
INTERVIEW
女性がそれぞれの志向・ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる世の中。
Style企画では、事業内容や雇用条件ではなく、ひとりひとりの働き方や志向性をもとに、女性が転職活動やキャリアを考えるきっかけづくりができればと思っています。
そんなStyle企画の第30弾は、シタテル株式会社で働く向井さんにインタビュー。
転職のきっかけは、前職で感じた業界に対する課題を解決するための力をつけたいと思ったこと。転職の際に抱いた不安に対しては、自分が納得できるまで情報収集して、考え抜いて解消する姿勢がとても参考になります。
これまでの仕事の仕方や考え方をゼロリセットすることで、自分自身をアップデートさせている向井さんの「はたらくStyle」をお届けします。
向井ひろゐさん|シタテル株式会社 マーケティング部
新卒で商業ディべロッパーに入社後、北海道、静岡、埼玉各支店の営業企画部門にて、宣伝、広報、POP UP STORE、テナントリーシングなど、商業ビル運営における幅広い業務を経験。 2019年4月よりシタテル株式会社のマーケティング部門に従事。新規顧客開拓を目的としたオフライン施策の設計から実行までを担う。
シタテル株式会社
衣服生産プラットフォーム事業を運営。「人・しくみ・テクノロジーで衣服の価値を変える」をミッションに掲げ、衣類の生産インフラを必要とする人々が、いつ、どこであっても自由に服を作ることができるようなプラットフォームを提供。国内を中心とした900社の縫製工場・生地メーカー等と連携、15,000社のブランドやデザイナーが登録利用している。(2019年12月1日現在)
Contents
向井さん新卒で入社した商業施設のディベロッパーからシタテルへ転職したのですが、新規事業を形にする実行力を身につけたいと思ったことが最初のきっかけですね。
もともとファッションが好きで、衣服や雑貨などを通じて情報発信する空間づくりの仕事がしたいと思い、商業施設開発をおこなう企業に入社したんです。
全国転勤がある職場でしたが、私自身、新しく何かにチャレンジすることにやりがいを感じるタイプで。転勤するたびに新しい職場で新しい仕事に携われることが性格に合っていたこともあり、気づけば7年が経っていました。
年齢的に20代後半に差し掛かったころに、研修の一環で「新規事業を立案するプログラム」に参加したことが大きな転機。この研修を通じて「もう少し自分にできる仕事の幅を広げたい」と感じたことが転職を考えるきっかけになったんです。
新規事業を検討する過程で、自社のビジネスに関連する様々な業界の課題を調査したのですがその1つが、テナントになるアパレル企業の「大量生産・大量廃棄」でした。
その時、私のプロジェクトチームは、アパレル企業の「大量生産・大量廃棄」とは別の課題に焦点をあてることにはなったのですが、半年ほどかけて課題解決案を練り上げた結果、立案した事業が優勝し、社長賞をもらえたんです。
受賞と同時に「事業化に向けて、このアイデアから動こう」と、うれしい言葉をもらえたのですが、日々の業務と両立して新規事業を推進するには、やり方もわからず、自分自身の力も足らなくて。
結局、提案した事業を実現するところまでは至らず、当時とても悔しい思いをしたことを覚えています。「今の自分では事業も業界も変えることができない」と実感した出来事でした。
まだまだスキルが足りない、関わる事業やアプローチを変えて仕事の幅を広げたい。
自分自身の成長に対するある種の危機感を感じ、思いきって転職に踏み出すことにしました。
向井さん実は、転職を考える4年前からシタテルのことは知っていました。
当時、前職で手がける商業施設に出店していたテナントの店長の方々から、「なかなか服が売れない」「他のアパレルブランドとも類似したアイテムが多く他社に流れてしまう」といった内情を聞くことが多く、ブランドの個性が失われているのではないかと感じていました。
ディベロッパーとして何か協力できることはないかと、いろいろと情報を集めていた際に、「服を作れる」「小ロット」などと検索してヒットしたのが、シタテルだったんです。
新規事業立案でも検討していたアパレル企業の大量生産・大量廃棄の問題がずっと頭にあって、転職活動をはじめようと思った時に改めてシタテルを調べてみると、ちょうど採用情報が公開されていたんです。
詳しくは覚えていませんが「欲しいものを欲しい分だけ作れる世の中にしたい」と、率直に実現したいことを書いて登録したところ、人事の方からすぐにお返事をいただいて面談の機会を得ることができました。
ただ、シタテルの選考中も、自身の視野を狭めないように、業界・職種問わず幅広い求人を見たり、転職エージェントに登録したりするなどして、精力的に行動するようにしていました。でも結局、ピンとくるものがなくて。
その理由を考えていた時に初めて、「まだ誰も実現できていない業界の課題解決に挑戦してみたい」という想いが私の根底にあることに気がつきました。
新卒の就職活動時から一貫してファッション分野へのこだわりがありましたが、自分の中で「アパレル業界変革への挑戦」という目標が、いつの間にかできていたんだと思います。
また、実現できなかった新規事業のこともあり、大手などの安定している企業よりは、何かに挑戦しやすいスタートアップ企業、特に業界を変革できる可能性のあるITスタートアップ企業に転職したいという想いも明確になりました。
そうなると、次のキャリアはシタテル以外にありえませんでした。
向井さんもちろん、かなり考えました(笑)
というのも、転職するタイミングが30代手前だったこともあり、結婚や出産などのライフイベントのことも頭にあったからです。
実際に、プライベートも含めた今後のライフプランを書きだしてみて、「何歳までには結婚してこどもがほしい」「このタイミングで2年ほど仕事ができなくなるから、その前にはこの能力を身につけたい」と、具体的に自分の理想を整理していきました。あくまでも理想です(笑)
こうしたライフプランイメージを具現化したことも、転職の後押しになったと感じています。業界・職種を変えるなら30代手前の今がラストチャンス、自分が描くキャリアにとってはここがひとつの区切りになると考えたからです。
職場選定において譲れなかった条件が、女性でも働き続けられる環境と将来的な年収の2つ。
シタテルに関しては、幸いにもその両者を満たしていました。
シタテルで働くメンバーは、既婚者やこどもがいる社員ばかり。これは入社してわかったことですが、こどもの体調不良による急なお休みでも、社員がお互いに理解し合ってるからこそ波風が立たず、当たり前のこととして捉えられているんです。女性にとっては安心して働ける環境です。
また将来的な年収は、働くモチベーションを保つ上でも大切な要素だと考えています。たとえ転職によって一時的に下がってしまったとしても、成果を重ねることで上げていくことができるかどうか、自分自身の市場価値につながるスキルや経験を得ることができるかどうかがポイントだと思います。シタテルは、この点についての不安はありませんでした。
今後のライフプランやあらゆる条件面から、シタテルへの転職理由もより明確になり、内定のお声もいただけて、転職活動は満足のいく結果になりました。今でも間違っていなかったなと感じています。
向井さん現在はマーケティングの部署に所属して、主に見込み顧客を獲得し商談化するまでのオフライン施策の設計から実行までを担当しています。
具体的には、展示会に出展したり、セミナーの企画をしたり、お客様の活用事例を取材したりして、シタテルのサービスを検討されている方にご紹介するなどですね。
前職とはターゲットになるお客様の特性が変わりました。
以前は、テナントを介して商業施設に来店される個人のお客様に向けた仕事をしていましたが、現在は衣服をつくりたい企業に向けた仕事。ただ、ペルソナ設計や施策設計などの考え方には共通点もあります。
ターゲットは違えど、ファッションに関わる業界という点では共通していますし、これまでの知見を活かせていることも、自分が選んだキャリアに満足度が高い理由ですね。
また、新たにオフライン施策に着手するタイミングでジョインしているため、シタテルとしてのノウハウが確立していない中でいろいろなことに取り組めたことは、現在の私の自信にもつながっています。
でもすべてが順風満帆だったかと聞かれれば、そうではなくて。
入社後すぐに衝撃を受けたのは、仕事スピードでした。振り返れば自分自身の成長ポイントでもあるのですが、上司から「5倍速で仕事をするように」と言われたんです(笑)
仕事の進め方は、企業や組織の文化によっても変わるとは思うのですが、シタテルでは「1割・2割でもいいから、どんどんアウトプットを出して、軌道修正をして、PDCAを高速で回していく」ことがスタンダードな進め方。
当時は「私って仕事が遅いんだ…」と落ち込んだこともありましたね。
それでも、前職の考え方や自分にとっては当たり前だった仕事の進め方を、一度覚悟を決めてゼロリセットしたことが、結果的にビジネスマンとしてパワーアップできた要因でもあると感じています。
今でこそですが、1からチャレンジする気持ちで転職したことが、その後の成長につながっているんだと思います。
向井さんスタートアップのような、サービスをどんどん作っている状況においては、ステージによって価値観は変化するものだと思いますが、最近、私の部署でかかげていることが「超変革」です。
これは「ひとりひとりの個人が最大のパフォーマンスを出す」ということ。現状維持ではなく、少しだけの努力でもなく、「めちゃくちゃ努力して変革をする」。私の場合は、「オフライン施策のプロになる」という目標を設定しました。
シタテルでは、個人のやりたいことやチャレンジしたいことを非常に前向きに捉えてくれます。部署異動をしたり、新しい仕事のチャンスをくれたりと、スタートアップであるからこそ得られる機会がたくさんあると思っています。
最近あったやり取りですが、マーケティング施策において、「3ヶ月に渡る取り組みの結果、この業界を攻めるとリード獲得の可能性が広がりそうです」と上司に提案したところ、前向きに検討してもらい、実際に次の戦略に採用されたこともありました。
小さな事例かもしれませんが、意見が承認されることが多く、成長実感も感じやすい環境だと思います。
また個人的な課題として意識しているのは、情報収集が得意な反面、アウトプット力が弱いこと。
まずは、何事も実行に移してアウトプットすることを習慣化していますが、その行動や結果についてフィードバックをもらえる環境であることも自己成長の助けになっています。
企業によっては、個々人の仕事や取り組み方などについて細かく言う人は決して多くないかも知れませんし、それが良い場合もあると思います。
しかしスタートアップとなると、メンバーは少なく、ひとりひとりの能力を最大化することが企業の成長に直結します。各個人に対し一生懸命教育してくれる環境というのは、すごく恵まれていると感じています。
向井さん今までは、ゼネラリストのようにさまざまな業務を広く経験してきましたが、少しずつ自分の強みになる分野を見つけ、より専門的な能力を身につけてきたいと思っています。
将来を考えると、自分の裁量で仕事ができるレベルに達していたほうが、自分にとっての働きやすさを実現できます。働き方に制約がない環境で仕事をするためには、自分で仕事を生み出せる力が必要だと感じています。
いかがでしたでしょうか。
シタテルで働く向井さんの「はたらくスタイル」をご紹介させていただきました。
転職活動をはじめる時も、入社を決断する時も、自分にとって大切なものや重要な軸を明確にし、自分で判断できるまで情報収集を怠らず、納得して転職活動を決断されたことが印象的でした。
「自分が取り組んでいきたい仕事の方向性は何か」「仕事を通して何を実現したいのか」「自分にとって譲れないものは何か」を考えるだけでなく、迷ったときには自ら行動して確認する姿勢が素敵でした。
シタテルは、スタートアップの印象をいい意味で裏切るような穏やかな社員の方ばかりでした。一方で、穏やかさのなかに熱い思いとプライドをもって仕事をする姿勢が印象的でした。
現在は、熊本本社と東京オフィスの2拠点展開ですが、会社の情報は拠点問わず共有される仕組みが整っています。
また、既婚者が多いこともあり出産をしても仕事復帰する事例や、こどもの体調不良によって会社を休むことがあっても、お互いが相手を思いやった対応をされていらっしゃるお話からも、当たり前のこととして認識されていることがうかがえました。
向井さんの「はたらくスタイル」を通して、みなさんの働き方やキャリアを考えるきっかけになればうれしいです。
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