INTERVIEW

Style#01|ライフイベントの変化に合わせてキャリアチェンジ

女性がそれぞれの志向・ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる世の中。

Style企画では、事業内容や雇用条件ではなく、ひとりひとりの働き方や志向性をもとに、女性が転職活動やキャリアを考えるきっかけづくりができればと思っています。

そんなStyle企画の第1弾は、微細藻類のミドリムシ(ユーグレナ)を活用して、 ヘルスケア事業、エネルギー・環境事業を展開している、東証一部上場企業の株式会社ユーグレナで働く大湖菜央子さんにインタビュー。

結婚を機に転職し、出産を機に営業職にキャリアチェンジをするなど、ライフイベントにあわせてキャリアをつくってこられた大湖さんの「はたらくスタイル」をお届けします。

結婚を機に転職。大切にしたことは、キャリアアップより長く働けること

--大湖さんはどういった経緯で転職活動をされたのですか?

大湖さん新卒として入社して2年間は、名古屋にある、幹細胞に着目した皮膚科学研究をしている化粧品会社で研究職として働いていたんです。

大学院まで通っていたので、24歳で就職したのですが、転職を決意したのは26歳。

実は、この1社目の会社で6歳年上の今の夫と出会い、お付き合いをしていたのですが、当時彼はより自由に研究ができる環境に転職を希望していたんです。

また、年齢的にも結婚を視野いれてくれているのも感じていて。

私自身は、結婚前提でお付き合いをはじめたので、彼と一緒に、お互いの出身地である関東での転職を決意しました。

今思えば、入社2年で転職というのは、だいぶ早いスパンでキャリアチェンジを考えることになったな、と感じます。

--ライフイベントに合わせて転職されたんですね。その時は、どんな軸で会社を探したのですか?

大湖さん「キャリアアップしたい」というよりも、「長く働き続けるためにキャリアを断ちたくない」という気持ちが強かったので、出産・育児などのライフイベントなどを考え、ワークライフバランスが保てる企業で、かつ、自分が取り組んできた研究が活かせることを軸に会社探しをしていました。

でも実際は、幹細胞を事業として展開している企業は多くなく、大学の研究補佐や研究職の派遣企業をメインに検討するしかなくて。

そんな時、夫の転職先が先に決まり、勤務先が横浜になったんです。「彼が横浜勤務になるのであれば、私も横浜周辺がいいのかな」と思うと、さらに転職先の選択肢がしぼられてしまって。

転職先としてユーグレナに出会えたのは、実は夫のおかげ。

私の研究分野を理解してくれていたこともあって、「ユーグレナという会社でこんな募集をしているよ」と、募集要項を持ってきてくれたんです。

募集要項には、「ヒト細胞や幹細胞の取り扱いや機能性物質の評価の経験がある人」と書いてあり、まさに私が研究していた分野だったし、研究所は鶴見にあったので、すぐに応募を決意しました。

--素敵な出会いですね!ユーグレナでは、やりたい研究も、叶えたい働き方も実現できそうだったのですか?

大湖さんそうですね!この会社であれば、仕事と家庭を両立できると思ったんです。

また、面談してもらった研究職の社員の方も、とても自由な発想でイキイキとお仕事されていて、話しているだけでもワクワクする感覚がありました。

志望意欲は高まる一方、不安に思うこともありました。それは、2か月後に結婚の予定があったこと。これから結婚・出産を迎えるかもしれない社員を採用することに対して、経営陣は懸念されるのではないか、と思いました。

でも、私自身はライフイベントがあっても仕事を続けていける会社で働きたいと考えていたので、その気持ちはきちんと伝えたかったですし、実際に実現できるのかどうかも知りたかったんです。

だから、最終面接では、社長と副社長に「結婚する予定があって、今後出産・育児も経験したいと考えています。でも、しっかり復職して仕事を続けていきたいと考えていますし、それができる環境であることを大切にしています」と正直に伝えました。

そんな私の気持ちを打ち明けたところ、社長も副社長も前向きにとらえてくださり、「30代のメンバーが多く、産休や育休を取るメンバーも増えてくると思っている。みんなが働きやすい環境になるようにいろいろ意見を出してほしい」という言葉をかけていただいたことは今でも心に残っています。

とても嬉しかったし、安心もできました。これをきっかけに「ユーグレナに決めよう」と思ったことを、今でも鮮明に覚えています。

ライフイベントがあっても、仕事を続けたい。仕事を通して得られるものは大きいと思う

--長く仕事を続けたいからこそ、譲れなかった働き方へのこだわり。「ライフイベントがあっても仕事を続けたい」と思うのは、どうしてですか?

大湖さん仕事には「やりがい」があるから。仕事を通して「社会・会社に貢献している」と思えることは、やりがいでもあり生きがいでもあるのかもしれません。

仕事をしていると、当然悩むこともあります。しかし、仕事で悩むこともまた、自分の成長につながっていると考えています。

ちなみに、ライフイベントがあっても仕事を続けていくために、夫にもしっかり相談しています。

先ほどもお伝えしたように、夫とは前職で知り合ったのですが、研究者としてとても尊敬する先輩でした。研究が好きで、毎日のように研究の話を楽しそうにしているんですよ。

それを見ていると、私もやりたいことをやりたいけれど、夫にもそうしてほしいと思っていて。

だから、夫には「あなたがしたいことをしてください」と伝え、「私もできる範囲内で、好きなように仕事をさせてもらいます」と、気持ちを伝えています。

好きな仕事を続けられることを、お互いに感謝し合うことが大切かもしれないですね。

--共働きでも夫婦関係がうまくいくポイントなのかもしれませんね!ご出産後の復職はスムーズだったのですか?

大湖さん復職するつもりで産休・育休に入ったのですが、実際に直面すると不安でいっぱいでした。

戻る職場に関しては、これっぽっちも心配はなかったのですが、「これだけ長く仕事に携わらない期間があって、本当に仕事ができるのか、生活も両立できるか」という点が不安でならなかったです。

でも、復職1日目でそんな不安は解消されました(笑)。

「帰ってきてくれてよかった」という言葉をたくさんかけていただいたので、「不安に悩まされるばかりではなく、努力していこう」という前向きな気持ちになれたことを覚えています。

「実験の技術が衰えていないか」という不安もあったのですが、これも1週間程度で少しずつ勘が戻ってきたので安心しました。

復帰後2か月でキャリアチェンジ。新しい仕事でも、ユーグレナなら不安はない。

--研究職で復職されたんですね!今は営業職と伺ったのですが、いつのタイミングでキャリアチェンジされたのですか?

大湖さん実は、育休から復帰して2か月目で営業職にキャリアチェンジしているんです。

妊娠を機に実家がある埼玉に引越したのですが、通勤に1時間40分もかかるようになってしまって。

復職はスムーズにできたものの、こどものお迎えや家事を両立する生活では、さすがに1時間40分の移動時間には辛いものがありました。

「通勤時間が長いから、いずれ大変になりそうだ」と人事に相談したところ、上司から「いろいろ検討してみたんだけど、今後のキャリアのことを考えて、田町オフィスでの営業職にチャレンジしてみないか」という提案をいただいたんです。

学生の時から一貫して理系だった私に「営業なんて、できるのかな?」という戸惑いを感じずにはいられなかったのですが、「この会社であればどの部署で働いても大丈夫だ」と思えたのも事実です。

というのも、本社で勤務する社員もみんな元気で明るく、細かい仕事内容までは把握できなくても、とても良い雰囲気で仕事をしていることを知っていました。

経営陣も「ダイバーシティが当たり前」という考え方を持っていますし、ユーグレナは考え方が柔軟な人が多いので、新しい部署で、新しい仕事をするにあたっても安心だと思えたんです。

営業職へのチャレンジも、不安よりも期待が大きかったですね。

--それでも、復職後すぐに未経験職にチャレンジするのは大変そう…。初めて営業職に挑戦する中で、戸惑いはなかったのですか?

大湖さん営業へ異動してすぐは、勝手もわからず、仕事を覚えるのに必死でした。

研究職の時にはそれなりに経験もありましたし、自分の責任範囲も明確で、その中で自由に仕事をさせてもらっていたのですが、こと営業に関しては「自分はいったい何をやればいいのか」というところからはじまりました。

営業は、お客様と一緒に形にする仕事。自分の考えより、お客様の要望や考えが尊重されることが一番の違いで、戸惑いだったかもしれません。

今は、営業職の仕事を通しても、研究職とはまた違ったやりがいを感じています。

私が所属しているOEMの製品を担当する部署では、お客様と協力し商品開発をしています。

たとえば、基礎化粧品を扱っているお客様から「こういう商品が欲しい」というご相談を受ければ、「それなら、こんなコンセプトにしてみませんか?この成分を使うと効果がでます!」というように、自分なりに考えた提案をします。

これには、前職の仕事も、ユーグレナでの研究職での経験も活かすことができて、研究職だったからこその幅広い知見を提案につなげることができます。

また、研究職では成果が形になるまでにとても長い時間を要します。それでも商品として形になる瞬間には、大きな達成感があるのですが、営業だと自分の努力は会社の売上としてダイレクトに反映されます。

この点は、「会社に貢献したい」という気持ちが強かった私にとって、大きなやりがいになりました。

生活スタイルに合わせて、キャリアチェンジしたとしても、また新しいやりがいを感じながら仕事ができているので、これもうれしいことですね。

--新しい仕事には、新しいやりがいがあるのですね。日々の家事・育児を両立する中で、仕事において心がけていることはありますか?

大湖さんお客様のためにも「周りに相談する、協力をお願いする」ことが私なりの仕事に対する責任かなと思っています。

時短で勤務をしているため16時には終業ですが、お客様の都合によっては18時ころに電話が鳴ることもあります。対応できる時には電話も応答するのですが、難しい時は翌日に対応したり、メールで返答したりと、うまく調整しています。

しかし、急ぎの要件だった場合は、他の方に代理で対応してもらわなければいけないことも。

お客様に極力迷惑はかけたくはないですし、無責任なこともできません。周りの方にも案件の進捗を報告・相談するなどして、自分ひとりだけで仕事をしないように心がけています。

今度、営業職で2名復職される予定もあるので、その方たちが気兼ねなく働ける土台をつくるためにも、バリバリ仕事をし過ぎないことも心がけています!

ライフイベントごとに価値観は変わる。その時々で、自分が一番大切にしたいことを明確に。

--ライフイベントを機に転職やキャリアチェンジをするなど、新しいことにチャレンジする時の、大湖さんの決断ポイントはなんでしょうか?

大湖さんまず自分の現状を客観視し、その上で「今の私が何を一番大事にしているか」をはっきりさせることが決断時のポイントだと思っています。

社会人になる就職活動では、「会社に貢献したい」という気持ちが一番でした。

結婚してからは「家族を大事にしたい」というのが一番です。

その時々で一度立ち止まってみて、自分の中での優先順位を明確にすることが、一歩前に踏み出すパワーになるんですね。

それでもチャレンジの初期には、もやもやした期間が一か月くらいあるものなので、ひとりで抱えこまず、誰かに相談するときもあります。必ずしもひとりで決断してばかりではないですよ。

出産・育児というライフイベントを望むなら、女性の場合、どうしても何かを犠牲にしなければいけない時期は必ずあります。

その時点で、自分が何を一番大事にしているのかは、時間をかけてでも考えた方がいいなと思っています。

私のように、自分の身の周りの変化によって、大切にしたいものも変わるかもしれません。

このような気持ちの変化を、素直に上司や人事に伝えることができるユーグレナの社風には、とても感謝しています。

「こどものことを考えて、こういう働き方をしたい」と相談をすると、「どうやって実現していこうか?」と一緒に考えてくれる方が多いので、私もそれを実現するためにもっと頑張ろうと思えるんですよね。

--とても素敵な社風ですね!大湖さんは、今後のキャリアをどのように描いていらっしゃいますか?

大湖さん今後のキャリアとしては、このまま営業を続けたい気持ちもありながら、研究職に戻ってみるのもいいかなと考えているところです。

研究職のときは研究職の人としか関わりがなかったので、最近は、相互理解を深めるために研究職と営業職のメンバーを連れてランチにいく機会を積極的につくるようにしています。

このように職種間のパイプ役になっていると、両職種を経験した私だからこそ、会社に貢献できることもあるのではないかとも思うんです。

営業のノウハウをもった研究者は少ないですし、営業を経験してお客様のニーズに寄り添っていたからこそ、研究で活きることもあると思っています。

今は目の前の仕事が好きですが、またタイミングがきたら、私の中の「一番大事にしたいこと」に耳を傾け、周りと相談しながら、長くキャリアを積み上げていきたいと考えています。

編集部より

キャリアアップだけがキャリアではない。ライフイベント経て変化する「働き方」もキャリアになる。

株式会社ユーグレナの大湖菜央子さんの「はたらくスタイル」をご紹介させていただきました。

取材させていただいて感じたことは、働くママは短い時間の中でパフォーマンスを出したいと思ったり、育児以外のやりがいを仕事で実感したいと思ったりと、それぞれの想いをもって仕事をされていらっしゃいます。

そうなると、「成果を出さないと!」「全部自分でやらないと!」「できないと思っても、できると言わないと!」と考えがちで、時には自身の首をしめてしまうこともあります。

しかし、大湖さんは「周りに相談する、協力をお願いする」と、お話されていたことが印象的でした。

お客様にも、会社に対しても、そして家事・育児に対しても、きちんと向き合いたいと思うからこそ、仕事を滞りなく進めていくためのひとつの大事な考え方。

また、新卒のとき、結婚したとき、こどもができたときで大事にしたい軸に変化が起こったとしても、そのときそのときの気持ちに正直に向き合い、大切なものを大切にできるように会社と話し合おうとする姿勢は、決して独りよがりではなく、むしろ「仕事を続けていきたい」という想いの強さのあらわれですね。

そうして実現した働き方が、自分にとっても周りにとっても気持ちのいい働き方であり、「長く働きつづける」ための方法であり、強いてはキャリアにつながるのではないでしょうか。

大湖さんの働き方や考え方を通して、ユーグレナという会社には多様性は当たり前であり、みんなで協力し合いながら、ひとりひとりの働くを実現しようという考え方がベースにある社風が根付いていることがうかがえました。

大湖さんの「はたらくスタイル」を通して、みなさんの働き方やキャリアを考えるきっかけになればうれしいです。

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