転職を決意して活動をはじめるとき、転職先が決まっていざ出社日がきまったとき、不安に感じることもあると思います。
- 自分にあった仕事が見つかるかな。
- 転職、成功するんだろうか。
- 転職先の人間関係はうまくいくのか。
- 成果が出せるか不安。
こうした不安は、できる限り解消してすっきりと転職したいのが本音ですよね。
また転職活動に関しては、少なからずセンシティブな内容であることもあり、なかなか周りに相談しづらいものです。
ですが、これは誰だって同じ。その不安を乗り越えることができれば、新しい自分の成長につながります。
転職の前後に感じる不安をご紹介し、その不安を乗り越えていくためのヒントをお届けできればと思います。
転職前に感じる不安は「深堀りする」「調べる」ことで解決できる!
「転職しようかな」と感じる瞬間、それは少なからず現状の仕事に対して悩みや不安があるときだと思います。
その悩みは、金銭面であったり、働き方そのものであったり、もしかしたら結婚や出産などのライフスタイルの変化が理由かもしれません。
転職を考えるときや転職活動をはじめるとき、誰でも「自分にとって最良の選択をしたい」と思うもの。さまざまな条件やこだわりなどを考慮しながら、現状と未来の可能性を天秤にかけることになります。
そのときに生まれる不安にはどんなものがあるのか、またどうやって払しょくしていくべきなのかを見てみましょう。
01|自分の転職の可能性がわからない!
- 自分のアピールポイントや個性がはっきりしない
- やりたいことがわからない
「現状を変えたい」と思いながらも、自分の強みやアピールポイントがパッと思いつかなかったりすると、はたして今の自分が求める条件で仕事を得られるものなのか、自分自身がどの程度通用するのか、不安に思うこともありますよね。
こうしたときには、自分のスキルや能力を、とことんまで棚卸ししてみることをおすすめします。
自己理解・自己分析を深めてみると、思わぬ経験が仕事につながっていることがわかったり、成果を出す法則性を見つけたりと、自信につながります。
\自己理解・自己分析を深めたい!/
自己理解・自己分析を深めるには?女性の転職でまず取り組みたい3つのこと
転職をしようと決めたとき、【履歴書】と【職務経歴書】の作成に当たってまず取り組みたいのが自己理解・自己分析。自己理解・自己分析で押さえるべきポイント、経験の棚卸しから応募書類の作成へまで順を追ってご紹介します。
02|転職のやり方や流れがいまいち分からない
初めての転職活動であれば、不安になって当たり前。転職の流れや標準期間に関しては、まずは全体像を把握してみましょう。
仕事をしながら取り組む転職活動は、新卒のときの就職活動とは少しちがいます。
準備する応募書類なども、今まで携わったビジネスや、具体的な成果を記載することが求められます。できるかぎり事前に調べることで、不安を払しょくしましょう。
\転職の流れの全体像をチェック!/
【転職活動の進め方】はじめての転職活動を成功させる7つのステップ
転職活動の流れを知ると、効率的で納得度の高い転職活動にすることができます。転職活動の進め方を、転職活動準備から入社までを7つのステップにわけ、ひとつひとつを解説します。
転職活動中に感じる不安は「原点に立ち戻る」ことで解決!
転職活動を実際にすすめていくと、さまざまな企業、仕事にふれることになります。そのたびに「本当にこれでいいのか」と悩んでしまうことも少なくありません。
また、選考を受ける企業すべてに内定をもらえるわけではなく、少なからず不合格となることもあるでしょう。
紆余曲折ある転職活動中に感じる不安にはどんなものがあるのでしょうか。不安払しょくのヒントもあわせてご紹介します。
03|内定をもらえる自信がない
- 応募しても落ちるんじゃないか
- 選考で不合格ばかりだったらどうしよう
職務経歴書や応募書類を作成したり、転職サイトで条件にあう企業の求人内容を見ていても、自分にはハードルが高いのではないか、応募してもうまくいかないんじゃないか、と自信をなくしてしまうこともあるでしょう。実際に受けてみて、不合格通知をもらうのも気分的にへこんでしまいます。
こうしたときは、もう一度転職したい理由や、どんな職場を望んでいるか、どうしても譲れない条件などを見直すようにしましょう。
新卒での就職活動でも同じですが、希望の1社だけの選考を受けて見事合格することはなかなかありません。また、たくさんの企業を見て、実際に働いているかたと話す機会を増やす中で、希望の1社が見つかるものです。
「たくさんの企業に触れ、見極め、自分の仕事のこだわりを知る機会」としてとらえ、転職活動を進められるように、心がまえを養いましょう。
\転職活動の見直しポイントを事前にチェック!/
転職活動がつらい…書類選考や一次面接で落ちるのはなぜ?見直すべきポイントは?
転職活動で一番つらいことは、不採用通知。不採用通知でストレスを抱えてしまわないためにも「事前準備」「書類」「求人への応募」において不採用になりやすい問題と改善ポイントをご紹介します。
04|自分にあった企業・仕事なのかわからない
- 収入が減ったり生活の質が下がったりしないか
- 自分のスキル・能力が通じるか
- 本当にこの求人内容で働くことができるのか
- 転職では書類や面接でなにを見て判断しているのか
転職活動をはじめ、さまざまな企業情報に触れるようになると、希望条件と求人が合わず、悩むこともあるかもしれません。
また、転職サイトやハローワークにある求人情報が本当なのかと、正直不安になってしまいます。また会社の雰囲気などは、実際に働いてみないとわからない部分も多分にあります。
こうしたときには、自分が仕事をするうえで譲れないものを意識しなおしてみましょう。転職活動を進める中で、改めて自分自身を見つめなおし、自分が大切したい価値観や指標が変化していくことは良いことですが、一時の感情などでブレてしまうのは好ましくありません。
転職活動時に、少しでも企業の求人やその内容などが気になったら、できる限り企業に問い合わせたり、業界で働く人のブログやSNS・知人の話から転職後の生活を具体的に想像したり、調べたりするようにしましょう。
\転職フェアを利用してやりたいこと探し!/
転職フェアの活用法|キャリアプランに迷ったら、転職フェアでやりたいこと探し!
「自分ってなにができるのかな」「自分ってなにがしたいのかな」このように悩んだときは、転職フェアに足を運んでみるのも一手。自分のやりたいこと探しの方法として、転職フェアの活用法をご紹介!
05|現職と折り合いがつくか心配
- スムーズに退職できるか心配
- どう切り出せばいいかわからない
転職をするとき、できるなら円満に退職をして、前職とも良い関係性を保ちたいものです。
実際に退職の意向の伝え方や、伝えるタイミングが悪く、気まずい退職ストーリーになってしまった例もよく聞きます。
円満に退職するためには、辞意の意向がしっかりと固まってから、早めに決意を口頭で伝えることが大切です。
不安があるときは、転職理由の原点や、次のキャリアステップに対しての前向きな気持ちなどを明確にしておくといいでしょう。
\「仕事辞めたい」と言いにくい時の対処法は…?/
仕事辞めたい…悩んだらチェック!辞めたい理由・転職するかの判断ポイント
「仕事辞めたい」と思う理由や、転職をするべきかどうかの判断ポイント、「仕事辞めたい」と言いにくいときの対処法などをまとめてみたいと思います。
転職後に感じる不安は、「積極的なコミュニケーション」で解決しよう!
転職後、実際に入社をしてみてから感じる不安もあります。それは選考や入社までの過程では把握しきれなかった企業文化や、業務の進め方などの企業の独自ルールなどに悩まされる場合です。
転職をすると、自分を受け入れる企業側としては「中途採用=即戦力」と捉えている場合が多いです。
どの企業でも起こりえることですが、採用担当と現場でOJTなどの教育をしてくれる社員は違います。こうした時に、「実際に聞いていた話とは違う!」と思ってしまうこともすくなくありません。
転職後の不安は、どう払しょくするのがベストなのでしょうか。
06|新しい会社に馴染めるきがしない
- 仕事の進め方や新しい業務に慣れない
- 会社の文化が違いすぎてなじめるか不安
- 人間関係がうまくいくか不安
新しい環境で仕事をするということは、少なからず精神的にも体力的にも負荷がかかります。こうした状態だと、いつまで続くのだろうと先々が不安になることもあります。
そして前はこうだったのに……と、前職の良い所ばかり思い出します。別れた彼氏みたいなものですね。
不安が高まるあまり、新しい環境でおとなしくなってしまう方もいます。
ですが、こうした不安を感じるときには、あえて新しい環境で積極的にコミュニケーションをとってみてください。
企業が違えば文化や雰囲気が違うのは当たり前で、転職してきたひとが戸惑ってしまうのも当たり前です。そのことを転職先の方々も承知しています。
恐れず、みずから積極的にコミュニケーションをとり距離を縮められるように心がけましょう。
\新しい環境に馴染むための正攻法とは…?/
新しい職場に馴染めるのかという不安。特に女性は仕事内容だけでなく、社内の人間関係や社内ルールが気になるなど転職後に不安を抱えてしまいがち。転職後の不安を解消し、新しい職場に馴染む5つのメソッドをご紹介します。
07|自分の能力が不足しているかもしれないという不安
- 覚えることが多すぎてやっていけるか不安
- 仕事内容もハイレベルで、自分の能力不足を感じる
自分自身のキャリアアップの選択として転職を決意し、いざ入社してみると、自分の能力が思った以上に通用せず、苦しい毎日。新しい職場でも「つかえないな」と思われているかもしれない……そんな気持ちになってしまったら辛いですよね。
確かに忍耐強さは大切ですし、逃げグセがついてしまえば何も成し遂げられないまま終わってしまいます。一度辞めると「癖」になるのは本当です。
ですが、こうした不安を抱えている時間はとてもつらく、100%のパフォーマンスをすることは難しいかもしれません。
払しょくするには、ここでも「積極的なコミュニケーション」が有効です。気を置ける同僚がいれば相談してもいいですし、採用をしてくれた担当に聞いてもらってもいいかもしれません。
気持ちをおさえすぎず、あくまで「頑張りたい」という姿勢を見せることが大切です。
未経験転職や離職期間が長い場合の転職で感じる不安
08|未経験での転職で感じる不安
未経験で転職をする場合、その不安は同業界・同職種へ転職するよりも不安に思う気持ちも大きいかもしれません。
未経験での転職を志す方がよく口にされる不安は、下記のようなものです。
- 中途採用でも研修や勉強会など、学べる機会は充実しているか
- 本当にその職種の仕事をこなせるか不安
企業の教育スタンスへの不安もあれば、自分自身に対する不安もあります。こうした場合には、自分と同じように未経験で入社して活躍している先輩社員がいるかどうか、転職検討企業に聞いてみましょう。
また、もし機会がもらえるなら、実際に会って話すことができれば、より不安を払しょくしやすくなります。
転職先を決定する前に、しっかりとヒアリングすることが悩みの解決につながります。
09|離職期間が長い場合の転職で感じる不安
前職を退職してからブランクがある場合の転職活動では、下記のように、そのブランクによって不安を感じてしまうことがあります。
- ブランクが長く、転職先が見つかるか不安
- 面接経験があまりなく、苦手意識があって不安
- ブランクの理由をどう説明すればいいかわからない
確かに、離職をしてから時間がたってしまうと、「それ自体が不利なのではないか」と思う気持ちもあるでしょう。
ですが、たとえブランクがあったとしても、転職を成功させている方々も多くいます。転職活動までに時間があいてしまった理由を明確にし、ブランク期間を通して成長したことや学んだことなどを伝えられるとベストです。
特段理由がなかった場合でも、転職に対して前向きな姿勢、働く意欲などを伝えることが大切です。
上手な不安とのつき合い方
転職に限らず、状況や真実がわからない状態は不安を生み出します。こうした不安な気持ちは「知る」ことで緩和することができます。
また、思い詰めすぎないように気分転換をすることも、ときには大切です。
転職活動や転職後生活には、慣れないことも多く、最初は体力をつかう場合が多いです。ただ、このスタートダッシュのタイミングで、うまく不安と付き合い、乗り越えることができれば、それは大きな自己成長につながります。
転職のメリット・自分を雇う企業のメリットを考えたり、紙に書き出したり、ときには第3者に相談したりしながら、自分自身と丁寧に向き合い、納得のいく転職にしていきましょう。