
INTERVIEW
女性がそれぞれの志向・ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる世の中。
Style企画では、事業内容や雇用条件ではなく、ひとりひとりの働き方や志向性をもとに、女性が転職活動やキャリアを考えるきっかけづくりができればと思っています。
Style企画の第ニ弾は、創業時よりモバイル、インターネット領域を中心に、今でも多岐にわたる領域で新しい事業を生み出し続ける、東証一部上場企業の株式会社ディー・エヌ・エーで働く大西絵満さんにインタビュー。
音楽業界から未経験のIT業界に転職。社内でさまざまなキャリアチェンジを実現するとともに、社外では資格を活かした活躍の場をもっていらっしゃいます。
ライフイベントを通して、いかに成果をあげながらキャリアを築くのかを考えて実践されてこられた大西さんの「はたらくスタイル」をお届けします。
大西 絵満さん|株式会社ディー・エヌ・エー ヒューマンリソース部 キャリア採用部グループマネージャー
2009年 DeNA中途入社。大学で臨床心理学を学んだ後に、音楽メディア企業での営業職やアーティストマネジメントを経験。DeNAに入社後は企画・営業、新規サービス立ち上げ、ソーシャルゲームのプロデューサーを経て、人事に異動。人事ではHRBP、リソースアロケーション、組織開発、人材育成から、キャリア採用のマネージャーと幅広く担当している。また、現在はEAPメンタルヘルスカウンセラーとして社内外の就業者支援を実施、2017年には社内に「キャリア相談室」を立ち上げ従業員の自律的なキャリア開発支援をおこなっている。
大西さん前職は音楽業界で仕事をしていたのですが、もともと志望して入った業界だったし、やりたいと思っていた仕事をさせてもらっていたんです。
でも、目の前の仕事を頑張るあまりに体調を壊して入院したことがあって。
「どんなに楽しくても身体を壊してしまうほど仕事をして、得られるものはなんだろう」と思いながら、「そもそも自分はなんのために仕事をしたいのか」と考えるようになったんです。
その時、ふと就職にあたり地方から上京する選択をした理由を思い出したんです。
「社会の中で、自分自身がどのくらい通用するのかを試すために、わざわざ上京してきたんだった」って。
前職では、成果が出て評価もされて、やりたい仕事にも挑戦させてもらえてとても有難かったです。でも、改めて考えてみれば、古い業界慣習もあり、成果を出すために目の前のことに集中できていたかというとそうではなかったように思います。
そんな時に出会ったのが「IT業界」だったんです。
IT業界は、顧客であるユーザーと距離が近いから、自分の仕事に対してのフィードバックがすぐにくる。自分自身の力が及ばない事実もリアルに突きつけられる。
厳しい世界だけど、自分の力を試すためにも、変化の激しいIT業界に身を置いてみてもいいかもしれないと思うようになって。
私が転職を検討していたのが2008年で、世はちょうどリーマンショックのタイミング。
どこも不況で景気は不安定でしたが、そのことはあまり気にせず、動かなければ良い出会いは無いと思って、転職活動を本格的にはじめました。
転職活動をはじめた当初、実はDeNAのことは知らなかったんです。
それまで3ヶ月に1度しか休暇をとらないような仕事の仕方をしていたこともあって、携帯でゲームをすることも、モバイルサービスをみることもなくて。
たまたま、知人が「IT系の会社ならDeNAっていう会社が面白いよ。創業者も魅力的だし。一度面接受けてみたら?」と薦めてくれたので、受けてみることにしたのが、DeNAとの出会いのきっかけでした。
大西さん未経験での転職だったので、自分にできることは限られます。
ただ、挑戦したいという想いは強かったので、転職面接の時には、DeNAでまだ手をつけていない領域の事業を考え、提案書にして持っていこうと決めました。
「これまで音楽業界で得た知見とアイディアを、モバイル事業でも展開できないか」という提案内容だったんですが、転職面接の時に「絶対にこれはやるべきです!」と私なりに熱く語ったんですよね(笑)
面接をしてくださった当時の事業責任者が「おもしろいね」と興味をもってくれて。
モバイル業界未経験者の私の話をとても楽しんでくれたことが、すごく嬉しかったのを覚えています。
初めての転職活動だったけれど、私にとっては一歩前に踏み出せる大きな経験でした。
面接に提案を持っていくという行動も功を奏したのか、DeNAから内定をもらい、転職することを決めました。
大西さんDeNAに入社してからは、事業推進部に配属されて、営業や開発をサポートする仕事を担当しました。
「ナショナルクライアント様とのタイアップでマルチメディア展開したい」「モバゲーの商品とタイアップしたい」といった企画を営業担当が立案するのですが、私が任されたのは、メディアの立場で企画内容に問題ないかをチェックしたり、システム開発が伴うものはどのように実現するかエンジニアと連携し設計に落とし込むなど、ある一定の知識がないとできない仕事で。
前職では営業やマネジメント業務がメインだったのですが、当時は携帯電話でのやり取りや対面での折衝を行うことが多く、ITスキルや知識が豊富にあるとは言えず、転職して職場で会話に出てくる単語も全然わからなくて、ついていくのに精一杯でした。
もともと、自分はゼロからのスタートだと割り切り「出来ないのが当たり前」という考えはもっていました。でも、こんなに会話についていけない、会話のスピードに追いつけない、ワードがまったくわからない、という状況は本当に悔しかったです。
ただ「この現状、何とかしないと」と思う気持ちも強くて、周りにいる同僚にとにかく質問する毎日に。
そうすると、1を聞いたら10も教えてくれる方が多くて、すごく勉強になりました。
これを3か月ほど続けていたら、モバイルサービスのシステムの基本構造、コンテンツが世の中にリリースされる仕組み、開発用語もある程度理解できるようになったんです。
その時に感じたのが、自分自身の成長スピードと充実感。
私がこれまで過ごしてきた3カ月と比べて、転職後に過ごすこの3か月の仕事の濃度や成長スピードの速さを身をもって感じたんです。
入社して半年たったころには、当時事業本部長だった現代表取締役社長の守安が管轄する新規事業にアサインされることになって。優秀なエンジニアの方や、今では役員になるような知見の広い方が集まっている事業へのアサインで、もう、本当に驚きました。
最初こそものすごく緊張しましたが、自分の頑張りが認められたアサインであることが本当に嬉しかったし、自信に変わったんですよ。
自分に新しい知識・スキルがついて、できることが増えると、こんなにも仕事が楽しくなるんだな、と思いました。
大西さん今でもそうなのですが、自分からやりたいことを強く主張して機会をつかみとるような積極的なキャリア形成はあまり考えてなかったです。
やりたいことを主張するよりも、会社が今一番重要だと思う課題において、必要とされる人材であるように心がけています。
たとえば、会社が新しい事業をはじめるときに、「大西さんをアサインしよう」と思ってもらえる人材でありたいと思っています。
そのためには、周りを見渡して、チームやプロジェクトにおいて不足している役割は何かを見極めて、その役割を自ら担っていくようにしています。
こうしたチャンスにめぐり合えれば、仕事を通してできることも増えていくし、何を任されても実現できる人材になれます。その高みまでいくことができれば、自分が何かを選択できる立場になれるかもしれないし、何かを創り出す立場になれるのかもしれないですから。
自分のできる範囲を広げていき、できることで貢献する、貢献する場所を見つける、という考え方をしています。
技術発展にともなって、ビジネスはめまぐるしい速さで変化しています。IT業界にいると、こうしたビジネスのスピードを肌で感じるんですよね。
なので、ビジネスマンとして市場に求められることは、日々変化していると思うんです。
そんな中で、やりたいことだけに執着しすぎると、後々のキャリアの選択肢を狭めてしまうことになる気がしていて、固執しないよう心がけていました。
大西さんそうですね。実は、私はEAPの資格を取得していて、社内外問わず働く人の支援をしているのですが、第一子の育休復帰後に社内で立ち上げたキャリア相談室では、「具体的な目標や、やりたいことがない」と悩んでいる女性からの相談が多いです。
(EAPとは、Employee Assistance Program(従業員支援プログラム)の略で「働く人のメンタルヘルスケア」のこと)
確かに、目指すものがないと、不安になってしまいますよね。
でも、私はキャリアにおける具体的な目標で詳細はなくてもいいと思っています。
具体的に描けているに越したことはありませんが、一方で具体的に描きすぎてしまうと、進んでいく方向性が思い描いていたものと違ったとき、自分を減点採点してしまって、「私ってダメだ」「なんでこんなに頑張っているのに評価されないの?」とストレスを溜めてしまいがち。怖くなったり、受け入れることができなくなったりしてしまうと思うんです。
だから、「働きたいのか、働きたくないのか」「結婚したいのか、しなくてもいいのか」といった大きなくくりでの方向性はあるといいのですが、「こうならなければいけない」といったある種の使命感はなくてもいいと思っています。
ただし、ポジティブに自分の目標や夢に向かっていけて、それを前向きなエネルギーに変えていける人はそれでいいと思っています。
大西さん20代のころは、とにかく全力で仕事ができる環境を求めていて、結婚願望もあまりなかったんですよ。
「仕事を楽しみたい」「できることを増やしたい」「社会に貢献したい」という気持ちが強かったんだと思います。
でも、同じプロジェクトで1年間一緒に仕事していた主人と出会い、私の仕事観を理解してくれていたこともあって、「この人とだったら結婚したいな」と思ったんですよ。
主人からのプロポーズは突然だったのですが、結婚することにしました。
大西さん同じプロジェクトだったこともあって、社内のミーティングの時に「私たち結婚します」と発表しました(笑)すごく驚かれましたね。
結婚にあたっては、会社にすごく助けられたことがありました。
実は、主人と婚約したとき、義理の父は余命宣告をされていて。
当時からDeNAには、介護など家族のサポートに対して上長やチームが応援してくれる風土がありました。それでも、夫はプロジェクトの中核を担うエンジニア、私は企画・営業担当だったので、東京で働きながら北海道にいる義理の父の介護をすることは難しいことだと思っていたんです。
「無理だろうな」と思いながらも当時の上司に相談したところ「電話でも対応できる仕事だから、家族を優先しよう。絶対にふたりで北海道に行ってこい。」と言われたんです。
夫婦どちらも介護をしながら仕事をするよう上司が勧めてくれて、会社のサポートもあり、1か月半の間、北海道で介護と両立しながら仕事をさせてもらいました。
本当に今でも感謝しています。
大西さん義理の父の介護のあと、私の父も亡くなったり、不妊治療をしたりと、数年の間ライフイベントが立て続けにありました。
その経験を通して感じたのは、フルコミットして仕事ができる時間は有限で、時間的な制限がどんどん増えていくということ。
今はこどものお迎えがあるので、18時には帰らなくてはいけませんし、介護の必要があれば数時間しか働けません。不妊治療であっても、通院するのに時間がかかってしまいます。
そんな中でも、「自分が納得できて、かつ会社にも貢献できている実感が持てるようなワークライフバランス」を考え続けることが大切なのかもしれません。
30代の後半を迎えると、ライフイベントは増えます。自分の時間に制限がある中でいかに成果を出していくか。
その課題に対する私の答えとしては、協力者を集めていくこと、そして自分がもっている仕事をメンバーにも積極的に任せること、そして、実行してくれるメンバーをサポートすることです。
例えば、私は今、【中途採用グループのマネージャー】【HRビジネスパートナー】【キャリア相談室】という3つの領域の仕事を担当しているのですが、すべてをひとりでやろうとしても困難です。
私が担っている責任を全うすることは大前提として、私ひとりではできないこともあるということをメンバーに理解してもらい、また私はメンバーの仕事の状態やライフサポートにも配慮したグループ運営を意識しています。
周りと協力体制をつくることは、自分自身の生産性をあげることにもつながります。会社と約束している成果を最大化するために、大切にしているポイントですね。
大西さんそうですね、ひとりひとりの働きやすさを考えてくれる組織なんだと思います。
出産後の復職率もすごく高くて、ほぼ全員が復職しています。私が復職したときも、30名くらいが一斉に復職したんですよ。
復職する前にはワークショップがあって、育児と仕事の両立にあたって先輩ママさんからいろいろ聞ける機会があります。
育休中に開催されるワークショップなので、当日は自分のこどもを会社に連れて行くこともできますし、ベビーシッターさんに一時的に預かってもらえます。
復職した後も、「実際に復職してみてどう?何か困ったことはない?」と面談などでフォローもしてもらえます。
私のグループにも、今産休中のメンバーが5名いますが、全員復職予定です。DeNAは産休・育休中のサポートが手厚いので、女性だけではなく、男性も取得している人は多いですね!
結婚も出産もポジティブに受け入れてくれる社風があることが、DeNAで女性が活躍している要因かもしれません。
大西さんそうですね、以前DeNA創業者の南場が、ご主人の介護をするために代表取締役社長を降りる、という決断をしてから少しずつ変わっていったように思います。
経営者のこの意思決定は素晴らしいと思いました。だからこそ、社員にも響いたんですよね。
だから、出産や介護で一時会社を離れることになったとしても、組織に対する後ろめたさなどの悲しい感情はなく、「ちょっとの間、頼むね」と言える雰囲気があると感じています。
そして「任せろ!」と言ってくれる社員がいることも、休職で職場を離れるメンバーの安心感につながっているんだと思います。
女性としても「どんなライフイベントがあっても、ここには戻って仕事ができる環境がある」という安心感がうれしいですよね。
それに、そもそもDeNAでの仕事が楽しいと思っている社員が多いと思います。
仕事が楽しいと思えないとなかなか戻りたいなんて思えないですし、変なしがらみやストレスなく事業の成功のために全員が一生懸命になる環境を大切にしています。
大西さん私のグループの場合、2018年4月に2名が育休から復職しました。
2名とは復職前から面談をしていて、「どんな仕事がしたい?」と意思を確認し、「もともとのキャリアから考えるとこういう路線だと思うんだけど、今の状況だとこういう選択肢もあるよ」などと細かくすり合わせをするようにしています。
そして、重すぎず軽すぎない仕事からはじめてもらうようにしています。
私自身も復帰直後はそうだったのですが、久しぶりに社会復帰をしてエネルギーも有り余っているし、とにかく働きたくて、仕事の楽しさゆえにアドレナリンが出るんです。会社に貢献したい、やりがいを感じたいと思って頑張るのですが、そのうち空回ってしまうんですよね(笑)
そして、2・3か月経つと、こどもの体調不良などトラブルが発生して会社をお休みをすることになったり、自分自身も体調を壊したりと、仕事を頑張りたい気持ちと実情のバランスが取れなくなるんです。
なので、過去にどんなにキャリアを積んでいたかに関わらず、「最初はスロースタートでいいからゆっくりやろう」と伝えるようにしています。「長いキャリアで考えたら、この数カ月、数年を焦らなくていいんだよ」と。
復職したての時は、できないことがあってもどかしいかもしれませんが、数年もすればまたフルタイムで働けるタイミングはやってきますからね。
DeNAにはベビーシッター補助制度があり、入会金全額や月会費・利用料の一部を会社が補助してくれます。最近は出張シッター手当というのもあって、育児中でも安心して出張に行けるように延長保育料やシッターの利用費用も補助されます。
少しずつですが、こどもを育てながら、自分の思った通りに働けるサポートが整ってきているので、「働き続けたい」と思っている女性の力になれるのではないかなと思っています。
大西さん最近は、40歳を超えた自分をリアルに想像しますね。
20代の時に私がキャリアについて考えていたことは、とにかく任されたことは何でも全力で取り組んで、より責任の大きい仕事をたくさん経験して、30代に入った時に重要な仕事や面白い仕事を「任せたい!」と思ってもらえるような人材になることでした。
それは、その先に訪れる結婚や出産などのライフイベントを迎え、キャリアが中断したとしても、自分のスキルを高めて責任の大きい仕事をした経験があれば、キャリアを再開するときに自分にできることは減らないだろうと思ったからです。
そして今、30代後半になって思うことは、これからは自分自身が急角度で成長したりできることが急激に増えることはなかなかないと思う分、今度はこれまで積み上げてきたスキルや経験をベースに、自分のできることの範囲をいかに広げていって、どれだけ多くの貢献をしていくのか、ということが40代の課題になると思っています。
とにかくいろいろな経験を通して能力・スキルを高めていきたいですね。
DeNA全社を見渡して、私の強みを活かして事業に貢献したり、会社を飛び越えてキャリアで困ってる方に対して貢献できることを探していきたいと思います。
いかがでしたでしょうか。
株式会社ディー・エヌ・エーで働く大西絵満さんの「はたらくスタイル」をご紹介させていただきました。
取材を通して感じたことは、「目標や夢をもたないといけない」と思っても、なかなか思い浮かばずに悩む女性が多いなか、具体的な目標や夢がなくても、組織を見渡して足りない役割を担うことで仕事の幅を広げていき、結果としてそれがキャリアになっている、という考え方が印象的でした。
目標や夢がないことに焦ったり悩んだりすることがあれば、自分の役割を自分で見つける、居場所を作るという発想の転換をしてみると、新しい方向性を見つけることができるかもしれません。
やりたいことを主張してチャンスをつかみとる方法でなくても、足りない役割を見つけて仕事をしていくと、できる仕事の幅が広がり、信頼へとつながって、新しい仕事のチャンスがくる。この繰り返しがキャリアになる、という方法もあるため、チャンスのつかみ方はひとつではありませんね。
また、ライフイベントを多く迎えるとブランクができたり、自分のために使える時間に制約が生じたりする分、いかに成果を出していくのか、キャリアも築いていくのか、という想いが一層強くなります。
特に、女性はこうした気持ちから焦りやすくなることを踏まえて、DeNAは復職した社員をどうやって軌道に乗せていくのか、シミュレーションをしながらどうやってサポートしていくのか、など体制や考え方が徹底されていることがうかがえました。
こうした社員を受け入れる体制のほかに、働く社員がコトに向かって仕事をしたり、成功のために一生懸命仕事をしたり、仕事そのものに集中し、個人が熱意を持って働ける環境がベースにあります。
だからこそ、ライフイベントによって働き方に変化は生じても、働きたい気持ちは変わることなく、結果として高い復職率を実現しているのではないでしょうか。
大西さんの「はたらくスタイル」を通して、みなさんの働き方やキャリアを考えるきっかけになれば嬉しいです。
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