをまとめてみます。
プラスの面もあれば、状況によってはマイナスにもなってしまうのが世の常。
メリット・デメリットを把握し、状況に応じて取捨選択できるようにしましょう。
メリット
- 煩雑な部分を任せ、効率的に転職活動を進めることができる
短い時間で転職先を探そうとする場合、エージェントと二人三脚で転職活動を進めることができるので、 - キャリア相談ができる
自分の転職の方向性や、受けるべき企業に見定めがつかない場合は、転職を決めたきっかけやどういう働き方がしたいのかなどから、相談することができます。 - 非公開求人に出会える
転職サイトや企業Webページにも掲載されていない「非公開求人」を持っているエージェントもあります。企業の新規事業や重要ポジションの求人も多くあるでしょう。 - 働き方や休暇取得状況などの情報も、教えてもらえる可能性がある
企業の採用担当に直接聞きにくい情報でも、エージェント経由で教えてもらうこともできるでしょう。
デメリット
- 自分のペースで求人探しができない可能性がある
転職エージェントは、あらゆる面で転職活動のバックアップをしてくれますが、そのペースが自分が求めているスピードではないこともあるかもしれません。
「もっとじっくり、いろいろな企業の求人を吟味しながら転職活動をしたい」という方は、転職サイトなどを利用した転職がおすすめです。 - 選考企業とのやりとりが煩わしく感じることも
同時期に複数社の選考を並列して進める場合には、やりとりの窓口がひとつに限定されるため効率的です。
しかし選考参加企業との間に第3者が介入することになるため、やりとりのスピードが遅い、煩わしいと感じる方もいるかもしれません。 - うまくコミュニケーションを図らないと、要望が伝わらない可能性がある
多くの場合、担当の転職エージェントとは初対面です。このため、数時間のコミュニケーションで自分自身を深く理解してもらうことは難しいかもしれません。
時には、転職活動に対する要望を、的確に伝える必要もあるでしょう。
女性が転職エージェントを活用する際に気をつけたいこと
これまでご紹介してきた通り、何かと忙しい女性にとっても、転職エージェントは便利なサービスです。
しかし、あくまでもビジネスのため、すべての要望が叶う場所ではないかもしれません。
そこで、事前に注意しておいた方が良いことをまとめてみました。
デメリットの対応策にもなりますので、早速チェックしていきましょう。
転職エージェントの提案が転職のすべてではない!
転職エージェントとのキャリア相談は、1回につき基本的に1時間から2時間であることが多いでしょう。
前述の通り、この数時間で、転職エージェントがあなたの要望などをすべて理解するのは難しいかもしれません。
転職エージェントから提案されたことを鵜呑みにするのではなく、選択肢のひとつとして考えることが大切です。
よく話を聞いてくれる転職エージェントを探そう!
もちろん転職の成功事例はありますが、人によってキャリアが違うように、自分にあった転職の方法や転職先はそれぞれ違うはずです。
特に女性のライフキャリアは、置かれている状況にさまざまな可能性があり、キャリアプランを描く際も、柔軟な考え方が必要です。
もしかしたら転職活動の途中で、気持ちや状況が変わることもあるかもしれません。
しかし、それも変動の多い女性のライフキャリアを考えれば、然るべき変化です。
それでも親身になって、話を聞いてくれるエージェントが近くにいてくれれば、不慣れな転職活動でも不安感は少なくなりますよね。
転職エージェントに登録する際も、ひとつのエージェントだけではなく、複数のサービスに登録し、いろいろなエージェントに話を聞いてもらって、自分の価値観やスタンスとしっくりくるエージェントを探してもいいかもしれません。
もちろん、要望などを理解してもらえるように、自分からも丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
自分の考えや要望を事前にまとめておこう!
自分の考えや要望を事前にまとめておくことで、転職エージェントが自分の要件や考えにあった求人を見つけやすくなります。
転職活動は自分自身と向きあう活動です。
特にライフキャリアという観点で、働き方、仕事内容、取り巻く環境に対する活動の優先順位などは事前に考えておいたほうがいいでしょう。
女性の場合は、結婚・出産・子育てなどのライフイベントに対する考えと、仕事との関わり方についても事前に考えておくといいかもしれませんね。
まとめ|女性は寄り添ってくれる転職エージェントを活用しよう
いかがでしたでしょうか。
女性の仕事やキャリアは、ライフイベントの影響が色濃く反映されます。
例えば、共働きを希望する場合、育児休暇の取得が難しい企業だと仕事を続けるのが難しいですよね。
このように、ライフイベントの影響で、自分が思い描く働き方やキャリアを構築できなくなることもあるかもしれません。
でも、仕事もライフイベントも両方大切にしたい。
だからこそ、あなたに寄り添ってくれるような経験豊富な転職エージェントにサポートしてもらう必要があります。
転職エージェントを活用して、ぜひ有意義な転職活動を実現してくださいね。