
INTERVIEW
女性がそれぞれの志向・ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる世の中。
Style企画では、事業内容や雇用条件ではなく、ひとりひとりの働き方や志向性をもとに、女性が転職活動やキャリアを考えるきっかけづくりができればと思っています。
そんなStyle企画の第29弾は、株式会社経営者JPの北岸弥恵さんにインタビュー。
出産を機に前職からの転職を決意。さまざまな迷いを持ちつつも転職することを決めることに。
現在は、子育てと仕事を両立している北岸弥恵さんの「はたらくスタイル」をお届けします。
北岸弥恵さん|株式会社経営者JP シニアマネジャー/コンサルタント
青山学院大学文学部日本文学科卒後、組織や環境がヒトに与える影響の大きさを感じ、人材業界へ。株式会社ディスコにて、新卒学生や第2新卒の就職・転職をサポートする部署でコーディネーター職を経験した後、コンサルタントへの転向。トップコンサルタントとして活躍し、大手外資系企業からPartner Awardを2年連続で受賞。2017年1月、経営者JPに転職。「相手の立場にたった丁寧なコンサルティング」をモットーとし、経営層・リーダー層の採用・転職支援に取り組む。一児の母。
経営者JP
経営執行責任者・事業部門責任者・部長職位者・課長職位者といった経営者・経営幹部層に特化した、人材紹介サービス企業。エグゼクティブサーチ/ヘッドハンティング事業を主軸に、経営者向けのセミナー事業や企業向け経営コンサルティング事業とも連関しながら、独自のチャネルとサービスを確立している。
Contents
北岸さん経営者JPへ転職をした一番のきっかけは、出産による心情変化です。
2003年から2016年にお世話になっていた前職でも経営者JPと同じく人材紹介の仕事をしていました。出産後復職し、すごく温かく迎えてくださって、仕事そのものにも不安はありませんでした。
ですがこどもが産まれてから、もう少し仕事でチャレンジしたいという思いが強くなって。
また、私の場合、両親が近くにおらず、夫もフレキシブルに動けるわけではなかったので、こどもに何かあったときに駆けつけられるよう距離的にもう少し近いところで働けたらいいなとも思っていました。
いろいろな感情を抱きながら仕事に子育てにと日々を過ごしていた時に、経営者JPのHPを見る機会があり、求人が目に留まりました。同じ人材紹介ビジネスでも、これまでとは違い「経営者・経営幹部層に特化している」という点がとても魅力的に思えたんです。
でも、その時は転職するという決断はできなくて。「この先、自分はどうしたいのだろうか」という想いは残ったまま、気がつくと半年が経っていました。
半年後、改めて経営者JPの求人を見直したら求人が終了していました。つまり、タイミングを逃してしまったんです。
それからというもの、経営者JPが気になって仕方がなくて、そのうち「1回チャレンジしてみてダメならダメでスッキリするし、何かいいご縁があれば、それはそれでまた考えよう」と、ポジティブに捉え直すようになり、思い切って問い合わせをしたんですよ。
北岸さん「転職をしよう」と決意して転職活動を始めたわけではないので、これといった軸はなかったです。
ただ、強いて挙げるのであれば、仕組み化されている大手企業ではないことは、転職を考えるに当たって大切にしていたポイントです。
同じ人材紹介ビジネスであっても、会社によっては、求職者担当と企業顧客側担当とに役割が別れている場合もあります。前職では、両方を担当するスタイルが主流で私はそれが好きだったので、同じスタイルで事業運営をする会社がいいなと思っていました。
あとは私自身、細かく管理されることが苦手で。きっちりと仕組み化されている会社だと窮屈に感じてしまうだろうと思っていたので、どんな目標管理をしているのか、どれくらい裁量をもって仕事ができるのかも気にしていました。
逆に、雇用形態や制度などはあまり気にしていなかったですね。「自分を100%を発揮できる環境であるかどうか」が大事だと思っていて、その頑張りが会社の成果につながれば、雇用形態や待遇の向上などはおのずとついてくると思っています。
前職でも、入社時は契約社員でのちに正社員に転換した経験もあったので、なおさらそう思っていました。
北岸さん人材紹介の仕事の魅力は、様々な人や企業の希望・状況に寄り添いながら「人」と「場」の最適なマッチングを図っていく難しさとうまくご縁を結べた時のうれしさ、そして、自分が関わらせていただいたご縁をきっかけに企業や個人が成長していくことを感じられることだと思っています。また、長く続けられることも魅力の一つです。特に女性には向いている仕事なのではないでしょうか。
女性だとライフイベントが気になる方も多いと思うのですが、意識するようになると必ずキャリアを考える時期がきます。
自分自身が悩むことがあるからこそ、目の前の求職者のキャリアに寄り添うことができますし、時には一緒に考えることもできます。人材紹介という仕事は、年齢を問うことなく、どこでも長く続けていける仕事だと思うんです。
また、弊社への入社を決めたときに顧客が各社の経営層の方々である点が魅力だと思ったのは、実はこどもの存在が影響しています。
経済の先行きやさまざまなニュースに触れる中で、ふと「この子が大きくなる時にはいったいどんな世の中なんだろう、元気な世の中かな」と考えることがあって。
「少しでも良い世の中をつくるのであればもっと企業の上層部から変わらないと」と思い、自然と経営に近いポジションに特化した人材紹介に興味を持つようになったんです。
上層ポジションの採用となれば、自ずと対話をするのは各社の経営層の方々。これまで続けてきた人材紹介のビジネス軸で新しいチャレンジができそうなフィールドだなと思いました。
北岸さん転職時に選考を受けた会社は経営者JPだけなんですよ。
お伝えしたように、求人がもう出ていないにも関わらずに問い合わせをするくらい気になっていたこともありますし、自分が求めている新しいチャレンジのフィールドとして納得感が大きかったんです。
もう少し若い時だったら、違ったかもしれないですね。例えば20代の時、前職で働きながらも何度も「転職しようか」と思って活動したこともありました。
転職サイトに登録したり、転職イベントに行ったりしましたが、結局迷うんですよね。迷うということは「きっと違うんだろうな」と思って、転職するには至らなかったんです。隣の芝が青く見える時期だったのかもしれません。
その時と比べても、「求職者・企業の両方と対話する人材紹介に携わっていたい」「ハイレイヤーの人材紹介に挑戦したい」「自分なりの方法で成果を追求したい」など、自分がこれからの仕事に求める軸がしっかりしていたこともあって、迷わず決断することができたんだと思います。
北岸さん入社して最初の1週間は本当に大変でした。
何より緊張していましたし、前職と似た仕事内容とはいえ、社内の仕組みやデータベースの使い方などは違いますし。また、社内で日々やり取りされる情報量も多くて、慣れるまでに時間がかかりました。
もうひとつ、私自身は会社経営について詳しいほうではなくて。大学も文学部でしたし、数字もそんなに得意ではないんです。
でも「人は好き」。
経営者JPでは、社内の会話でも「人」にフォーカスされることが多いように感じています。
「A社の人事部長」ではなく「A社の人事部長の〇〇さん」というように、社名や肩書きではなくてお名前で呼称することも多く、そうした社風があることも、経営者JPに転職してよかったと思う点ですね。
ただ、「何社の何さん」を把握するのは最初は少し大変で、都度聞いたり、検索したりしながら解消していったのを覚えています。
経営の知識についてはと言うと、仕事をしながら少しずつ学んでいます。社内でも研修があったり、代表の井上がピックアップした書籍の読み会があったりするので、こうした機会も学びになります。
転職して、1番自分が変わったなと思うことはビジネス書を読むようになったことですね。特にプロ経営者の人物像や考えにフォーカスしたような書籍には自然と目がいくようになりました。
北岸さんそうですね、実は前職で人材紹介ビジネスに携わる前に、もう1社経験しているのですが、そこでは求人広告の営業をしていました。
「新人に新しい部門を任せます」とうたうようなベンチャー企業で楽しかったのですが、ものすごく大変で。自分が営業をするなんて、学生時代には考えていなかったですし、できるとも思っていませんでした。
それでも挑戦させてもらえたことで、できることの幅を広げてもらったと思っていますし、いろいろな業種のお客様に会うこともできました。
人材紹介に携わるようになってからも、「お客様からお預かりした求人案件をどう伝えれば求職者に魅力を感じてもらえるか」という視点を自然と意識できたのは、求人広告の営業を経験していたからこそです。
捉え方次第かもしれませんが、私は全部いい形につながっていると思っています。
また、前職での人材紹介ビジネスでは、20代・30代の若手転職支援を中心としつつも40代・50代の方々とお話することもあって、比較的幅広い年齢層の求職者の方とお話させていただいていました。
求職者であっても、企業の経営層の方々であっても、対話の大事なポイントは変わらないと思いますし、今「その方々がどんな環境だったら、より力を発揮できるのか」「何をやりたいのか」を大切にしているのも、これまでの経験があったからです。
北岸さん前職では自分でもある程度の時間コントロールはできていたので、それほど大変ではなかったかもしれません。状況によっては、午前休をとって午後出社をするなど、うまくバランスが取れていたと思います。
新しい仕事がはじまってからは、夫とこどもに甘える部分が多いですね。例えば、朝しか面談対応ができない求職者の方がいる時には早めに出社することもあります。
夫の両親が共働きだったこともあり、私が働くことを理解してくれて、家庭のことも協力してくれるのでとても助かっていますね。
会社でも、こどもが病気で熱を出してしまった時などには、連絡してお休みさせてもらえます。求職者との面談の予定が入っている場合には、その方のご希望を踏まえながら上長やスケジュールの空いている他のコンサルタントに代わってもらうなどとてもありがたいと感じています。
子育てをしているメンバーも多く、悩みを共有したり、協力してもらえたりすることもあって、長く働き続けることを考えても、安心できる職場だと思います。
北岸さん今は日々の業務などをこなすことにいっぱいいっぱいですが、仕事や家庭の場で、周りを明るくするような存在でいたいと思っています。
自分が元気で楽しくいたり、やりたいことをやって達成感を感じていたりすることが、結局周りに伝わると思うんですよね。周りにとって、いい影響・いい状態を伝播できる人でありたいと思います。
私の場合、仕事とプライベートはあまり分断されていないんですよ。
この前もドラッカーの本を読んだり、経営や組織について学んだりすることがあったのですが、連想するのは家庭のこと。経営において大切なことは家庭にも通じるんだろうな、と思うんですよ。
会社で学んだことは、結局仕事だけではなく家庭にも共通しますし、逆もまた然りです。
仕事も家庭も両立しながら、うまく相乗効果を生んでいきたいですね。
いかがでしたでしょうか。
経営者JPで働く北岸さんの「はたらくスタイル」をご紹介させていただきました。
求人広告の仕事や第二新卒などの若い人を対象とした人材紹介の仕事といった職歴をお持ちでしたが、どれも今の仕事に通ずるものがあり、横展開で応用できているのはすばらしいなと実感しました。
転職活動をすると、どうしても自分の持っている能力がやりたい事とマッチしないという現象はよくあります。しかし、北岸さんは、自分のできる事も把握したうえで、やりたい事もできる仕事を見つけていましたね。
また、旦那さんの仕事に対する理解を得られているのもワーキングママにとってはうれしいポイントですね。こういった協力もあるからこそ、ワーキングママも育児と仕事を楽しく両立できるのかもしれません。
北岸さんの「はたらくスタイル」を通して、みなさんの働き方やキャリアを考えるきっかけになればうれしいです。
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