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転職失敗事例からみる、失敗しないために取り組みたいたった3つのこと

「転職はしたいけど、失敗はしたくない・・・」と不安に感じてしまう方は多いのではないでしょうか。

実は、転職の失敗事例の中には、多くの人がおちいる「よくある失敗理由」が存在します。事前にこうした事例を知っておけば、転職で失敗するリスクを減らすことができます。

今回は、「転職に失敗してしまった」というリアルな声と、こうした転職失敗を防ぐためにとりくみたいことをご紹介します。

転職失敗事例からみる原因とチェックポイント

今回は、さまざまな転職サイトに寄せられている転職失敗事例をもとに、その失敗の原因を考察してみます。

まずは、10の転職失敗のケースをもとに、転職活動をすすめるときチェックポイントを洗い出してみましょう。

ケース01|現状への不満ばかりが先走り、転職

今の仕事がつまらない、やりがいがない、給与や待遇に不満など、こうした気持ちは、誰しも一度は感じた経験があると思います。実際にこんな声も。

給料や待遇に不満を感じて転職活動をし、それを解消してくれる企業と出会い迷わず入社。しかし、前職の方が、居心地もよく、やりがいを感じながら働けていたような気がして、どうにか前の会社に戻れないものか悩んでいます。(27歳)

DODA 転職失敗事例より)

✔ 自分の仕事軸ってなんだっけ? 仕事に求めるものは明確ですか?
仕事を通して、得たいものは
  • 満足できる給料なのか
  • 自分が納得できるやりたい仕事なのか
  • 働くうえで快適な職場の雰囲気なのか
など、自分が仕事そのものや仕事環境に、何を一番に求めているのかを明確にすることが、後悔しないための転職のポイントかも。

ケース02|人間関係での悩み、上司や同僚と合わず転職

社内の人間関係が険悪、派閥争いが激しい、上司への不信感など、人間関係の悩みが転職のきっかけになるケースは、とても多いです。

その分、転職先も人間関係や面接時の雰囲気だけで選んでしまいがち。

人間関係の悩みで転職を決意。第3志望の企業でしたが、面接で現上司と盛り上がり入社。ところが、いざ仕事をしてみると価値観が合わず、やりたい仕事ができません。(メーカー/27歳)

@type 転職失敗例から学ぶ会社の正しい選び方より)

✔ 冷静に企業研究を!人柄や社風だけで判断していませんか?

まずは、人間関係が悪いからといって、転職をするべきなのか再検討しましょう。

人間関係以外で、逆に現職場に満足しているものはないのか、洗い出してみるといいでしょう。

そのうえで転職を決意する場合は、冷静に選考を受ける企業の企業研究を実施すると、こうした後悔にはならないかもしれません。

たまたま面接したひとと価値観や考えがあったとしても、その企業の価値観や組織文化とは違う可能性もあります。

社内の様子を確認するなど、確認してから決断するように意識するといいかもしれません。

ケース03|「〇〇職以外なら」と手当たり次第に選考を受け、転職

例えば営業職の方に多いかもしれませんが、売上をつくるために毎月ストレスフルな状況下で働いているとします。そんななか、体力的にも精神的にも疲弊してしまうと、「営業職はもう嫌だ」「アシスタントの仕事がいいかも」という理由での転職先を探してしまうことも。

数字がすべてという価値観が嫌で転職。現職はワークライフバランスが取れているものの、同世代の働きぶりを見ると自分の市場価値が心配で、日々焦るんです。(金融/32歳)

@type 転職失敗例から学ぶ会社の正しい選び方より)

✔ キャリアを中長期の視点で考えていますか?

30歳前後のあるあるですが、「結婚とかでライフステージが変わったら、今の仕事内容では続けられないかも」という悩みを持つ方も多いと思います。 営業職や販売職で働く女性に、特に多い転職検討理由です。

結婚・出産を考えるとバランスがとりやすい職種がいい=事務職!』だと思われる方もいるかもしれません。

でも本当にその選択でいいですか?

結婚・出産・育児だけではなく、その先のライフキャリアを考えたとき、「激務じゃない仕事」という視点だけで転職先を選んでしまって大丈夫でしょうか。

いっときの感情だけではなく、自分自身のこれまでとこれからの理想を語れるくらい考えてみることも大切です。

ケース04|資格があればキャリアアップできると思った

「資格を取得すればキャリアも安心!」と考える方もいるかもしれません。ですが、資格取得も、どう活かしていくかをキャリア設計できなければ、自分が本当に求めている「働き方」を実現できるとは限りません……。

私は事務員としてコツコツ働いているときに、あまりにつまらなさに飽き飽きしていました。毎日毎日同じような仕事が山積みで、時間もすごく長く感じたのです。このままやりがいのない仕事をしているのは絶対に嫌だと思って転職をしようとしたのでした。
この転職先に選んだのがよりによって「医療事務」です。私は通信講座でこの医療事務の資格を取得してスキルアップのために転職したつもりでした。それなのに実際に今は以前の仕事よりさらにやりがいを感じないのです。毎日同じ仕事をコツコツとという点は何にも変わりありませんでした。(医療事務/20代)

シゴトプラン 失敗したなと思う転職 【女性編ver2】より)

✔ キャリアアップは一日にして成らず。
 資格の活かし方と自分の望む働き方はマッチしていますか?

資格を取得すればやりがいが生まれるか、といえば、必ずしもそうではありません。

「自分の理想の働き方」とマッチしていなければ、資格があってもやりがいにはならないのです。

もちろん、資格を保有することはとても意義のあることです。ですが、その資格にどんな価値を見出すかは、自分次第なのかもしれません。

ケース05|転職市場で自分の価値を見誤ってしまった

転職を通して、新しい挑戦をすることはとても意味のあることです。また、挑戦するにあたって「根拠のない自信」を持つことも、ときにはとても重要です。

しかし、自分で自分を過大評価してしまって、転職先の仕事についていけず苦労してしまったり、逆に役立つ経験やスキルを持っているのに過小評価しすぎてしまって、妥協した転職をして後悔するという事例もあります。

ベンチャー企業で3年間働き、ある程度自分の裁量で仕事ができるようになったので、今度は大企業の中でチャレンジしたいと思ったんです。対人印象が良い方で、大企業の顔になるのが憧れでした。そのためなら何でもやれると思い、事業の立ち上げなど未経験の分野も「できる」と答えて、結果内定をもらいました。しかし実際にやってみるとなかなかうまくいかない。(26歳)

DODA 転職失敗事例より)

✔ 自分の能力・スキルを客観的に把握できていますか?

求められる能力やスキルは、会社によって変わります。仮に今の会社で評価される実績を出していても、他の会社でも同じような実績を出すことができるとは限りません。

特に、30代のミドル層の転職では、将来性や伸びしろではなく、現在の価値を元に採用可否の判断される傾向にあります。

客観的に自分の能力・スキルを把握するには、自己分析を通して経験の棚卸をしたり、成果を数値として把握したり、第3者からフィードバックをもらうことも有効です。

ケース06|転職の理由が明確ではなく、勢いまかせで転職!

現在は転職市場が盛り上がっていて、この状況も長くは続かないかもしれない…という憶測を聞くこともあります。

そうすると、今のうちに転職した方がいいかもという気持ちになったり、友人が転職する姿を見て焦る気持ちが生まれたりして、勢いで転職してしまって後悔、という事例もあります。

どんな仕事があるのかをよく調べず何となく目に留まった会社に応募し、内定。今ではもっと別の仕事に就けば良かったと思っている。(医療・福祉/31歳)

マイナビ 転職失敗談に学ぶ! 後悔しない転職術より)

心機一転、30歳で未経験転職を決意。ところが教育制度とは名ばかりで、いきなり業務に放り込まれました。しかも年下に使われ、精神的にきついです。(SE/30歳)

@type 転職失敗例から学ぶ会社の正しい選び方より)

✔ キャリアとは積み上げるもの。自分が成長できる転職ですか?
勢いまかせの転職は、今回のように運よく内定を貰えても、転職後に不満を持つことも多く、せっかく転職活動をしたのに、早期退職という結果になってしまうことも。

「30歳になったから」「みんな転職しているから」など、年齢や環境に左右されることなく、「自分はどうしたいのか」で考えるようにしたいですね。

ケース07|仕事と家庭の両立のために転職

結婚や出産をきかっけに、仕事と家庭を両立するという理由で転職。こうしたライフスタイルに合わせた条件面での転職の場合にも、「失敗した…!」という経験談はあります。

結婚を機に、フリースクールの教師を辞め一般事務の仕事に就きました。教師は時間的にどうしても不規則になるので、就業時間がはっきりしていて残業のない仕事をしたいと思った時にたまたま見つけたのが一般事務の仕事だったからです。

結果的にはこの転職は失敗でした。
もともと人と関わることを仕事にしたいと思い、大学を卒業してすぐに教師の道を選んだので、事務職のような仕事は私には合わなかったからです。結局、すぐに離職することになりました。
(一般事務/40代)

シゴトプラン 失敗したなと思う転職 【女性編】より)

✔ 「仕事と家庭の両立」が、転職の最優先事項ですか?

「仕事と家庭の両立」を考えることは、とても前向きでいいことだと思います!

ですが、今一度考えてもらいたいのは、本当に「仕事と家庭の両立」だけが最優先事項なのか、ということです。

もし、「やりたいこともあるけど、家庭の都合上仕方がない」という選択だったとしても、その自己決定に後悔しないだけの納得感を追求することが大切なのかもしれません。

ケース08|いざ入社してみたら内定時の条件と異なる

事前の面接や面談で聞いていた雇用条件と、実際の就業条件が異なっていたということもあるようです……。そしてその声は結構多いように感じました。

事前に聞いていた勤務時間・残業時間が実態とは大きく違い、社内の雰囲気と仕事内容にもついていけず、結局、転職後4カ月で退職した。(女性/29歳/広告)

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退職したのが4カ月前。なかなか転職先が決まらず、ようやく1社から内定が出ました。給与や待遇、福利厚生は前職と同水準だったので、すぐに入社の意志を伝えました。ところが、入社後に分かったのですが、試用期間中は給与が下がるし、月に1度は土日出勤。もう、耐えられません。(28歳)

DODA 転職失敗事例より)

✔ 入社承諾する前に、「労働条件通知書」を確認しましたか?

内定が出ると、労働条件通知書がもらえます。勤務地、仕事内容、賃金、退職についてなどが明記されていて、これはどの企業においても通知義務があります。

転職はスキルや経験によって、同時期の同職種採用であっても給与額が異なります。求人票の「最低保証金額」と通知書の賃金に関する項目を見比べておくことで、こうした失敗を回避できます。

万が一、求人票や面接で聞いた内容と異なっていた場合は、その企業に確認し、曖昧な場合や相違があれば入社の取りやめも検討しましょう。

ケース09|思っていた仕事、想像していた業務と違う

「昔からの夢だった仕事」「憧れの職業」、転職によってこうした夢をかなえることができると思うと、とてもわくわくしますよね!

ただ、いろいろな視点でその仕事内容を確認しないと「思っていたのと違う!」という、残念な転職になってしまうこともあるようです。

「楽しくて、収入も良い」と言っていた友達にあこがれて、同じ職種に転職したのですが思っていたよりもハードでついていけそうにありません。もう一度転職したいのですが…。(29歳)

DODA 転職失敗事例より)

デザインの仕事がしたくて就職したにもかかわらず、仕事の大半がデザインに関係ない仕事だった。(クリエイティブ/32歳)

マイナビ 転職失敗談に学ぶ! 後悔しない転職術より)

✔ その「やりたい仕事」は、本当にイメージと合っていますか?

憧れの仕事や昔からやってみたかった仕事は、もしかしたら想像の中で美化されてしまっているかもしれません……!

だからこそ、情報を集めて理解を深めておかないと、入社後にイメージと違っていた、ということになってしまいます。

やりたい仕事には就けたけど条件が下がってモチベーションが下がる、というケースもありました。

憧れや夢だけではなく、それ以外に希望すること明確にしておきましょう!

ケース10|似た職種だから大丈夫!と仕事内容を研究せず転職

未経験業種・職種での転職の場合に起こりがちですが、「似た業種・職種だから、(たぶん)大丈夫!」と転職してしまって、まったく歯が立たなかった……という失敗事例も。

洋服の接客販売からの転職でした。前職では、お客さまに似合う服を積極的に提案するなど、売り上げにも貢献しました。そういうコミュニケーション力を武器に、いろいろな人に自分から提案できる法人向け新規の営業がしたくて転職しました。でも、お客さまの笑顔は見られないし、上司からは「売り上げ伸ばせ」とプレッシャーばかり。 正直、もうキツくなってきました…。 (25歳)

DODA 転職失敗事例より)

✔ しっかりと業界研究・仕事研究をしましたか? 不明確な部分はありませんか?

業界研究・仕事研究は、新卒採用の就職活動のときだけ、と思われがちですが、転職活動でもその重要度は同じです。

転職先として検討している企業のことはもちろん、新しく挑戦する職業や業界である場合は、そのトレンドなどにも触れておけるといいでしょう。

営業職の場合は、どんなお客様を相手にするのかなどの顧客特性にも目を向けておくと、「想像と違った」という残念な結果は避けられるかもしれません。

チェックポイントのまとめ|転職失敗に共通するのは、自己分析と情報収集不足?!

それでは、ここまで見てきた事例をもとに洗い出したチェック項目をまとめます。

まとめてみると、自己理解・自己分析の不足と、企業や仕事の情報不足が起因となっているように感じました。

現在転職を検討されている方、転職活動を始められている方は、ひとつづつ、今の状況に照らし合わせて確認してみてくださいね。

自己理解・自己分析編

✔ 自分の仕事軸ってなんだっけ? 仕事に求めるものは明確ですか?

✔ キャリアを中長期の視点で考えていますか?

✔ 資格の活かし方と自分の望む働き方はマッチしていますか?

✔ 自分の能力・スキルを客観的に把握できていますか?

✔ 「仕事と家庭の両立」が、転職の最優先事項ですか?

 

企業研究・仕事研究編

✔ キャリアとは積み上げるもの。自分が成長できる転職ですか?

✔ 入社承諾する前に、「労働条件通知書」を確認しましたか?

✔ その「やりたい仕事」は、本当にイメージと合っていますか?

✔ しっかりと業界研究・仕事研究をしましたか? 不明確な部分はありませんか?

✔ 冷静に企業研究を!人柄や社風だけで判断していませんか?

 

転職の失敗を防ぐために取り組みたい3つのこと

転職は、転職後の自分自身の納得度・満足度が大切です。

どんなに条件が良く、待遇に問題がなかったとしても、実際にやりがいを感じられなかったり、期待されなかったりすると、気持ち的には「失敗した」という経験になってしまいます。

自己分析や企業研究などの事前準備は、現職もあって忙しい毎日の中で、もしかしたら面倒に感じてしまうこともあるかもしれませんが、それでも後悔のない転職にするためには、ものすごく大切なステップです。

「転職してよかった!」と思えるように、上記チェック項目と合わせて、転職活動前・転職活動中にぜひ取り組んでもらいたい5つのポイントを紹介します。

  1. 自己分析とキャリアの棚卸を行い、転職をするべきか客観的に判断すること
    目的なく勢いで転職活動を始める前に、自己分析とキャリアの棚卸を徹底的に行いましょう。転職したいと思う本当の理由は何か、自分のスキルや経験を活かせて活躍できるステージはどこなのか、転職市場でどの程度の価値があるのか、など自分を客観的にみて判断しましょう。

    「隣の芝生は青く見える」という言葉もある通り、現在の就業先以外の職場は輝いて見えることあります。また、友人が転職で成功したり、年齢的に転職する時期だからという理由で、勢いまかせに動いても一瞬の気の迷いかもしれません。
    「転職したい理由は?」と自身に問いただし、安易に転職してキャリアに傷をつけることにならないようにしましょう。

  2. 実際に働いている現場の社員や、同業界で働く人の話をきくこと
    イメージだけで判断したことによって、思っていた仕事のイメージや社風と合わずに再度転職することがないようにしましょう。実際に勤務をしている社員の話は貴重な機会になるため、できる限り実施してもらえるように面接官に相談しましょう。口コミサイトVorkersで社内の実情を知ることもできます。
  3. 最優先の条件は妥協しないこと
    転職活動をしていると、さまざまな求人をみて迷いが生じてきます。しかし、転職しようと考えた動機や、それを実現するために優先したい条件が明確であれば、迷いが生じても決断することができます。「こんなはずじゃなかった」という失敗を避けるためにも、事前に優先順位を決めて妥協しないようにしましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

「転職はしたいけれど、転職で失敗したくない」方々のために、実際の失敗事例をみながら、失敗を防ぐための3つポイントもご紹介してきました。

転職の理由は実にさまざまであり、場合によっては急を要することもあります。しかし、今の仕事や職場、待遇や評価に不満を抱いているとしたら・・・今回ご紹介した事例のようなことになりかねません。一度立ち止まって冷静に考えてみましょう。

また、転職する理由があって、譲れない条件が決まっている方は、今回の失敗事例のようにならないために、3つのポイントを参考に実践してみてください。