
INTERVIEW
こんにちは。モアキャリー編集長の藤本です。
【編集長がいく!働き方改革リサーチ】の第7弾は、前回ご紹介した『ショートタイムテレワーク』に引き続きフォーカス!
今回は、実際にショートタイムテレワークを活用して勤務し、ライフスタイルに合った自分らしい働き方を実現した有馬さんへのインタビューをお届けします。
超短時間でも自分のスキルを活かし、遠隔でも就業できる『ショートタイムテレワーク』。
ショートタイムテレワークの取り組みに出会うまで、勤務中の1週間スケジュールなどをお伺いしました!
Contents
ショートタイムテレワークとは、自宅や自宅付近のワーキングスペースで遠隔の勤務を可能にする新しい働き方のことです。
前回の記事では、下記のように紹介しています。
「子育てはひと段落。仕事をはじめたいけどブランクがあって自信がない」
「フルタイム勤務をしていたけど結婚を機に退職。改めて仕事をはじめるきっかけがほしい」
このように、子育て中や家族の都合で退職してしまった女性を対象に、新しい働き方を提案し、実用化に挑戦する取り組みが進められています。
「超」短時間の遠隔勤務・ショートタイムテレワークのプロジェクトに注目!【編集長がいく!働き方改革リサーチ】
【編集長がいく!働き方改革リサーチ】の第6弾は、子育て中の女性などの時間に制約のある方々が、超短時間でも自分のスキルを活かしてテレワークで就業できる『ショートタイムテレワーク』に注目。ヨコハマSDGsデザインセンター・ソフトバンク・向洋電機土木・東急による協働プロジェクトメンバーへインタビュー。
今回は、トライアルにてショートタイムテレワークを活用し超短時間の働き方を実施された有馬さんにお話をお伺いしました。
これまでのご経験や、有馬さんが実現したかった働き方、ショートタイムテレワークでの勤務中のスケジュールなどにも注目です!
有馬 知子さん|第1弾トライアル ショートタイムテレワーカー
第1弾のショートタイムテレワークトライアル時にワーカーとして参画。夫、息子(9歳)、娘(6歳)の4人家族。結婚を機に専業主婦に転身するも、それまでは外資系企業で仕事中心のライフスタイルを選択。現在はショートタイムテレワーカーとして、ソフトバンクのCSR統括部 コミュニケーション課における広報サポートをおこなっている。モットーは「一期一会」。
ショートタイムテレワークのトライアルには、どんな経緯で応募されたのですか?
有馬さん実はちょうど、今の自分のライフステージに合わせた自分らしいライフスタイルを保ちながら、その上で働ける方法はないのかな?と模索していたんです。
その時にこのチラシがポストに入っていて、見た瞬間に「自分にぴったり!」って。
今、主人の仕事の関係で郊外に住んでいるのですが、自分の好きなこの土地で子育てをしながら仕事をしたいとずっと思っていたんです。
だから、やっぱり「通勤はしない」という選択をとりたい。こどもとの時間を優先していたいと思うと、勤務も短時間であればうれしい。
そうすると、ショートタイムテレワークで実現できる働き方がぴったりだなと思いました。
通勤0分で、どこでもドアのようにキーボードをポチっと押せば、すぐにオフィスとつながる。そうした意味で、自分が大切にしたいものの優先度を変えることなく、無理せず働ける方法だと思いました。
こどもと過ごす時間を大切にしたいという気持ちが、有馬さんの中では大きかったのですね。再度仕事をはじめたいと思ったのはどんな理由からだったのですか?
有馬さん私自身は結婚を機に仕事を辞めて、専業主婦で子育てをしてきました。2人のこどもに恵まれ、日々本当に忙しく過ごしてきたのですが、ふと気づけば仕事を離れてもう10年も経つなと。
結婚前は、広告代理店と外資系企業でブランドマネージャーの仕事をしていて、国内外の出張も頻繁にあり、残業もあたり前。都心部で会社から歩いて帰れる場所に住み、とにかく仕事に邁進する、そんなライフスタイルを自ら選択していました。
でも結婚を機に郊外に住むことになって、同じ働き方がしたいかと自分に問いかけた時に、仕事中心のライフスタイルよりも家庭を優先したいという気持ちが強いことに気づいて。
ライフステージの変化とともに選択したいライフスタイルも変わるものなんだと思いましたね。
専業主婦としてのライフスタイルを選択して、下の子が幼稚園に入園した頃、育児から少し解放され時間に余裕ができて「また働きたい」と思うようになったんです。
「また働きたい」と思った時に、どんな仕事がしたいという希望はあったのですか?
有馬さんそうですね、仕事の内容がなんでもいいのかと言えばそうではなくて。
前職のように「常に自分に知的負荷をかけながら、自分らしさを発揮できる仕事がいいな」と思っていて。
ショートタイムテレワーク期間では、実際に所属するCSR統括部のSNS記事作成や、広報ニュースの企画業務をおこなっていました。
業務に必要なパソコンやスマートフォン、タブレットなども貸与いただけたので、仕事環境としては不自由なかったですね。
勤務中は、常に一緒に仕事を進めるオフィスのメンバーとWeb会議システムを通してつながっているので、仕事を進める上でも特に大きな支障はありませんでした。
通常のテレワークですね!1日のスケジュールはどのような流れだったのですか?
有馬さん火曜日と木曜日の週2日、休憩1時間を含む9:30〜14:30で勤務していました。1日4時間、1週間で8時間勤務です。
私の場合、朝9:00頃にこどもを幼稚園のバスに乗せ、9:30から勤務開始。お昼休憩のタイミングで、自分の昼食とその日の夕飯をつくって、家事を少しこなします。
そして休憩明けの13:00から14:30まで勤務。ちょうど15:00には幼稚園からこどもがバスで戻ってくるので、お迎えをしてから自宅の目の前の公園で17:00くらいまでずっと遊んでいます。
自宅に帰ってきてからは、お昼に準備しておいた夕飯を家族で食べる、というスケジュールです。
本当に隙間の時間でがっつり働いている感じなのですね!
有馬さんそうですね、こどもを預けることもなく、隙間でがっつり(笑)
ショートタイムテレワークプロジェクトにおける試験運用のトライアルがはじまった2019年3月から8月までは週2日8時間で勤務していたのですが、検証期間終了後に、所属部署から「ぜひこのまま継続して働いてほしい」というお声をいただけて。
今では、週4日の16時間勤務をしています。水曜日はこどもが早く帰ってくるので休日にして、月、火、木、金の週4日ですね。
私以外にも、同じタイミングでショートタイムテレワークを実施した方が5名いらっしゃるのですが、みなさん継続が決まっていて、私のように勤務時間も増やしているようです。
まずは無理のない範囲ではじめてみて、実績になり、自信になり、ゆっくり仕事のブランクを埋めていく。ライフスタイルに合わせて、スモールスタートから少しずつステップアップできたことも、ショートタイムテレワークの仕組みにとても助けられたと思っています。
実際ショートテレワークを実施してみて、有馬さんご自身は、このプロジェクトについてどのようにお考えですか?
有馬さんSDGsの一環として、持続可能な女性の活躍の仕方を体現する素敵な取り組みだと思います。
私が結婚前に携わっていた仕事では、大企業で20名ほどの人をまとめてプロジェクトマネジメントをしていたんですね。ただ、オフィスで直接人の調整をおこなったり、海外に対しても、電話会議だけでなく現地に出向かなくてはならなかったり、時代背景もありますが、どうしても遠隔ですべてを実行することは難しく、自分自身の体を職場に置いておかなければなりませんでした。
今では、同じ仕事であっても、業務を細分化して、機能ごとに切り出す風潮がありますよね。働き手としても、業務と自分の強みをマッチングすることができ、テレワークで働く選択肢も増える。
ひとりひとりが生産性を顧みずマルチタスクだった働き方から、スキルにあったシングルタスクを積み上げる働き方に変化しているように思います。
ショートタイムテレワークは、こうした変化に見合った持続可能な働き方だと思いました。
特に出産や育児などのライフイベントを経験した女性にとっての効果は大きく、早くスタンダードな働き方になるといいなと思います。
今でこそ、女性の出産後の復職や時短勤務もある程度スタンダードな選択肢になりましたが、少し前まではそうではなかった。職場復帰しても、「どうせまたすぐに産休に入るんでしょ」と戦力外に見なされ、望んでも責任ある仕事を任せてもらえなかったという悲しいお話も聞いたことがあります。
自分の理想とするライフキャリアスタイルを実現するための方法や情報に出会えていないだけで、「今改めて、積極的に仕事していきたい」と考える女性は、実はものすごく多いかもしれませんね。
有馬さん確かにそうですね。
ショートタイムテレワークプロジェクトの第2弾トライアル説明会でも、育児の関係で一度仕事を辞めてしまったけど、できるなら「ずっと社会とつながっていたい」と熱い想いをお持ちも方もいました。
私も娘がいるので、今このプロジェクトに参加したことをきっかけとして、30年・40年後、娘が大きくなる頃には、もっともっと女性がいろいろな事業・働き方・仕事を選択できる世の中にできたらと思っています。
有馬さん、改めて素敵なお話をありがとうございました!
今回は、前回から引き続きショートタイムテレワークの取り組みにフォーカスしました。
実際にショートタイムテレワークをきっかけに、今選択したいライフスタイルの中で自分らしい働き方を見つけた有馬さん。
そして、有馬さんと同じくプロジェクトの実証実験トライアルが終わったあとでも、職場に必要とされ、少しずつ仕事に関わる時間を拡大し、活躍の場を広げているみなさまの姿に、ワクワクする気持ちを感じずにはいれません。
ライフイベント真っ最中のみなさまも、これからいつかのために計画中のみなさまも。
ぜひこうした取り組みがあることを知っているだけで、自分らしく働きたいと考える時に役に立つかもしれません。
自分がおかれている状況・ライフステージによって大切にしたいものが変わるのは当然のこと。その時々で、自分らしい選択ができるように、アンテナ高く取り組んでいきたいですね!
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