
INTERVIEW
女性がそれぞれの志向・ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる世の中。
Style企画では、事業内容や雇用条件ではなく、ひとりひとりの働き方や志向性をもとに、女性が転職活動やキャリアを考えるきっかけづくりができればと思っています。
そんなStyle企画の第23弾は、「世界中の知見をつなぐ」をビジョンに、日本有数の『知見のシェアプラットフォーム』として個人の知見とビジネス課題をマッチングする「スポットコンサル」を提供する、株式会社ビザスクで働く岡部菜津子さんにインタビュー。
転職のタイミング、そして現職で培ってきた岡部さんの「はたらくスタイル」をお届けします。
岡部 菜津子さん|株式会社ビザスク
2006年組織人事コンサルティングのリンクアンドモチベーションに入社、主に新卒採用に従事し、組織づくりを経験。その後、NTTグループにおいて、新卒採用の立ち上げ、育成体系の設計をリードし、2017年にビザスクに参画。現在は、イノベーション組織づくりに向けた働き方改革の支援や、研修/ワークショップを提供し新規事業創出や人材育成を支援している。2児の母。
株式会社ビザスク
「世界中の知見をつなぐ」をビジョンに掲げ、日本初のビジネス知見シェアプラットフォームとして2013年にサービスをスタートし個人の知見とビジネス課題をマッチングする「スポットコンサル」を提供。圧倒的な質・量の知見データを蓄積し、現在国内外で90,000名が登録している。「スポットコンサル」以外の新規サービスも積極的に展開しており、2018年にはtoB領域のアンケートサービス「エキスパートサーベイ」や、社外メンターの活用で女性管理職育成を支援する「女性管理職育成プラン」などをリリース。
岡部さん現在は、事業開発の部署で人事領域における法人向けサービスをつくりだす仕事をしています。
実は、ビザスクへの入社と同時に「自分で仕事をつくる」「サービスをつくる」ところからスタートしたんです。
もともとビザスクは、新規事業創出や組織改革などのフェーズで社外の知見を活用する「スポットコンサル」を提供しているのですが、会社として新しく人事領域の支援にも取り組もうとなったタイミングに、ちょうど私がビザスクに転職をしたため、人事経験のある私がアサインされた、という背景があります。
入社前は正直自分がビザスクで何を担当するのか、どんなサービスを提供するのか、具体的にはイメージがついていなかったのですが、「チャレンジングだしおもしろそうだな」という気持ちで飛び込みました。
いざ入社をして最初の2ヵ月は、ゼロから人事領域の新しいサービスづくりに取り組みました。
私自身、人事としての経験はありますが、それでも多くのお客様と話をしながら人事の課題を把握することはとてもハードルが高いことでした。
ヒアリングを通して「組織課題」を抱えるお客様が多いことを改めて感じ、ビザスクのプラットフォームを活用した人材育成のための場を形にすることから、人事領域への展開がスタートしました。
前職では採用や育成の仕組みづくりを経験しましたが、ビザスクではこれまでの経験の延長線上でありながらも、サービスづくりという新しいチャレンジができて、キャリアアップにつながっていると実感しています。
岡部さんあるお客様に対して、新しいサービスを提供させていただいたのですが、以来、継続的にビザスクのサービスを活用いただけています。
このように、お客様から信頼されていると感じることができ、やりがいにつながっています。
最初は新しいサービスづくりにおける知見がなかったため、何からはじめていいのかわからずに、自分自身がビザスクの利用者となって、アドバイザーの方にスポットコンサルでアドバイスをいただきながら進めてきました。
事業をつくるフレームワークやポイントについて調べたり、社内の成功事例をメンバーにきいてみたり、新しい企画を実行するにあたってどういったポイントを抑えるべきなのか仮説をたてたり、情報収集と検証を繰り返しました。
正解がわからないなかでの新サービスづくり。本当にこのサービスで満足していただけるのか、とプレッシャーを感じながらも「これを成功させたら次にもつながるかもしれない」と、自分自身に言い聞かせながら仕事をしていました。
結果、新しいサービスでサポートしたお客様から継続的にご依頼いただけたり、異なるテーマでもビザスクのサービスをご活用いただけたりするようになって、ビザスクが提供しているサービスの良さが伝わっていると感じ、改めて信頼されていることを実感できました。
また、今まで経験したことがなかった「ゼロからイチをつくる」経験がとても学びになりました。
「新しいサービスをつくるためにはこのステップが必要」「このポイントを押さえる必要がある」「世の中でこういった面がまだ実現できていない」「こういう場合にスポットコンサルを提案すると良さそう」など、検討を重ねることが頭の整理にも自社サービスへの理解にもつながり、ビザスクで提供できる幅に広がりができたと思います。
岡部さんこれまでビザスクを含めて3社で働かせていただきました。
学生時代にチームや組織のなかで積極的に活動してきたこともあり、チームで目標を達成すること、組織をまとめあげていくことに興味があって。
組織や人のモチベーションを軸に世の中を変えていくというビジョンと、私が経験してきたこととの親和性が高かったことが決め手で、リンクアンドモチベーションに新卒で入社しました。
入社後は、採用育成・人材開発グループに配属され、自社の新卒採用、新入社員の育成、全社研修を担当していました。
3年間でさまざまな経験とノウハウを蓄積でき、できる仕事の幅も増えていきました。同時に自分を客観視できるようになり「この3年で培ってきたものを活かしてまったく異なる事業会社で採用の仕組みをゼロからつくる仕事にチャレンジしたい」という思いが強くなり、転職を決意しました。
転職活動のなかで出会ったのが、大手企業のグループ会社でした。まさに新卒採用をはじめるステージであること、採用にかかわる全般を任せてもらえる、という裁量が大きい仕事であることをお話いただきました。
ミッションの内容も裁量もチャレンジングでしたし、転職をする目的を実現できるフィールドがあると感じました。
また、ライフイベントを意識していたこともあり、長く働きつづけられるかという点も考えていました。私が考える「長く働きつづける」ことは、仕事をセーブするのではなく、「さまざまなライフイベントがあってもコミットして働くことができるかどうか」でしたが、その点もフィットしていたのです。
ミッション、裁量、働き方が入社の決め手となり大手企業のグループ会社に転職しました。
入社後は、はじめての新卒採用をするにあたって、採用の仕組みづくりから新入社員育成の仕組みづくりまで一貫して担当することができました。
岡部さん8年間勤務し、そこで結婚、妊娠、出産と経験しました。こどもを2人出産したので、育休もそれぞれ1年ずつ取得し、復職も2度経験しました。
大手ということもあり福利厚生が充実していたため、育児をしながら仕事をする環境としてはとてもおすすめです。制度は整っていますし、小さいこどもを持つ親のことを考えてくれていると思います。
こういった環境もあって、仕事を一時的にセーブすることを勧めてくださって。とてもありがたかったのですが、私自身は仕事にコミットしたいと考えていたため、自分の理想と少しずつフィットしなくなってしまいました。
育児のために仕事をセーブするのではなく、育児と関係なく仕事にコミットしたいという気持ちだったんです。
二度目の復職後に、「今後の働き方は?」と考えたときに、
改めて自分自身と向き合い、ライフイベントがあっても仕事をセーブすることなく、頑張りに応じて対価も得られるような環境でさらに仕事に邁進したい、という想いに至りました。
また、育児と両立している女性が私の周りにも多くいるのですが、「もっと責任を持って働きたい」と内心では思いながらも「この期間はしょうがないのかな」と悩んでいる方も多いんですよ。
でもこうした悩みは本質的ではないと感じていて。社会をもっと自分の責任で自由に働けるような仕組みにできたらいいのに、と思っています。
そんな中、個人としての働き方、そして社会における女性の働き方の課題を解決できる環境で仕事をしたいと友人に相談したところ、ビザスクを紹介してもらいました。
事業内容への共感も高かったですし、働き方もフィットしそうでした。また、私自身のキャリアの大半が人事領域を占めていることもあり、何らかのプラットフォームを使って新しい人事領域のサービス展開ができるかもしれない、と思えたのでビザスクへ転職することにしました。
岡部さん仕事モードのオンとオフを意識することでしょうか。
こどもを迎えにいってから寝るまでは、仕事のことは何もしないという気持ちでオフィスを出ています。
帰宅した後に私宛にメッセージがあっても社内のSNSを使って返信することはありますが、基本はこどもを優先するようにしています。
こどもを寝かしつけていると自分も寝てしまうことが多いですが、そこから仕事をするのは効率が悪いため思い切って一緒に寝てしまいます(笑)
その分、朝は早起きできるので出勤する前に自宅で仕事できますし、会社は10時出勤ですが、私は9時に出勤してフルタイムで働くことができています。
「この時間はやる」「この時間はやらない」と意識して仕事をすることで、メリハリをつけることが力を発揮することにつながっています。
岡部さんビザスクで実現したいことは、この会社に入社したきっかけでもある「世の中の働き方に対して新しい価値を提言すること」。
今は新規事業創出や組織改革などを切り口に仕事をしていますが、「働き方」という観点でも仕事の選択肢を広げていきたいと考えています。
ビザスクには現在9万人のアドバイザーの方がご登録されているため、この方々にいかに活躍の場を提供できるか、を考えていきたいです。
アドバイザー自身の活躍やスキルの向上にもつながり、かつ働き方に新しい価値を生み出すサービスづくりに取り組みたいですね。
また、社会課題のひとつに女性の管理職をどう育てるか、というものがありますが、これに対して私のチームで社外メンターを活用した女性管理職育成支援サービスをはじめました。
入社してからいくつか人事領域のサービスの企画書をつくっていて、その中に女性管理職育成の企画もあったのですが、優先順位の問題もあり当時は実現しませんでした。
ところが、代表の端羽がある金融機関でダイバーシティをテーマにした登壇をした際に、女性管理職の育成に困っているという課題に改めて直面し、ビザスクとしてできることはないだろうかと議論を進めていき、サービスのリリースへとつながりました。
このサービスだけでなく、ビザスクでは日々新ビジネスの社内提案が頻繁におこなわれています。それは社内の制度においても同様です。例えばビザスクの福利厚生制度に、家事代行サービスを会社負担で利用できるというものがあるのですが、これは当時未婚の男性が導入したいと言ってくれたことではじまったそうです。
自らの企画を提案して、ライフイベントを迎えても多くの人が働き方を多様に選択できるように、これからも頑張っていきたいですね。
岡部さん私は「これが私の天職」と言えるようになりたいと思っています。
というのも、私の母は日本語の講師を今でも続けているのですが、この仕事が天職だと言っていて。
専業主婦をしていたときに、日本語講師の資格を取得して、それ以降こどもを3人育てながら、現在まで働き続けています。
母親のように『働くことが生きがい』という姿をみていると、「今の仕事を楽しめている?」「天職だと思って仕事をしている?」と問いかける自分がいます。
私も母親のように胸を張って『この仕事が天職』といえるように仕事をしていきたいです。
いかがでしたでしょうか。
株式会社ビザスクで働く岡部菜津子さんの「はたらくスタイル」をご紹介させていただきました。
取材を通して感じたことは、「長く働きつづける」という考え方は人それぞれですが、岡部さんは仕事をセーブするのではなく、「仕事にコミットして働くこと」であると考え、働き方を見直すだけでなく、成果にもこだわっていらっしゃる姿勢が印象的でした。
また、社内の方はもとより、社外に出ることで自分が知らない選択をする人の考え方や選択の仕方を知ることも、自律的なキャリア観につながっているのではないでしょうか。
「私はこういう働き方をしたい」「私はこんな経験をしたい」「ここまで裁量をもって働きたい」、と常に考え続けていらっしゃるからこそこのスタイルを築かれたのではないかと思います。
ビザスクは、先見性のある事業をしているからこそ、社会がかかえる問題を感じる方や解決したいと志す方にとって、まさにチャレンジのしがいのある環境があることを岡部さんのお話からうかがうことができました。
こどもは大切だけれど、自律したキャリアも大切にしたい女性にとって、これまで経験したことを活かせるだけでなく、新しく視野を広げ、経験値をあげていくことも実現できる環境だと感じました。
岡部さんの「はたらくスタイル」を通して、みなさんの働き方やキャリアを考えるきっかけになればうれしいです。
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