きらキャリ

夫婦の家事分担にイラっとするひと必見!共働きが上手くいくコツ【育児編】

共働き世帯が上手くいくコツ【家事編】に続いて、今回は【育児編】についてご紹介します。

【家事編】はこちら♪
https://www.morecareee.jp/media/tomobatarakikajibuntan-k-0619

2012年にNHKが提唱した「産後クライシス」という言葉をご存知でしょうか。これは、出産後から2・3年ほどの間に、夫婦仲が悪化する現象のことであり、この期間が最も離婚率が高まるということでもあります。

「こどもが生まれたら夫婦も家族も幸せになる」というイメージがありますが、課題もありそうですね。

実際に「産後クライシス」に直面して悩んでいる方も、これから結婚・出産の予定があって準備している方も、育児における不安を解消し、夫婦のパートナーシップや子育て期の働き方・暮らし方をよりよくするために、共働きが上手くいくコツ【育児編】をご紹介します。

産後の夫婦関係、愛情に変化が起こりやすい

厚生労働省が日本の母子家庭を対象におこなった調査では、「こどもが0~2歳のときに母子家庭になった」という方が全体の3割を占めるという結果があります。

こどもが3~5歳の時に離婚した家庭を含めると、その数は全体の半数を超え、「産後2年以内」に離婚を決意するという、まさに「産後クライシス」のあらわれのように思います。

【参照元:「産後2年が別れ道!産後クライシスを乗り越えた夫婦に共通する3つの特徴」|産後夫婦ナビ】

待ち望んでいたこどもとの暮らしであるにも関わらず、夫婦関係は悪化していくという現実。産後2年以内に夫婦(特に女性側)の愛情が急速に冷え込む背景にには何があるのでしょうか。

産後1年以内の女性・男性を対象に、夫婦間コミュニケーションに関する調査の結果もみてみましょう。

【参照元:産後の夫婦間のコミュニケーションを調査|HoNote】

産後1年以内の男女に、「配偶者とのコミュニケーションへの満足度」「配偶者と子どもへの愛情度合い」に関する質問をしました。

その結果の図をみると、「配偶者とのコミュニケーションに満足している」のは女性よりも男性が多く、「配偶者より子どもに愛情を注いでいる」と思うのは、男性よりも女性の方が多い結果になっています。

また、男女問わず夫婦コミュニケーションに不満を感じている人ほど、配偶者よりも子どもに愛情を注いでいる割合が高いこともわかりました。

また、288組の妊娠中のカップルを対象にその4年間追跡した「配偶者への愛」に関する調査結果もリアルです。

【参照元:産後の夫婦間のコミュニケーションを調査|HoNote】

「配偶者を本当に愛していると実感している」人の割合は、こどもが成長に合わせ右肩下がりです。

特に女性にこの傾向が顕著にあらわれ、なんとこどもが2歳児になるころには約3割にまで減少することがわかりました。

産後の夫婦は、お互いの愛情度合いにギャップがあり、こどもの誕生を機に、夫婦間で考え方や行動にすれ違いが生じやすいように思える結果ですね。

妻が夫に求めること、夫が考える求められていることにはギャップがあった

さまざまな調査をみていくと、妻が夫に求めることと、夫が認識している求められていることには、差異がありそうです。

妻が夫に求めていること

【参照元:産後の夫婦間のコミュニケーションを調査|HoNote】

女性に対し「夫に求めていること」を挙げてもらった結果、下記が約3割の女性が思うトップ3でした。

  • 「こどもともっと遊んでほしい」 31%
  • 「帰宅時間を早めてほしい」 29%
  • 「こどものお世話をもっとしてほしい」 27%

共働き世帯の育児において死活問題なのが、保育園からの急なお迎えコールの対応。KIDSLINEが保育園送迎に関するアンケート調査を実施したところ、93%の高確率で保育園から急なお迎えコールがあるようです。

共働きで妻が夫にお迎えをお願いしたことがあると答えた人に、夫の返事内容を聞いてみると、「●時間後だったら行ける」と答えた夫が最多の40%。「行けない・ムリ」と断る夫が30%、「連絡が取れなかった」が7%という結果になりました。

「行けない・ムリ」という返事をもらった妻98人に、そのときの夫の本心に一番近いと思う項目を質問すると、「急なお迎えの調整はママの仕事だと思っている」が最も多く39.4%、「仕事の都合がつけば自分が迎えに行きたい」と「ノーと言っても妻がなんとかしてくれるという甘えの気持ち」が同率の26.6%という結果になりました。

夫婦間の不満の種は、こうした認識の差異・コミュニケーションのズレなどにあるかもしれません。

夫が妻が自分に求めていると思うこと

【参照元:産後の夫婦間のコミュニケーションを調査|HoNote】

一方で、男性に「妻が自分に求めていると思うこと」と質問した結果をみてみるとトップ3は下記項目でした。

  • 「妻の話をもっと聞くこと」 51%
  • 「妻の悩み・課題を解決してあげること」 35%
  • 「妻の行動を褒めること」 31%

上記の妻が夫に求めていることのトップ3と、ひとつも同じ項目がないという結果に。

やはり、夫婦間で想いのすれ違いが生じていることがわかります。妻は夫に積極的な育児参加求めているのに対して、夫は妻のサポートを求められていると感じているところに差異がありそうですね。

こうした考え方や行動にギャップがあるとせっかくの行動も裏目に出てしまいます。

認識のギャップをどうやって埋めていく?

妻は、妊娠・出産と自分の心や体が変化し母親としての自覚を持ちますが、夫は妊娠・出産を経験することができないため、父親になる自覚が妻よりも遅いといわれています。認識のギャップが生じてしまうのも無理はないのかもしれません。

では、どうやって認識のギャップを埋めていけばいいのでしょうか。

この点において、話題になった記事があります。2015年にハフポストUS版で投稿されたクリント・エドワーズさんが書かれた記事です。

この間、夜泣きする赤ちゃんをあやしながら夜を明かしたことについて妻と話し合いました。そのとき私はこう言ったんです。「少なくとも僕は、赤ちゃんが目を覚ましたら、付き合って一緒に起きてるよ。こんなことする男そんなにいないよね。感謝してほしいよ」って。

私は疲れていました。そう言ったのは「僕が夫で、君はラッキーだったね」という思いからでした。私は自分のことを平均以上の父親だと思っていました。

まだ朝の7時になったばかりで、妻のメルは、息子のアスペンを膝に乗せたまま椅子にもたれかかって、しばらく黙り込んでいました。眼は少し充血し、ポニーテールにした茶色の髪は乱れていました。彼女は、アスペンを引き寄せながら、私の言ったことについて考えているようでした。僕は、妻が(私の発言に)同意してくれると思っていました。私たちはよく、知り合いの父親たちが、赤ちゃんが目を覚ましても起きないよね、って話していたからです。

その父親たちは「赤ちゃんの面倒をみることは、母親の仕事」だと捉えていたのです。

でもメルは違いました。彼女は、足を組むと私の眼を見つめて言いました。

「そんなふうにいうのは、止めてほしいわ」

メルは当時、3人の子を持つ母であり、フルタイムの学生で、スクールボランティアとしても活動していました(子供たちが通う公立学校に通っていました)。

彼女は、キッチンのテーブルで背中を丸めて、教科書を右側において置いてキーボードを打ち、片方の足には、子供たちがはしゃいでまとわりついていました。

彼女は十分教育の役目を果たしていましたし、私の協力もありましたが、部屋を清潔に保ち、子供たちの身なりを整え健康に気を配り、(体調を崩したら)医者に連れて行き、スポーツや課外活動の送迎をし、食事を用意し、公共の場での行動に目を光らせる……そういったすべてのことに対し、時々プレッシャーを感じると漏らしていました。彼女は、学生であり母であり、子供たちの世話を一手に引き受けることに大きなプレッシャーを感じていたのです。……それなのに私は、夜中に赤ちゃんの面倒を見て、妻をちょっと手助けしただけで、寛大な父親として役割以上のことを果たしているとアピールしたのでした。

実際のところ、そのときの私は、そのことに気づいていませんでした。冒頭の発言は「自分がいかに結婚生活に貢献しているか気づいてほしいという私なりのアピールだったのです。父親として、私は家事や子育てにすごく協力的だと思っていました。仕事から帰って来たら部屋を掃除したり、夜中に起きて子供の面倒を見たり、協力しながら家事分担をやってきました。ですが、長年母親がするべきと思われていた仕事を自分がやっていることを「もっと注目してほしい、認めてほしい」と何となく思っていたのです。

メルが「止めてほしい」といったとき、私は襟付きのシャツを着て、スラックスを履き、右手にはランチが入った紫のバッグを持っていました。そして一瞬沈黙して、一歩下がってからこう言いました。

「どうして? だって本当のことだろ。僕は他の父親がやらないことをたくさんやってるし、いいヤツだと思わないかい?」

メルは、赤ちゃんを腕に抱いて立ちあがりました。上の子2人はまだ眠っていたので、起こさないように小声で喋りました。

「そんな言い方をされると、私たちが対等なパートナー同士だと思えないからよ。あなたが夜起きるたびに、あなたのご機嫌をとらなきゃいけない気持ちにさせられるわ。この子はあなたの子でもあるのよ」

それから私達はしばらく話し合いをしました。彼女は私が家事に協力的なのを感謝している一方で、私が何か素晴らしいことをしているような態度を取るのを嫌だと感じていたと話しました。実際私は、父親もすべきことをやっていただけなのです。

メルの言葉を聞いて、私は瞬間的にカッとなりました。いまだに昔ながらの”男女の役割分担”にとらわれている父親たちのリストを、彼女に見せたいと思ったくらいです。反論しようとしましたが、少し考えた後、取り返しのつかないことを言ってしまう前に出かけたほうがいいいと判断しました。

そこで、何も言わずに仕事に向かったのです。

会社に向かう車の中でも、私の怒りは収まりませんでした。

前回、皿洗いをした時のことを思い出していたら、普段は通勤に30分かかるところを20分で到着してしました。私は「皿洗いをしたら賞賛されるか、見返りがあるべきだ」と感じていたんだと思います。そして初めて、自分に「なぜそう思ったのだろう?」と問いかけました。私自身も一緒に食事をとったのですから。

次にカーペットに掃除機をかけたときや洗濯をしたときのことを思い出すと、そういった家事に対しても、同じように見返りを期待していたと気がつきました。そのとき突然、自分がいかに身勝手だったか思い知ったのです。

メルが家事や子供の世話に責任を持つべきだ、という考えが深く身に沁みついていて、子供に合わせて夜起きて妻を支えるといった些細なことでさえ、尊敬に値するはずだと考えていたのです。

車を止めてオフィスに歩いて行く途中、私の心は沈んでいました。

そして職場からメルに電話をかけました。「君が正しいよ。僕たちはパートナーであって、夜中に起きたからといって何かすごいことをしたかのように振る舞うべきじゃないね。もうあんなことを言わないよ」と謝ったのです。

メルは少し間、黙っていました。

そして言いました。「ありがとう」と。

【参照元:夜泣きする赤ちゃんの面倒をみた僕は、褒めてもらえると思っていた。|HUFFPOST】

この記事は多くの夫婦の反響を呼んだそうです。夫婦が対等なパートナーシップを築いて育児をしていくことがスタンダードであると教えてもらえる内容だと感じました。

この記事を通して、共働き世帯の育児におけるコツを考えてみましょう。

共働き世帯でうまく育児をする5つのコツ

夫に妻の産前産後のリアルを知ってもらう

夫は妊娠・出産時期に妻が経験する心と体に変化が起こりません。産むのは妻なので仕方がないことではありますが、当然、妻が妊娠・出産時期にどんな変化が生じているのか察することは難しいです。

だからこそ、夫には妻の心と体がどのように変化していくのか、夫婦間にどのような問題が生じやすくなるのか、など産前産後の知識を事前につけてもらうことで、妻のリアルを知ってもらうことがパートナーシップにおいて有効です。

たとえば、女性ホルモンによる心情の変化は、夫は妻が単純にイライラしていると感じる傾向にあるようです。母性行動を誘引する「プロラクチン」「オキシトシン」という女性ホルモンによって、自分の心に反してイライラしたり、心配したり、やる気を失ったりなど情緒不安定な状態になっていることに夫は気づいていないため、こうした状態になる可能性があることを知ってもらうようにしましょう。

夫に「しんどい」「大変」を伝えることは悪いことではない

こどもは夫婦ふたりの間に生まれた存在であり、育児における責任も負担も夫婦で分かち合うことは当たり前のことです。

たとえば、「数時間おきの授乳で体力が回復しない」「少しでいいから休みたい」など、家事・育児が大変だなと思ったときは夫に伝えるようにしましょう。

例えば、帰宅した夫に「今日は赤ちゃんがぐずる時間が多くてご飯を作れなかった」と伝えた場合、「先に言ってよ。スーパーに寄ってから帰ってきたのに」と夫は心の中で思ってしまいます。

こんなときは、夫が帰宅する前に「今日はこんな事情で晩ごはんを作れなかったから、何か買ってきてくれると嬉しい」とLINEやメールで伝えておくと、夫も対応がしやすくなります。

「こんな事態が起こる」という情報共有にもなるので、夫に子育てのリアルを理解してもらえるようになります。

対話をしてコミュニケーションの量を増やす

妻が大変なときは夫に素直に気持ちを伝えることがコツのひとつ。対等なパートナーシップを築くためにコミュニケーションの量を増やし、ギャップがあるならそれを埋めるために建設的な対話をしたり、解決する方法を一緒に考える時間をきちんと確保するようにしましょう。

日常のなかではなかなか顔を突き合わせで話をする機会がつくれないかもしれませんが、問題が起こった週末の1時間は夫婦で顔を突き合わせてコミュニケーションをとりながら、解決方法や決めごとを作ったり、ふたりのありたいパートナーシップについて話し合いましょう。

1日のスケジュールを共有し合う

保育園のお迎えコール問題でお伝えしたように、お迎えコールがきたら夫婦で解決する必要があります。そのためにも、夫婦で1日のスケジュールを毎朝共有し合って、急なお迎えコールがきたらどちらが迎えに行くかを確認しておきましょう。毎朝話し合う時間をとることができればベストですね。

保育園に提出する連絡帳がある場合は、「今日のお迎えコールは○○にお願いします」と書いておくのも効率的ですね。お迎えにどちらが行くかのやり取りをする時間がなくなり、スムーズに迎えに行くことができます。

また、相手の帰宅時間も事前にわかっていれば、スケジュールを立てることができますし、不安に感じたりやイライラしたりする気持ちを抑えられるかもしれません。

便利ツールを活用する

育児を楽にするために便利ツールを活用することもおすすめします。1日のタイムスケジュールをLINEで共有している夫婦もいらっしゃると思いますが、便利なアプリがあるのでぜひ活用してみてください。

TimeTreeは、スケジュール共有アプリです。共働き世帯の場合、1日のスケジュールを見える化しておけば、急な事案にも対応することができそうです。これ以外にも保育園の行事を入力して忘れないようにすることもできます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

育児という新しい役割が増えると、夫婦間で考え方や行動にギャップが生まれ、その不満感から愛情度が低くなる傾向がわかりました。

こうしたギャップを埋めていかないと、共働き世帯の育児は、どちらかが何かを諦めなければならなくなります。

結婚によって芽生える感情や責任もありますが、こどもが生まれて育児に直面すると、結婚したときの夫婦よりも夫婦のあり方や関係を考える必要があるようです。

どちらかが何かを諦めなくてもいいように、上手くいくコツを活用しながら仕事も家庭も両立していけることを応援しています。