もあキャリ

労働時間、適正ですか?職種別でみる女性の労働時間満足度ランキングを考察

長時間労働是正に対する動きから、少しずつ日本の労働時間は減少しています。

しかし、これは非正規社員をはじめとする短時間労働者の増加による結果であり、現状はまだフルタイム社員の労働時間は長いままのようです。

週5日勤務の正社員とした場合、望ましいと思われる月間労働時間は160時間以上180時間未満というデータもあります。

みなさんの月間労働時間と比較するといかがでしょうか。

今回は、女性の労働時間の満足度を職種別にまとめてみます。

望ましい労働時間は何時間?

望ましい労働時間は160時間以上180時間未満

【参照元|リクルートマネジメントソリューション

リクルートマネジメントソリューションが労働時間に対する調査を実施し、月間200時間以上、月間労働時間160時間以上200時間未満、月間労働時間160時間未満の3群にわけて、労働時間に対する意向を質問しています。

結果をみてみると、労働時間が長いA群で71.4%、B群で42.2%、C群で32.9%が「もっと短い方が望ましい」という結果になりました。

【参照元|リクルートマネジメントソリューション

また、希望とする労働時間を質問したところ、望ましいと思う労働時間は「160時間以上180時間未満」だと考える人の割合が多いことがわかります。

1日8時間労働×週40時間労働で計算すると月間160時間労働になることから、残業を望まない人が多いと考えられますね。

余裕のある生活がしたいけど、仕事量が多くて実現できない

【参照元|リクルートマネジメントソリューション

「労働時間がもっと短い方が望ましいと思う理由」を質問したところ、A~C群ともに「もっと時間的に余裕のある生活をしたいから」という声が多い結果でした。

労働時間の長いA群では「心身の疲労が限界に達している、達しつつあるから」という理由も見られます。

平均的な労働時間であるB群では、「他にやりたいことがあるから」短くしたいという声が多く、もっとも労働時間の短いC群では「今の勤務先や仕事が好きではないから」というネガティブな意見が多い結果に。

現状の労働時間を改善したい理由は、現状の労働環境によって顕著に差が生まれるようです。

【参照元|リクルートマネジメントソリューション

また「労働時間を短くできない理由」についての質問では、A~C群ともに「仕事量が多いから」が最多。

A群では、次いで「突発的な予定、相手の都合」「締め切りや納期にゆとりがない」「高いノルマ・目標」などの原因が続き、仕事の特徴や目標設定に関する項目が多い結果になりました。

一方B群では、「自分で労働時間を決められないから」が34.7%と、働き方の自由度に関する項目があがっています。

C群では、「自分で労働時間を決められないから」と同率で「給料が減ると困るから」が29.2%と、報酬面に関する項目が多い結果でした。労働時間を短くしたいという思いもありながら、報酬は維持したいという希望がうかがえます。

女性の労働時間満足度が高い職種とは

全体を通して、希望する労働時間は160時間以上180時間未満と残業を望まない傾向があるものの、個人で労働時間を解消できるわけではない、という現状がわかりました。

それでは、現状の労働時間に満足しているのは、どのような職業の女性なのでしょうか。

ここでは、dodaが実施したアンケート(※)をもとに、女性の「労働時間の満足度」を職種別にみてみましょう。

(※)現在就いている職種に対する満足度を「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の5つの指標別に、100点満点で回答した結果。

職種別 労働時間の満足度ランキング20

1位|英文事務アシスタント・通訳・翻訳(アシスタント職)

点数 コメント
88.3点
  • 残業がなく、自分のペースで作業できるから
  • 土日休みで、有給休暇も取りやすい

2位|営業企画・経営企画・事業企画・新規事業開発(企画職)

点数 コメント
80.6点
  • 繁忙期はあるが、働き方改革に取り組んでいるので
  • 残業をなるべくしない方針で、休暇も取得しやすい

3位|素材・化学・食品系品質管理・品質保証(技術職)

点数 コメント
79.5点
  • 時短業務で、いろいろ考慮してもらえている
  • 残業がなく、働きやすい

4位|人事アシスタント(アシスタント職)

点数 コメント
76.8点
  • 休暇が取りやすく、働く環境が良い
  • 周囲の理解と在宅勤務制度で、育児中でも働きやすい

5位|秘書・受付(アシスタント職)

点数 コメント
75.7点
  • 残業が少なくワーク・ライフ・バランスが取れている
  • 育児中で時短勤務だが、周囲の理解がある

6位|貿易事務アシスタント(アシスタント職)

点数 コメント
75.5点
  • 休暇が取りやすく、働きやすい
  • 勤務時間の希望を聞いてもらえる

7位|医療系分析・評価・品質管理・品質保証(技術職)

点数 コメント
75.3点
  • 残業がなく、定時に退社できる
  • スタッフ同士の理解があり、有休が取りやすい

8位|人事(企画職)

点数 コメント
75.2点
  • 端末のログ管理で労務管理がしっかりしている
  • 長時間労働にならない仕組みがある

9位|テレマーケティング・カスタマ―サポート・コールセンター(企画職)

点数 コメント
74.9点
  • 残業がなく、適切に有休も取ることができる
  • 育児中で時短勤務。残業の配慮をしてくれるから

10位|広告宣伝・商品企画・サービス企画(企画職)

点数 コメント
74.8点
  • 仕事内容や時間の使い方を個人に任せてもらえるから
  • 休みやすい環境にあり、残業もない

11位|経理事務・財務アシスタント(アシスタント職)

点数 コメント
74.1点
  • 繁忙期と閑散期が分かりやすいので、メリハリがある
  • 余計な残業がなく有休が取りやすい

12位|システムエンジニア(技術職)

点数 コメント
73.9点
  • 残業が集中しても、代休や手当はしっかりもらえる
  • フレックスで時間調整でき、仕事の量もちょうどいい

13位|金融事務(アシスタント職)

点数 コメント
71.4点
  • 「残業しないほうが仕事ができる」という風土がある
  • 残業は減る傾向にある。休日は完全に確保されている

13位|総務アシスタント職(アシスタント職)

点数 コメント
71.4点
  • 全社員、残業ゼロで一斉に退社できるから
  • 完全週休2日制で、有休も比較的取りやすい

15位|営業事務・アシスタント(アシスタント職)

点数 コメント
70.7点
  • 休みたい時は、希望すれば、ほぼ確実に休める
  • 週休2日制で、残業もほとんどないから

16位|薬事(専門職)

点数 コメント
70.2点
  • 効率よく仕事をすれば残業はほとんどない
  • 残業がなく、土日祝休み

17位|銀行(営業職)

点数 コメント
70.0点
  • 労働組合がしっかりしており、休みも取れる
  • 働き方改革で自分の時間ができた

18位|マーケティング・広報アシスタント(企画職)

点数 コメント
69.3点
  • 有休の申請がしやすい
  • 時短勤務で残業はゼロに近く、休暇も取りやすい

19位|一般事務・アシスタント(アシスタント職)

点数 コメント
68.9点
  • 定時に出社し、定時に退社できる
  • 残業も休日出勤も自分がやりたい時だけやれば良い

20位|素材・化学・食品系研究・開発(技術職)

点数 コメント
68.7点
  • 時短勤務を活用させてもらっている
  • 裁量労働制だけど、休日は必ず取れる

満足度平均68.4点、アシスタント職が半数

労働時間への満足度が高い20職種をご紹介しました。

満足度の平均は、100点満点で68.4点で、約7割が満足していることがうかがえます。

職種においては、アシスタント職が9職種、企画職が5職種、技術職が4職種、営業職・専門職がそれぞれ1職種ランクインしていて、アシスタント職の満足度が高い傾向があるようですね。

アシスタント職は、残業が少ないことや休暇の取りやすさ、企画職や技術職は、仕事のコントロールのしやすさが満足度につながっていると考えられます。

また、長時間労働の是正や働き方改革を国を挙げて取り組んでいることから、残業時間の削減や休日取得の推進に取り組む企業が多いこともあり、効果として現れているのかもしれません。

最後に

いかがでしたでしょうか。

現状の労働時間、望ましい労働時間やその理由、短くできない理由のデータから、希望する労働時間は160時間以上180時間未満とほぼ残業なしの労働時間を希望する意見が多くあるようでした。

また、仕事量が多く、自分で労働時間をコントロールできないという理由から、実現できていない現状が浮き彫りとなっています。

今回のデータやランキングはあくまでも一例に過ぎませんが、職場や仕事そのものへの満足度によって、望ましいと思う労働時間に対する意見も変わります。

企業と個人にとって持続可能な働き方ができるような取り組みによって、より満足度があがることを期待したいです。